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暇人映画

映画嫌いが映画を見まくる地獄のサーキット

錆びたナイフ

2017年07月25日 21時32分01秒 | 邦画>☆
1958年/邦/舛田利雄監督/石原裕次郎 小林旭 宍戸錠 北原三枝 白木マリ 安井昌二 杉浦直樹 清水将夫
2017年7月23日 TOKYO MXキネマ麹町〔夜キネマ「石原裕次郎」〕

【あらすじ】
舞台は西日本のある新興工業都市。検事の狩田(安井)はある殺人事件の容疑者として運輸会社の社長・勝又(杉浦)を召喚・尋問するが、勝又は証拠不十分で釈放され、事件は迷宮入りとなった。
数日後、5年前に死んだ市会議長の西田は自殺ではなく他殺だとの投書が狩田のもとに届く。投書の主は島原(宍戸)という男で、彼は目撃者として自分のほかに橘と寺田という2人の青年の名前を挙げていた。だが、島原はその後何者かに列車から突き落とされて死んでしまう。
一方、橘(石原)は自殺した恋人のために人を刺殺した前科があったが、出所後バーの支配人になっていた。同じ店では寺田(小林)がバーテンダーとして働いていた。
寺田は恋人の由利(白木)と一緒にいたところを勝又の手下に拉致され、金で口止めを強要される。
橘は西田の娘でアナウンサーの啓子(北原)が持ち込んだ街頭録音のテープを聞き、5年前の恋人の暴行事件は彼女がどこかの事務所に連れ込まれて集団で暴行されたものだと知る。
橘は寺田が勝又から金を受け取った事を知り、彼を責めるが、寺田は橘の恋人暴行事件の犯人は勝又とその子分たちだと言い放つ。やがて、橘と寺田は命を狙われ始める。だが、この事件の裏には、勝又の後ろでさらに糸を引く大物の存在があった。

<ウィキペディア様より引用>

モノクロ作品。
主題歌は好きだが、シナリオはさっぱり分からずウィキ頼み。ダメなんだよ~石原慎太郎。
しかしあんなに出ずっぱりだった小林旭に、まったく気付かなかった。顔がぜんぜん違う! ちなみに宍戸錠は顔で、杉浦直樹は声で判別できました。

カリスマ

2014年07月10日 22時25分24秒 | 邦画>☆
1999年/邦/黒沢清監督/役所広司 池内博之 大杉漣 風吹ジュン 洞口依子 松重豊
2014年5月25日 TOKYO MXシアター092

【あらすじ】
ある青年が人質篭城事件を起こし、その事件を担当した刑事・薮池五郎(役所)は犯人と人質を両方死なせてしまい、心に深い傷を負う。上司から休暇を言い渡された薮池は、ある森で不思議な一本の木を見つける。その木は根から毒素を分泌し、周囲の木々を枯らしてしまう奇妙な木で「カリスマ」と呼ばれていた。他の木々を守るためカリスマ伐採を主張する中曽根(大杉)達であったが、カリスマを守ろうとする青年・桐山(池内)に妨害され、「カリスマ」を巡って住人たちは次第に対立の度を深めていく。
<ウィキペディア様より引用>

本当に、黒沢清作品は肌に合わないというか。
これまでに観戦してきた黒沢作品は、「回路(2001)」★1「ドッペルゲンガー(2002)」★1「叫(2006)」★2で、どれも記事に文句しか書いていない。制作年としては一番古い作品となる今作だが、遂に☆を獲得。おめでとうございます。あらすじなんか作ってられるかの挫折で、ウィキペディア頼み。まあこんな監督だけど、バカの間では有名な「スウィートホーム」なんかも撮ってたりするので根強い人気があるものと思われる。
2代目カリスマの、見るからにの発泡スチロール感はさすが。

新網走番外地

2014年04月15日 22時09分19秒 | 邦画>☆
1968年/邦/マキノ雅弘監督/高倉健 三橋達也 長門裕之 山本麟一 松尾嘉代 今井健二 水島道太郎 佐々木愛
2014年2月17日 テレ東午後のロードショー〔高倉健さん特集!!〕

