バニヤンツリー

何本もの木が絡み合っているように見えるけど、これで一本の樹。

地中から地上に生えた木が、地上で分岐して、垂れ下がって、
地面に届いたら地中に根を張る。
そうしてどんどん太く広がっていく。

スクスクと太陽に向かって上に伸びる、という植物の育ち方の固定観念を覆す、
このバニヤンツリー。



この樹には、老人がもつ歳月に裏打ちされた知性と、
複雑な人生を送ってきた人の気難しさのような、近寄りがたさを感じる。

この樹の下では、リラックスしてくつろぐというよりは、
校長先生の前に立たされた子供のような気分になる。

わたしだけかな。



ワイキキの街なかで見るバニヤンツリーはもうちょっと、穏やかな気がするんだけどな。
この写真の樹はヘイアウに生えているバニヤンツリー。環境のせいかな。







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