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猫田ジャレの 『 天然!にゃー語 』

~ 見ネコ聞くネコ言うネコの とびきり天然な日常 ~

「おひさま」

2011年04月28日 | その他芸術(舞台、映画、TV等)



みなさん、4月から新しく始まった、NHKの朝の連続TV小説

『おひさま』

ご覧になってますか?


信州、安曇野(のちには松本も)が舞台、なんですよ。



雪を抱いた、壮大な北アルプス、

清らかな水の流れ、

一面に広がる、そば畑・・・



本当に美しくて、心が洗われるような風景が、広がっています。




主人公は須藤陽子(井上真央)。

10歳のとき(昭和7年)、病気の母の療養のため、二人の兄と共に、一家5人で、東京から安曇野の地に、引っ越してくる。

第一週目は、陽子の少女時代で、美しい安曇野の風景と、病気の母を支える3人の子ども達が健気で、涙をそそる。

やがて母(原田知世)は死に行くのだが、「陽子の陽は太陽の陽。女の子は太陽だから、つらいときこそ、笑うの。」という言葉を、陽子に残す。
そしてその言葉は、ずっと陽子の生きる支えとなる。


成績も優秀で勉強好き、将来は学校の先生になりたいという、仲良しで陽子の憧れのクラスメート、田中ユキが、貧しさゆえにその夢をあきらめ、小学校も途中でやめて名古屋に奉公に行くという事件を通して、陽子は始めて社会の中にある不条理を知るのだが、のちにユキの夢を自分が叶えたい、という思いに変わっていく。

そして、教師をする傍ら、松本の老舗そば店に嫁ぎ・・・、という人生を歩むようなのだが、新しい時代を切り開いていく、たくましい女性像や、次第に戦争へと突入していく社会背景などが描かれていく。




その時間、ギリギリ起きてはいるのだが、先にどらちやソラシロの世話をしないといけないため、実は「録画」で見ているのだが(昼の再放送もうっかり忘れるし)、めずらしく夫も興味を持って二人で見ていて、撮りだめしていたのをまとめて見たりして、やっと毎日の放送日に追いついた感じである。

最初の方などは、主人公の陽子と、やたらとうちの母の人生とダブる部分があった。



母は大正15年(昭和元年)生まれなので、大正11年生まれの陽子より4つ下である。

母はKで生まれたので、自身は引越しや転校の経験はないのだが、前にも書いたように、大正10年に、祖父母は長姉を伴い、鎌倉からKに引っ越してきた。

ここでちょっと説明すると、祖父は松本の造り酒屋に生まれたが、「次男坊」だったため、親せきを頼り上京。その親せきの営む貿易関係の仕事をしていたという。
一説によると、貿易船のコックをしていてハワイまで行ったが、立場上上陸はしなかった。が、浜で泳いで遊んだという。
大正時代のことなので、ほんとなら、けっこうすごい。

で、どのように地元育ちの祖母と知り合ったかは知らないが、仕事の関係上で鎌倉に居を構えていて、俳人の高浜虚子の家の近くであったという。

それが、実家の母親が次男坊かわいくて「店を持たせてやるから帰って来い」というので、帰る準備をしていたのだが、その間になんと実家の母親は亡くなってしまう。
約束が立ち消えて途方にくれているときに、だれかが、「酒屋をやるならKにいくといい。Kの衆(しゅう。人々、という意味の信州弁)は酒が好きだで、Kで酒屋をやったらいいワ。」といったので、それで祖父も、もちろん祖母も知らないKの土地に移り住んできたというわけだ。


とゆーわけで、わたしゃ酒屋をやるんならKがいいぞ、と勧めた人を怨むぞぃ。

そこから猫田一族の、Kでの奮戦記がスタートするのである。



なにしろ、今と違って、「よそ者」を受け入れない時代である。
祖父母も、母たち姉妹も、そのことで色々と苦労したようである。(詳細は話からそれるので、今は書かないが)

