二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

タチアオイのあるお屋敷

2018年05月30日 | Blog & Photo
会社の近くに、広大なお屋敷がある。
年間を通じて緑におおわれ、敷地内には数カ所、畑もある。
そのお屋敷に、タチアオイの群落があって、
タチアオイ・マニアといえるくらいこの花が好きなわたしは、10年ばかり前から眼をつけ、毎年、道路ぎわから撮影を愉しんできた。





昨日のこと。
道端にクルマを止め、撮影しはじめた。
「左手に本を掲げ、背景を選びながら撮る」というおもしろさに最近目覚めたので、こんな写真も撮っている(^-^*)/ 何てことはないのだが・・・。





おばあちゃんが草むしりをしている。
「暑いですね、お疲れさまです」
そう声をかけ、しばし立ち話。
訊いてみると、お屋敷の広さ、約600坪。
区画整理のため、土地をとられ、相続税を払うため土地を売り、以前の半分になってしまったという。
10年前に夫を亡くしたMさん、80才。

600坪の屋敷を、たった一人で管理している。近くに息子さんの分家がある。しかし、息子さんは勤め人なので、ほとんど手伝ってくれないという。
草刈り機や除草剤を使わないとしたら、夏期は雨さえ降っていなければ、毎日が雑草との闘い!

賃貸物件はまったく持っていないから、近隣の不動産業者とはつきあいはない。したがって、わたしも話かけたのは昨日がはじめて。
「ええ、どうぞ。家の周りにもたくさんありますから、入って写真撮って下さい」と親切におっしゃっていただいた。


タチアオイは不思議な花。
視ための「立ち姿」も不思議だが、それより、花の色が、年々、少しずつ変化するのである。宿根草なので、年々歳々花を咲かせる。赤、ピンク、白、紫、黄、それらが混じったものなど、多彩ないろどりを見せる。
それらが、年ごとに変化するのだ。
おばあちゃんも不思議がっていた。
Webで調べたが、理由はよくはわからなかった( ・ὢ・ ) ムムッ
遺伝子の働きは、まだ十分解明されてはいないのだ。赤から黄へ、黄から白へ・・・。なぜだろう(?_?)


ところで、今年3月、近隣の不動産業者が、わが家の水田約500坪を買いにきた。
750坪のほうの水田は借り手があって、米を作ってもらっている。だけど、こちらは休耕田にしてある。



土地の値段は2500万円。
だけど、税金、諸経費を除くと、手許には1800万しか残らない(^^;)
これでは「はいはい」といってふたつ返事で手放せる値段ではない。
調整区域とはいえ、屋敷と農地合わせ、2000坪ばかりの土地があるし、家もある。父親の死後、かなりの相続税が発生するのは眼に見えているからだ。

タチアオイのお屋敷のMさんではないが、家産はあったらあったで、悩みは尽きない。

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