【あらすじ】
昭和22年の暮れに復員してきた末広勝治(健さん)は、GHQの兵隊さんと喧嘩をしたばっかりに網走行きとなった。とかなんとかそんなことはどうでもよい。
時は流れて4カ月後、勝治は新橋へ戻ってきた。
母と妹を探す勝治だったが、源さん(山本)に母の墓標をハイと見せられてしまう。勝治の腕っぷしに惚れ込んだ太郎(長門)と源さんを子分に、背中に彫り物をしてやくざな生活を始める勝治。石津組の客分になって華僑と喧嘩すれば、大親分である藤上(志村喬)に気に入られたりもする。勝治たちは、映画のポスターをお手本にして、アル・カポネを気取ってスーツを新調したりした。
ところで、妹の秋子(佐々木)はパンパン(!)をして暮らしを凌いでいた。そんな彼女に、華僑のヤンくん(今井)がプロポーズ。どういうわけでか喧嘩したあと仲良しになった郡司(三橋)が、仲人を名乗り出る。仲人になるから、惚れてる芸者と結婚させてくれという順序が逆の理論を持ち出し、勝治に縁の取り持ちを頼むがこの芸者駒奴(松尾)というのが勝治の出征前の女だった! 情を取るか義を取るかでもやもやしている勝治に、石津組と華僑のいざこざが降りかかる…!?


久々に観たな、苦痛なほど詰まらない作品。
自分としては、<マキノ雅弘で><網走番外地>であることに結構期待していたのだ。〔高倉健さん特集!!〕でこの「新網走」シリーズ3本連投だったから、保存版にしておこうかなとも思っていた。
これ観終わった直後、残りの2本を消したね。なんだこれ、石井輝男が監督じゃないことはともかく、北海道が舞台でもないし、主人公が橘ですらない。「網走」人気にあやかっただけの、戦後任侠映画じゃん。「網走」名乗るなよ。

名探偵コナン/11人目のストライカー

2013年05月02日 22時23分03秒 | 邦画>☆
2012年/邦アニメ/静野孔文監督/高山みなみ 山崎和佳奈 山口勝平 小山力也 林原めぐみ 緒方賢一 千葉繁 桐谷美玲 東地宏樹 中村大樹 井上倫宏 &三浦和良 遠藤保仁 楢崎正剛 中村憲剛 今野泰幸 
2013年4月19日 日テレ金曜ロードSHOW!

【あらすじ】
サッカー場で予告爆弾事件だ。

公開時、当時職場にいたレッドダイヤモンズのサポーター(オッサン)が劇場まで観に行ったそうな。コナン君初体験だったそうなのだが、すこぶる満足したとの感想を声高に報告してきた。(つーか、仕事しろよ)
面白いということをやたら強調していたのだが、要するにあれは「みんなも観て、僕と同じ感動を共有してくれよ」という欲求の表れだったのではないかと、今にしてみれば思う。彼が面白いと感じたのはチビッコミステリとしての名探偵コナンではなく、サッカーアクションとしての「11人目のストライカー」だったのだろうが…以後彼は、<コナン好き>というレッテルを貼られることとなった。彼は今どうしているのだろうか。
ということで、今後コナン・ザ・ムービーはスルーすることにする。

ところで、世の中には面白いアニメがたくさんあって、チェックしきれず泣く泣く切り捨てる作品も多いのだが。何故世間のみなさんは、コナンだのワンピースだのが好きなのだろうか。

恋空

2010年08月16日 22時51分51秒 | 邦画>☆
2007年/邦/今井夏木監督/美嘉原作/新垣結衣 三浦春馬
2010年8月16日 TBS月曜ゴールデン

【あらすじ】
文学女子高生ミカ(新垣)が、白金髪野郎ヒロ(三浦)と恋仲になった。所属カテゴリの違う二人が付き合ったら外部からの障害も当然で、白金髪の元カノはミカに対し名誉毀損、暴行嘱託などの低俗な攻撃を加える。「ミカをキズつけるヤツはマジぶっコロス!」と頭の悪い啖呵を切る白金髪。脳内麻薬で道徳観念も未来予測もブッ飛んだ二人は、学校の図書室でまぐわって見事ご懐妊。髪を黒く染め直して結婚を約束するが、くだんの元カノによる傷害行為によって流産してしまう。3ヶ月ほど経過すると、ヒロはミカと疎遠になり不登校気味に。なんだかんだで別れることになり、「もう恋なんてしない」と言った舌の根も乾かぬうちに別の男を受け容れるミカ。ところがヒロは癌に侵され、愛するミカを悲しませないために敢えて突き放していたことを知る。果たして再び愛し合うようになった二人。ほどなくしてヒロは死んで、お空になりましたとさ。めでたしめでたし。