なので、『おひさま』での「よそ者」の陽子たちがとっても受け入れられてる感じにはちょっと「うそでぇー」と思うが、
そこは、まあ、ドラマなので・・・


それでもって、3人兄弟の末っ子の陽子(兄が二人。母も3人姉妹の末っ子)が、その後女学校を出て、のちには先生になるべく、「師範学校」というのを出るのだが、陽子の亡き母は、「これからの女性は強くならなければいけない。“女のくせに”という人にはケンカをしても向かっていっていい。お母さんが許す。」と陽子に言っていた。

ウチの母も、小学校の頃成績が優秀で、担任に勧められたというせいもあったらしいのだが(当時は、小学校を終えると、まだ女学校に進むものも少なく、たいていは高等小学校というのを2年行くくらいであった)、3人目になり、Kに越してきてだいぶたち、経済的にもゆとりが出てきたので、上の姉二人は誰も行っていないのに、一人だけ女学校に進んだのである。
そのとき祖父は、「これからの女性は、学問を身につけないといかんでな」と言ったらしい。

当時、女性が社会進出をするとしたら教師くらいしかなかったので、地元のK高等女学校(のちに私も出ることになるKH高という女子高=当時、の前身)を出たあと、松本女子師範学校に進むのであるが、
あの時代は、小学校以上の教育は男女が別々だったので、女子は4年生の高等女学校、男子は5年生の中学校。
師範学校だと、長野県は、男子が長野師範学校、女子は松本女子師範しかなかったので、ドラマ中の陽子が進んだのも、おそらく松本女子師範に違いない。と思うと、なんか嬉しいものがあるのだが、



が、しかぁしっ!!!

あの制服はモダンすぎて変だよ~。
母によると、女学校のセーラー服は当時からそうだったが、「白い襟」というのはなかったらしいし、学校帰りに毎日のように「飴や」に寄るというのも、TV中で簡単なことではない、とは前置きしているものの、1銭(100銭で1円)あれば飴玉が10個買えるという、甘いお菓子でさえ珍しい時代に、「不良」はもとい、飴屋に寄る経済的ゆとりと社会的背景はありえないだろうと思われる。

なので、時代考証は母の世代より若い方が担当しておられるようだが(NHKのドラマストーリー参照。が、考証人の年齢の表示はないため、「見た目」からした憶測。)、ちょっとアヤシイ。


あと、農家の子で陽子に片思い中のタケオがあまりにもデフォルメされた田舎の人になってるとか、幼少時代の長兄春樹(中川大志)は、成績優秀で優等生な雰囲気がよく出ていて、おまけにまじめな感じのハンサムで好感が持てるが、中学卒業後に旧制松本高校(作家、北杜夫も出たところ、ですな)に進んでからの春樹(田中圭)は、ちょぃ3枚目入ってて、陽子の親友の一人である、同じ女学校の真知子が一目ぼれするようにはあまり思えなくて、ミスキャストだよなー、とか。
小さい頃はわんぱくで一人だけ田舎の子どもみたいだった次兄茂樹(渡邉甚平)のが、地元農学校に進んでからの方が(永山絢斗)カッコいいぞ、とか、色々あるけど、



まぁ、とにかく、オモシロイのなんのって。(脚本:岡田恵和(よしかず)が、いいのか?)

毎日、笑い転げている。

(こんなきゃぴきゃぴした女学生のお話、おもしろいかしら?と思って時おり夫の方を見ると、敵もニコニコと楽しそうに見ているのでびっくりだ。ま、昔の古いお話とか、歴史モノは二人とも好きですからね。)


井上真央ちゃんが、目がくりっくりしていて表情豊かで、とにかく、かわいい。

親友の、当時としてはススンデル女、の筒井育子(満島(みつしま)ひかり)、地元のお嬢でしとやかな美女、相馬真知子(マイコ)との3人の掛け合いも、楽しいし、かわいいし、明るい。


ドラマは、春樹の松高時代の友人の川原功一(金子ノブアキ)に、陽子が淡い初恋の想いを抱いたり、真知子が親が決めて会ったこともないとはいえ、いいなずけがいるにもかかわらず、春樹兄さんに惹かれてしまうなどの、恋のオハナシもありーの、

