1962年／邦／川島雄三監督／伊藤雄之助 川畑愛光 山岡久乃 浜田ゆうこ 若尾文子 高松英郎 船越英二 山茶花究
2023年6月3日 ＢＳ松竹東急〔没後６０年 川島雄三特集〕
【あらすじ】
元海軍中佐の前田時造（伊藤）とその妻よしの（山岡）、その娘友子（浜田）と息子実（川畑）。狭い団地住まいで汲々と暮らしている…と思いきや、友子は著名な作家吉沢（山茶花）の愛人でお手当をもらっていたし、実は勤め先の芸能プロダクションから横領を繰り返し家計を潤していた。
社長の香取（高松）、会計係の三谷（若尾）、税務署職員の神谷（船越）、くんずほぐれつ愛とカネの丁々発止！！
黒澤明、小津安二郎、山田洋次…。いろいろいるけど、やはり私は川島雄三かな！最近、筒井康隆を借りて読んでいるのである。同類の匂いがします。そもそもワタクシの原点が高橋留美子であり、高橋留美子の源が筒井康隆であるならば、川島雄三が肌に合うのは当然のことか。いや、川島と筒井の間に関係性はないから、やっぱりただの気のせいか！
舞台は団地の一室のみ、登場人物は前田家を訪れる曰く付きの面々だけという安上がりな作品。映画なんてこれで充分面白くできるんだということを見せてもらわれると、後進にはプレッシャーですな。
