二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

「郷土遊覧記番外編」とクラカメのコレクター

2018年11月18日 | Blog & Photo
  (グランドゴルフをやっている近所のお年寄りが乗ってきたのだろう)


キヤノンAE-1につづいてニコンFE2がやってきたため、モチベーションを刺激され、これまでにないフィルムカメラ漬けの秋となった´0`*)
撮影するだけならデジタルが早くて便利なのはいうまでもないけど、先日も書いたように、ま、鈍行列車の旅というか、スローライフな時間を、昔に返ったつもりで味わっているわけですね。
デジカメやスマホで36枚なんて、カメラまかせなら、またたく間の出来事。

フィルムテイストを愉しむなら、そんなに急ぐことないし、むしろ急いではいけないのです。
「狭いニッポン、そんなに急いで、どこへいく」という交通標語がありましたよねぇ(笑)。










郷土というのは、わたしの皮膚(外部と内部を分けている)の、すぐ外側の空間。
隣人たちという、いわば“他者”がより集い、支配する場所なのです。それを見て、観察して、いろいろなことを感じ、撮影する。
そこにいわくいいがたい、不可思議な魅力を感じているのです。
だから、遠くの観光地や、有名な“撮影スポット”に出かけていく必要はないのですね(^^♪

人はたいてい、そういう写真を散歩写真と呼んでいますが、わたしの写真が、「散歩写真ですね」といわれると、多少違和感がある。
ソシアルランドスケープ(社会的な日常の眺め)を撮っているといった方がぴったりくる・・・そう感じています。


ところで一昨日、クラシックカメラのすごい(わたしから見れば、という意味ですが)コレクターさんとお知り合いになって、コレクションを見せていただき、アルバムも拝見しました(*^^*)ノ
ローライフレックス2.8F、ライカⅢf、M3、M2など50台が、レンズを装着し、二階の壁際に据えられたガラスケースの中で、まばゆいばかりに輝いていました。しかも、どれも、ほとんど傷一つない美品ばかり(^-^*)/
わたしは、半ば夢見心地で、10台ほど手に取って、空シャッターを押し、さわり心地を堪能した・・・というわけです。

キヤノンやニコンの往年のレンジファインダー機もありました。
なぜ知り合ったかというと、近所のカメラのキタムラへ、セコニックの単体露出計を受け取りにきていたのです。キタムラのカウンターで話しこみ、そのままご自宅へ。
わたしのオフィスから1キロあまりだったので「こういう近所に、すごいコレクターがいたのか!?」と、もうびっくりシャックリ!

現在では滅多なことでは手にはいらない、レアなレンズもありました。いま買うとなると、総額でおそらく200万円オーバーでしょうね。
お年はわたしより約20歳上、元県の公務員さんなので、退職金やら年金やら、潤沢な資金に恵まれているのが、ありありとつたわってきました。
四つ切のリバーサルプリントを収納したアルバム2冊を拝見したんですが、県内で撮影した風景写真ばかり。

ひやひや、単体露出計を使い、黄金期のライカでゆっくりまったり風景を撮る´0`*)

それも、時代的な制約を背負った一つの流儀ではありますよね。
しかし、逆からいえば、デジタル時代に乗り遅れた、あるいは現代に背を向けた流儀でもあります。
ケータイは使わないし、パソコンもない。デジカメなんて、往年の名機の敵だと思っているかもしれませんよ。

「ぜひ、どれか1台譲って下さい♪」と頼んでみたけど、お父さんニヤニヤ笑っているだけ。まあ、墓場まで持っていくつもりなんだろうなあ、それがコレクターのコレクターたる所以なのでしょう。
・・・ああ、あ~(ため息)。



<撮影データ共通>
ニコンFE2&ニッコール45ミリF2.8P
ロモカラー100(キタムラにて現像and CD)

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