続き…

2015-05-19 01:27:13 | うらけん
小池君のL再現率と歌唱力の高さも浦井ライトに負けず劣らずで大変素晴らしかった。私の想像以上の完成度の高さがあって本当にビックリした。

背が低いなんて全くハンディにならないくらい作り込みに感心したし、本当に歌が上手い!ぶっちゃけ、Lの曲はライトの曲より美味しいと思うくらいどの曲もゾクゾクされられた。

私は、テレビドラマの小池君と、大人計画の「キレイ」の白痴の青年役の小池君しか知らないから、180度印象が違う役のアプローチと歌唱力の高さは本当に本当に見応え&聞き応えがあった。あれだけ歌えたら、これからはミュージカル界引っ張りだこだと思うよ。大袈裟じゃなくてね。大変失礼なこと書くけど、背の低さは中川晃教君も同じだから、中川君があれだけ活躍して小池君に活躍出来ない訳はないので、これからはミュージカル界でも頑張って欲しいと思った。

この「デスノート」の中で一番美味しい役に昇華させた吉田鋼太郎リュークも大変素晴らしかった!浦井氏の抜擢もそうだし、小池君も抜擢もそうだけど、なにゆえにミュージカル俳優じゃない吉田さんにこのリューク役に抜擢したのかその理由も知りたい。

ぶっちゃけ書くと、ホリプロ所属の方の抜擢は腑に落ちるんですが、そうでない方の抜擢は挑戦または賭けとしか思えないんよね。そして、ものの見事にその賭けに勝利したミュージカル「デスノート」の完成度の高さに本当にビックリです。

本当の本当に、どうして吉田さんにリューク役を挑戦させたのかその理由が知りたい!シェークスピア俳優の吉田さんを起用は本当に大成功だと思う。

吉田さんのアドリブのセンス、歌の巧さ、表現力、観せ方、あの風体、そして何よりあの渋い声!最後までめちゃくちゃ美味しいとこ取りやん!?本当に素晴らしかった!

吉田リュークが主役と言われる所以の最後の締めなんて超最高やん!?ライトに唾を吐き、ライトの胸元からリンゴを取り出す姿がこの物語の全てを語ってるようでした。吉田さんも演出家の栗山さんもgood job!です。

そうそう、鹿賀さんとのマントのやり取りのアドリブ。マチネでは、鹿賀さんのリュークのマントの踏みが甘くて何度もマントが滑り抜けて吉田リュークが悔しがってましたが、ソワレではちゃんとしっかり踏まれていたのでリュークの思い通りのアドリブが出来て鹿賀さんに感謝してましたね(笑)これがマチソワ観劇の面白さやな。

そうそう、イケメン浦井ライトに対する吉田リュークの僻みの言葉もマチソワでは違っていて面白かった。

本当に吉田さんのアドリブのセンスは素晴らしい!ぶっちゃけ、間違いなく再演はあると思いますが、吉田さん以外のリュークが想像つかない。代わりがいないと思わせられるのが本当の役者の力量やね。ホンマ、去年から大ブレーク中の吉田鋼太郎だけあるわ!←呼び捨てかよ!スミマセンm(__)m

鹿賀さんの映画からの続投は、これは運命としか言いようがないね。映画公開中はまさかミュージカル化するとは思ってなかったはずだから、ミュージカル俳優でもある鹿賀さんが同役を演じることは運命かつ必然としか言いようがない。確かに、歌になると歌詞が聞き取り難い点はありますが、それは鹿賀さんの存在感さえあれば何の問題もない!と私は思ってます。ぶっちゃけ書くと、「レミゼ」の時からそうだから。←あ、大変失礼致しましたm(__)m

実は、わたくし、過去のレミゼ観劇で、鹿賀さんのジャン・バルジャンしか観たことありません。あ、そういえば蜷川さん演出の「三文オペラ」以来の鹿賀さん拝見だと今気付いた!鹿賀さんの黙っていても威圧感のある存在感は凄い!