笑い転げながら、時おり、ホロリとさせられるような「ええ話し」もありーの、


今週なんて、いよいよ出生のヒミツが明らかに・・・

ぢゃぁ、なくって

母と父の秘められた恋と、よく知らなかった母の身元が明らかになるという、

またまたオモシロイ展開に。



私の注目株は、陽子が想いを寄せる川原を演じている金子ノブアキですな。

子役からロックバンドのドラマーを経て、最近また役者としても活躍中というが、若いのに、戦争に対する考え方とかがしっかりしていて、役者としても骨太、芯がある感じ。(前出、ドラマストーリー参照。大河ドラマと朝ドラは、気に入って見出すと、たいていドラマストーリーを買い、人物相関図とか出演者の詳細、スタッフの制作秘話、などを見るの、大好き
春樹曰くボンボンなのに「不良」という役どころと、イケメン風なのもちょっといいし、満州に渡って挫折して帰国、という、役柄の設定も見どころ。
陽子とは、どうなるの?という、今後の展開にも注目、です。



あと、安曇野、松本の自然にも注目、ですよ。



ドラマでは、東京在住のちょっと日常生活に疲れている主婦、原口房子(斉藤由貴)が、車を運転中に、ふと流れてきたカーラジオの、

「安曇野では今、真っ白なそばの花が一面に咲いていて、それはそれは美しい光景です。なんだか、人生っていいなぁという気持ちになります。」

というお便りを聞いて、ふと思い立ち、そのまま安曇野まで行ってしまい、そこでふらりと立ち寄った「お蕎麦屋さん」←見た目は全然喫茶店の女主人(現在の須藤陽子で若尾文子)で、手打ちそばに舌鼓を打ちながら、女主人の昔話(幼き日の陽子の思い出)を聞く、という方法で展開するのだが、


まあ、この、春先の安曇野の美しいことといったら!!!


昔、東京にいるとき、やっぱり安曇野を舞台にしたTVドラマ『あの日の僕をさがして』を見ていて、ドラマのラストに映し出される、雪を抱いた北アルプスと安曇野の風景をバックに流れる、ギルバート・オサリバンの「TOMOORROW,TODAY」を聞いては、泣きたいほどの郷愁に浸っていた思い出がある。

ドラマは1992年の4月から6月に放映されていたもので、その年の年末に私は帰郷するので(このドラマを見て郷愁に駆られたから、ではないですよ。全く別の理由です)、帰郷直前に見ていたわけなのだが、しかし、なぜかドラマの内容は、ヒロインが惹かれる昔の恋人で主演が織田雄二だったことも含めて全く覚えていないのだが。(仙道敦子と現在の恋人の大鶴義丹の記憶しか(^^;))


他にも、1996年には松本の高校を舞台にした青春群像『白線流し』とかね(←見てないけど、なんと、私の本の舞台でもある松商学園高校がロケ地だったんですよ(^^)v)、ご記憶にある方もいらっしゃるかも、ですが。


とにかく、美しいですよ。

柔らかな5月の風の中、目に映る緑色に芽吹く木々を背景に、はるか向こうの山々は、まだ雪を抱いているさまは、

心がふわぁーっと解放されて、

美しすぎて、涙、でます。

まだ帰った頃で一人のとき、今夫になっている、当時はまだ東京にいた人物に、ああ見せてあげたいな!と思ったもん。

↑ ↑

お・おーーーっ!!!

今じゃコケ生えちゃってますが、まだ初々しかった頃のこと、ですな。




ま、そりはともかく、ですが(^^;)ゞ



信州の自然は、いいですよ。


癒されます。

ぜひ、皆さんも(都会に住んでいる人もいない人も)、

生活にちょっと疲れたな、と思ったら、

信州の壮大な、あるいは素朴な自然に触れに、


車を飛ばして、あるいは電車やバスに揺られて、



おいでませ、信州!!!  (^_-)☆




(関東、関西、両方面からのアクセスが可能な立地条件だから、来易いと思いますよ。(^^)v)


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