タニア。きみがいまどこにいるのか、おいらは知らない。
もう一度逢いたいな~、という思いと、「そこからさきにはな~んにもありはしない」という自制心がせめぎあう。
「自分をもっとさらけ出せ!」
「自分をもっとさらけ出せ!」
「自分をもっとさらけ出せ!」
だけど、さらけ出すべき自分、などないと知っている。
「自分」とは、関数のような存在なのではないか?
数値をかえてやれば、答えがかわってしまう。
さ . . . 本文を読む
高崎や伊勢崎に、本やマンガ、アニメのリサイクルショップ「ほんだらけ」がある。
BOOK OFFに比べたらずっとマイナーなチェーン店。
「本は心のご飯です」か。
カッコつけやがって、とひやかしたくなるが、
行くたびにこのキャッチコピーが気になって仕方ない。
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散歩の途中ふと眼にとまって、買ってきたなかの一冊。
おもしろくて、一気に読み、かつ見入ってしまった。
巻末に1985年研究社出版刊とある。この中公文庫版は、その改訂新版で、1995年の刊行である。全体のおよそ三分の一が出口さんのエッセイ、あとはアンドリュー・ワッツさんが長年に渡って収集した当時のロンドンの図版、写真という二部構成になっている。出口さんのエッセイもおもしろいが、注目はやっぱり豊 . . . 本文を読む