
正月休みの一週間はあっというまに過ぎていった。
毎月10日が貸主への家賃支払日なので、昨日から忙しくなってきた。皆さんが約款通り、月末までに翌月の家賃をキチンと支払ってくれれば、たいしたことではないけれど、滞納者や督促をしないと支払ってくれない入居者が必ず数人いるので、事務処理にけっこう手間がかかる(^^;) 銀行振込ができず、あるいは銀行振込を嫌って、現金で持参払いする人がいる。その都度、その現金を銀行の口座に、本人にかわって入金しにいく。
そこにさまざまな雑用がからんでくる。
女子事務員でも雇えばいいのだけれど、それほど売上げに余裕がない・・・ときている。
滞納者は何回電話をしても、めったにつながらない。そうなると、まるで借金の取り立て人である。
娘夫婦が二泊して、あわただしく帰っていった。その間、今年米寿となる父が右膝を傷めて、歩行困難になり、急遽通いつけの病院へつれていった。
そんなこんなで、気がつけばもう8日。明日は定休日だが、アポが入ってしまったので、出勤することになった。
ところが、予定が流れたり、変更になったりして、一日の中で、ポカンと時間が空いたりする。
タイトルの「BOOK OFFの三点セット」とはこれ。
1. モーツァルト「弦楽四重奏曲 第19番ハ長調(不協和音)」
「弦楽四重奏曲 第15番ニ短調」ウィーン・コンツェルトハウス四重奏団
(ウェストミンスター復刻CD)950円
2.「正法眼蔵随聞記」道元(水野弥穂子訳)ちくま学芸文庫105円
3.「遊覧日記」武田百合子(写真武田花)ちくま文庫105円
1950年代にブレイクしたウェストミンスター(レーベル)の室内楽レコードは、これまで5、6枚買ったが、ハズレは一枚もないすぐれもの。
モーツァルトの弦楽四重奏曲の中で、俗にハイドン・セットといわれる6曲はとても有名。
これまでたしか、スメタナSQでもっていた気がするけれど、これまであまり聴いてはこなかった。弦楽四重奏曲というこの曲種は地味でくすんだ印象のものが多く、ベートーヴェンのラズモフスキーの3曲、シューベルトの「死と乙女」以外は、あまり馴染みがなかった^^; これをきっかけとしてその独特な世界がわたしの中に開けてくることを期待しているが・・・。
「正法眼蔵随聞記」はこれまで岩波文庫で数回チャレンジしている。しかし、わたしの古典読解力では原文は歯がたたず、数ページでギブアップ、ギブアップだったので、この現代語訳で、いずれ・・・と考えていた。105円の棚にあるとは思いがけなかった(^^)/
「遊覧日記」は、大好きな武田花さんの写真が掲載されている。ぱらぱらと拾い読みしてみたが、花さんの空とぼけたような、不思議な味わいをひめたエッセイの真髄は、母親ゆずりではないかという想像が、確信に変わった(笑)。
これをヒントとして、「Beautiful Wind(上州風)」を「郷土遊覧記」というタイトルにあらため、新しいアルバムをスタートさせようかと、思案しはじめた。
今年は小説にかえって、「短編名作を読む」というシリーズもスタートさせようかと、構想をねっている。変わっていく部分、変わらない部分・・・2013年というステージを、活気ある、よりフレキシブルなものに染めていかなければ――。むろん、うまくいくかどうかは、“やってみなければ”わからないが。

これは縁側でいつものようにうたた寝する今日のテンちゃん。縁側の日溜まりはテンちゃんのためにあるようなものだ。
風がなく、少し気温があがって、ほっとできるような一日となった(^_^)/~