二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

文章読本   三島由紀夫

2010年01月16日 | エッセイ(国内)
最初に「文章読本」を書いたのは、いうまでもなく、谷崎潤一郎。それ以来、ずいぶんと類書が出現し、近年文藝批評家の斎藤美奈子さんが「文章読本さん江」を書いて、そういった現象を、彼女特有の毒舌でからかっている。 わたしが読んだなかでは、いちばんの力作は、丸谷才一さんの「文章読本」だろう。蘊蓄話は重厚感たっぷり、寝転がって気軽には読み飛ばせない文体論の秀作といっていい。 もうひとつ、おもしろかったのは、向 . . . 本文を読む
コメント