暇人映画

映画嫌いが映画を見まくる地獄のサーキット

LUCY/ルーシー LUCY

2022年04月14日 21時45分12秒 | 洋画>★★

2014年/仏・米/リュック・ベッソン監督/スカーレット・ヨハンソン モーガン・フリーマン アムール・ワケド チェ・ミンシク

2022413 テレ東午後のロードショー〔水曜は美女サスペンス〕

 

【あらすじ】

台湾留学中のルーシー(ヨハンソン)は、成り行きで韓国マフィアの運び屋にされてしまった。運ばされたのは、<CPH4>というドラッグ。胎児期になんやらするホルモンの一種らしく、人工的に合成されたそれをビニールパックしたものが大腸に入れられた。しかしルーシーは暴行に遭い、腸内でパックが破裂。体内に吸収されてしまうとクスリが作用し、脳の潜在能力が覚醒してスーパーパワー発動!脳研究の第一人者であるノーマン博士(フリーマン)に会うため、パリへと飛ぶ。

果たしてルーシーの能力は、どこまでぶっ飛んでしまうのか!?

 

まずまず面白い。「AKIRA」で般若心経を解説するため映像に凝ったかな、というシナリオ。内容はほとんどなく、ベッソンが抱えている<生命・宇宙・その他もろもろ>発表の場となっている(ように感じた)。そのために発明されたのが<CPH4>というドラッグなのであるが、このへんの発想がチープでもったいない。人間の脳細胞が完全活性化したところで、そんな物理に干渉する能力がある訳ない。ルーシーは結局時空を超えた神的な存在にまで達するのだが、それはつまり<生物は一個体ずつ各々が神的な存在に成り得る>という示唆であり、ベッソン版<人類補完計画>のようである。

ところで、誰だかが唱えた説によると、<神はあらゆる時空に存在する。故に、我々を構成する肉体をも包括する。よって、我々自身も神の一部である>という考え方があるそうな。まあそんなことだから、何者にもなれない自分を卑下したり、将来を思い悩んだりしなくてもいい。何者かになったところで、いずれ大した意味はない。

とかいうそんな映画でした。

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