開始10分でもう観るのをやめようかと思ったのを、不快な気分を堪えつつ最後まで観戦。これも修行のうちだ。酷いっつーかクサいっつーか、痒いっつーかエグいっつーか。なんか「2500万人が泣いた」とかキャッチがついてたが、<泣いた>の意味が違うんじゃないか?
と思ったらアータ、これが大ヒットケータイ小説なんだそうな。こんなんでいいんだ、ケータイ世代は。70年代、いやうっかりしたらもっと以前から連綿と続く、少女漫画プロットの踏襲でしかない。と書いたら大御所少女漫画家先生に失礼か。懐かしくて恥ずかしいよ。ひょっとして新しいとでも思っているのだろうか。どうせ死ぬなら<女の命を助けようとして身代わり>までやってくれよ。癌って。あんなふっくらツヤツヤの男が。んなもん癌治療だけで感動映画一本作れるのに。調べててみたらオタクサイドのアンチ今作派板が炎上したということらしいが、むべなるかな。さ、私も独りで炎上してみるか。

主人公と原作者の名前が同じ<美嘉>で、体裁上は<ノンフィクション>を謳っていたらしい。
まず9割妄想でしょうなあ。1割の実体験に、理想とドラマティック悲劇演出をゴテゴテと飾り付けたってとこだと想像するんだけど。
私が思うに、↓この程度のおマ★コ恋愛経験だったんじゃないでしょうか。

高校生活における周囲の性体験自慢の中で初体験に焦り、<ヤらせてあげるオーラ>を発散(自覚なし)。出会い系だかそれ系のコミュニティで知り合った、どう考えてもヤリ逃げ目当ての男に本気で入れあげる。処女喪失は、本当。レイプ体験と黒板広告は本当かもしれないが、ヒロによる擁護は理想。むしろヒロはサキらのコミュニティに属していて、ヒロによる手引きだった可能性も高い(ケータイ番号書かれてたもんねえ…)。妊娠は、本当。サキによる暴行で流れたのは妄想。ヒロによる暴行で流れたか、両親による措置で無理矢理堕胎させられたかあたりが妥当なところ。ヒロの赤ちゃん歓迎姿勢とプロポーズは、理想的妄想。
3年に上がって、ヒロが冷たくなったのは本当。というかヒロにしてみりゃ始めからカラダ目当てで気持ちなんてないので、本気で恋愛を求めてくるミカはウザいだけ。ひょっとしたらミカの方がストーカー化していた可能性も、無きにしも非ず。乱交パーティーでお互い別の相手とキスをしたのは本当…というか、キスじゃ済まなかったと考える方が自然。乱交でしょ~。で、ヒロの不登校、一方的に捨てられたこと等は本当で、以後ヒロに関する一切の事柄は妄想に突入する。
実際のヒロは、赤点取って補習がダルくてガッコ辞めて鳶にでもなってシンナー吸って、サキを孕ませてデキ婚。癌で死んだどころか、いいパパになってるんじゃないかな。
新しい男福原(小出恵介)から告られて恋仲になったのは疑わないが、本気で惚れ込まれていたというのは思い込み。ヒロに捨てられたことでモノ欲し態勢になっていたところをつけ込まれ、これまたセックスありきのお付き合いだったんだろうと思う。独占欲の強い福原が元カレと水子のことを知ってキレ、大喧嘩の末ミカを捨てたんじゃないか?だいたい今どきの大学生デコボコの男は、その程度のキャパシティだろ。
福原と別れたダメージは皆無のように描かれていたが、実はカスミソウの時点でマジ惚れしていた可能性は高い。だから福原に捨てられた悲しさを、ヒロとヨリを戻したという妄想で慰めたんじゃないのか。ヒロは死んじゃったことにして、<捨てられた>不名誉を改ざん隠匿したんじゃないのか。

