『宮城野』上映&アフタートーク

2010-03-22 20:59:57 | 映画
実は昨日、『NINE』も観たのたですが、その前に兵庫県は西宮で毬谷友子さんこと「とんちゃん」の主演映画を観させていただきました。(『NINE』も西宮に新しく出来た映画館で観賞しました)

昨年のとんちゃんの『弥々』を観させて頂き、そしてまた映画上映で関西に来られるということで、もう一度とんちゃんに会いたい!と思い兵庫県立芸術文化センターに再び参上いたしました。

お父様の矢代静一氏の戯曲の映画化。とんちゃんが映像として冥途の土産にお父様にプレゼントしたい気持ちから実現されたこの作品。もうここでしか見ることが出来ない、正に生の舞台を観るかのような気持ちで鑑賞させて頂きました。

アフタートークで撮り直したいと仰ってましたが、私は充分冥途の土産になると思いました。

確かに年増の女廊としては愛之助さんより若く見えましたが、年増である必要なんて全然ないと思いました。

戯曲では宮城野は裏切られる設定で、この映画でも裏切られる設定だそうですが、私には裏切られたというよりむしろ愛之助さんが宮城野に故意と愛想を尽かせようと演技してたのだと感じました。

だから宮城野は彼の愛を悟り余計身代わりになろうと決意が増したのかと思いました。

いくらお父様がマグダラのマリアを描きたかったとしても、裏切られても自己犠牲を選ぶ宮城野ではないようにも思いました。

裏切られても自己犠牲を選ぶなら、私が監督なら、愛之助さんに「俺の代わりに写楽を殺したと自首(?)してくれないか?頼む!俺に惚れてるんだろ?」って言わせますね。観客に宮城野に同情を買わせて、愛之助さんに愛想尽かすように持っていきます。

映画からは直感的にお二人に同情しました。

愛されていると信じるからこそ、逆にそう信じたいからこそ宮城野は自己犠牲を選んだんじやないかと私は思いたいです。

実際は戯曲を読み、そして舞台版を観ないとお父様の気持ちは分からないと思うので、是非とも生の舞台を観たいですね。早く実現してね、とんちゃん!絶対観ます!

アフタートーク、面白かった!笑えました。本当、とんちゃん可愛い!とても安寿ミラさん、こだま愛さんと同期だとは思えません。(決してお二方が老けていると言いたいのではなく、お二方がキャピキャピしてたら驚き!想像出来ない!って意味なのでファンの方誤解なさらないでね)
スカイステージで同期トークして欲しい!

実のところ、とんちゃんは男っぽい性格なんだろうなって垣間見れましたけどね。

ご自分の演技の駄目出しの仕方が昔の蜷川さんみたい!と思っちゃったもので…。ごめんなさい、とんちゃん。

お父様についてたくさん知ることが出来て、しかも可笑しく話されていて、たくさん笑わせて頂きました。話を聞くだけだと本当愛嬌のあるお父様だと思いました。そして才能ある方は子供っぽいんだと私も思いました。かのモーツァルトに代表されるようにね。

昨日はとんちゃんのファンになれたこと、とんちゃんという舞台人に出会えたことに改めて感謝した一日でした。

ますますとんちゃんから目が離せなくなりましたね。次回作が本当楽しみです。

次は12月ですね。まだまだ先ですが、とても楽しみです!

今日のまとめ:宝塚時代は可憐な娘役さんのとんちゃんだったのに、卒業してからこんなに妖艶な演技者になられるとは…
恐るべしタカラジェンヌです。

これから誰が第二のとんちゃんになるのか今の宝塚も目が離せません。

実は私的には野々すみ花さんがその線だと睨んでるんですが…そうあって欲しい!ごめんなさい、すみ花さんm(__)m

NINE

2010-03-22 01:21:01 | ニコール・キッドマン
観てきました。

別に悪くないよ。というか、私的には全然オッケー!

『シカゴ』と同じ手法を使っていて、何度ダンスシーンで拍手しかけたことか…。映画でなかったから間違いなく拍手しまくってたわ(笑)。

ミュージカルシーンだけ抜粋した、ロブ・マーシャル版の舞台が観てみたいと思った!

脚本もいいし、何より女心をよく掴んでる!世の殿方に、是非ともこの作品を見て勉強して頂きたいもんですわ!

ニコール、いいじゃな~い!?上映終了後もニコールの曲が脳裏から離れなかったわ。

ジュディ・デンチもいい仕事してた!皆、本当Good Job!だったわ。

豪華キャスト揃いで絡みがないのは聞いていたけど、全然違和感なかった。舞台版より楽しめたもの。やっぱりミュージカルは踊って歌わなきゃ、ミュージカルじゃないわ!

それから、この作品をフェリーニの『8 1/2』と比較するのは大間違いよ!ミュージカル舞台の映画版なんだから、比較しても仕方ないじゃない!そんなの『ウエスト・サイド・ストーリー』と『ロミオとジュリエット』を比較するのと同じことよ!全くとは言わないけど、別ものと思わないとね。

最後に愚痴を言わせていただけるのであれば…

せっかくラストでオールキャストが勢揃いしたんだから、踊るか歌うか、(『シカゴ』のレニーとキャサリンのダンスのように)見せ場が欲しかったな。そしたら大大満足したのに。スッキリ感に欠けたことが正直残念ね。

今日のまとめ:アメリカでヒットしなかったのは、きっとキリスト教を小バカにしたシーンがあるからじゃないかしら…?

日本なら間違いなく冗談として笑えるのにね。

そうそう、結構笑えるシーンもあったわよ。

良かったら皆さんもご覧になってね。あくまで、ミュージカル映画としてご覧になってね。

なんか、今日はゲイの方の口調になっているわね(笑)