濱田さん演じる死神レムのミサミサに対する愛情の深さは、濱田さんならではの表現で素晴らしかったです。個人的には濱田さんの癖のある歌い方は苦手なんですが、今回は切なさが増した歌い方をされていたので、馴れもありますが一回目より二回目の方が良かったです。

このレムのミサミサに対する愛も含め、“愛”がこの作品のテーマになっているので、そういう意味では、レムの存在もミサミサの存在も大変重要な役割を担っているだけあって、元気溌剌な黒吉田リュークとは対照的なアンニュイなアプローチの白濱田レムも素晴らしかったです。

あ、吉田リュークがミサミサを後ろから抱き締めた時に、濱田レムがマジで吉田リュークの手を叩いていたのはウケた(笑)ソワレでは、その直後、濱田レムがミサミサミサを抱き締めてたね。とってもいい雰囲気で拍手もんでしたね!

ミサのふうかちゃんはそのまんまやね。そう、キラを想って歌い始める時、上を見上げてから正面を向く時に一瞬何かが降りてくる表情が北島マヤを連想させました。

ふうかちゃんも化けモノ要素を持っているし、何より、これからどんどん伸びてくる子やから、これからの活躍を楽しみにしてます。噂では「女海賊ビアンカ」の再演があるとか…。もし事実ならふうかちゃんでヨロシク!

最後に、粧裕役の前島亜美ちゃんは、脚本に的にもったいない使われ方やったな。亜美ちゃん自体は何の問題ないけど、脚本にもう少し脹らましが必要やったと思う。もっと兄貴ライトとの関係性を強調して欲しかった。粧裕のライトへの信頼性もテーマとしては重要だと思うので、再演がある時はただの妹役ではなく、もっと重要な役として描いて欲しいな~。

そうそう、ソワレでは、吉田リュークが亜美ちゃんのマイクに何度も息を吹き掛けてた。可哀想やった(笑)オジサンが若い子にあんなことしたらアカン!(笑)一生懸命見えてない振りをして耐えてる亜美ちゃん姿が頼もしかった!

演出に関しては、正直の正直なことを書くと、今回栗山さんが演出担当であることも勝負だと私は思ってます。っていうか、栗山さんが演出だということが私の一番の不安材料でしたm(__)mミュージカル「マリー・アントワネット」が私には駄作だったから。何故に栗山さんが演出なん!?と思っていましたm(__)m

でも、結果は、二村さんの舞台美術も功を奏して、大変素晴らしい演出になってました。宝塚の銀橋みたいな通路はとても効果的でした。まさかのオケピだったし、栗山さんも栗山さんで勝負してるな~と思いました。

そうなんだよ、しのぶさんの「ピアフ」の演出も素晴らしかったんだよ!っていうことを完全に忘れてましたm(__)m栗山さんの演出は昔とは違うんだよ!ということを観劇後反省しました。本当に素晴らしかったです!

日米合作の日本発信?発進?の新作ミュージカル「デスノート」は、韓国でも間違いなく成功すると思ってます。再演もアリアリだと思うので、次も浦井ライトなら観に行きます。←これは贔屓発言です(笑)

今日のまとめ:実は、先週の金曜日からやっとこさの私のゴールデン贅沢ウィークが始まりました。もちろん仕事もあるけど、休みが多い。美輪さんの「黒蜥蜴」観劇までが私のゴールデンウィークです。世間一般のゴールデンウィークは、同僚が体調不良でダウンしたので残業ウィークでしたが、やっと落ち着いたって感じ…。そして、「黒蜥蜴」観劇前にもう1つの楽しみが…。

テル君の退団後初コンサートin大阪!!!なんと、れみちゃんとの共演!!!超楽しみ!!!!!←お前は誰のファンやねん!?“贔屓”の言葉の使い方間違ってないか!?(笑)