二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

電線に止まっているもの ほか短詩3編(ポエムNO.3-73)

2020年06月09日 | 俳句・短歌・詩集
1 電線に止まっているもの たまたま乗り合わせた この世のバスからいずれ降りなければならない。 おや キジバトが鳴いている。 あの鳩の隣り 電線になにかが止まって こっちを見ている。 この世から退散してまもない 何者かの魂ででもあるかのように。 2 明日の風 釣れたばかりの小魚のように ことばがピチピチ跳ねまわる。 時代の転換期といわれる時期をかいくぐり かいくぐりしているあいだ . . . 本文を読む
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