以上のような、性体験への憧憬と虚栄心が引き起こした愚かな行為が、当然起こり得るべき不都合を呼んだだけであり、そこら辺にいる女と別に大差ない恋愛体験だったんじゃないかというのが私の見解である。
私は決して、彼女の創作に批判するものではない。むしろクリエイターとは多かれ少なかれ、自分自身や周囲の人々をモデルとし、理想をまぶしドラマティックでファンタジックな世界を構成するものだ。
問題なのは、これを<ノンフィクション>として発表し、アンモラルで破廉恥な行為を極端に美化して憧憬を誘い、乙女回路の太っとい一定の需要層におかしな夢を見させ、同情と憐憫を買わせていることだ。
百歩譲って全てが実話だとして、図書室ファックとか福原やサキへの思い遣りの欠如だとか、決して共感や同情ができるような好感の持てる女ではない。
「私は良い子で、男はみんな私に本気」と思い込み、恋敵を完全なる悪人に仕立て上げることで恨みを晴らすエゴイスト。そしてそれを公表するナルシズム!普通恥ずかしくてできないだろ。自身の性行為まで描写してしまう露出狂でもあるんだろ?
これをカップルで観に行くのはともかくとして、男が泣いた事例があると知って驚いた。どこに泣く要素があったのか。新垣が可愛くたって、主人公への嫌悪感で新垣結衣を嫌いになりそうなくらいだぞ。
私がデート映画にこれを選ばれてしまったら、別れる自信は満々だ。こんな物語がもてはやされてしまう日本、将来が心配です。劇場関係者の皆さんには是非、今作を「アメリカン・パイ」との2本立て同時上映にして、乙女の幻想を打ち砕いて欲しいと切に希望するものであります。

二階堂卓也・銀座無頼帖/銀座旋風児

2008年02月05日 22時09分20秒 | 邦画>☆
1959年/日活/野口博志監督/小林旭 浅丘ルリ子 芦田伸介
2008年1月7日 日テレ月曜映画

【あらすじ】
二階堂卓也(小林)は貴族の血統ながら、装飾デザイナーをする傍ら庶民を助ける<銀座旋風児>又の名を<銀座退屈男>だ。粋でオシャレで滅法強い男前に、銀座の婦女子はみんな夢中!
ところで、二階堂は中国人王徳法(芦田)の不審な動きに目を付けた。軍事供出貴金属を着服していた4人組の悪事を突き止めた二階堂は、口封じのために殺された男の娘(浅丘)と共に王らを懲らしめる!


AKIRA~っ!凄く詰まんなかったよ!小林旭を堪能するなら、まずは「渡り鳥」を見ないと駄目なんだろうな。産まれた時からマイトガイ。

あぶない刑事リターンズ

2006年10月17日 23時08分23秒 | 邦画>☆
1996年/邦/村川透監督/舘ひろし 柴田恭兵 伊原剛志
2006年10月16日 日テレ月曜映画

【あらすじ】
爆弾テロ発生!あぶない…っていうか、商業映画としての存在価値が危ない!

あぶ刑事、初めて観ました。
ドラマ放送されていたのって、いつくらいだっけ。まったく興味がなかったから無視し続けていたが、中学時代の友人が以前あぶ刑事萌えだと告白してくれたことがあった。
確かにこういうキャラ設定は、同人回路を刺激するだろう。タカとユウジだけでなく、トオルや知宏くんの存在も<狙ってる感>がビシビシ伝わってくる。
しかし私の回路には、響かなかったなあ。
何より興醒めなのが、浅野温子。げんなりする。

気障でコミカルな刑事ドラマを、というコンセプトなんだろうが、コミカル部分の勘違いがコメディ贔屓の私の神経を逆撫でする。
シリーズ中この作品は一様に評価が低いが、だからといって「他の作品だったら面白いかも」という期待も生まれない。
中学時代の友人には悪いが、あぶ刑事、今後一切の観戦を放棄することに決定!

顔役

2005年07月19日 15時25分35秒 | 邦画>☆
1965年/邦/石井輝男監督/鶴田浩二 高倉健
2005年7月14日 テレ東 シネ・ラ・バンバ

【あらすじ】
静岡辺りのウォーターフロント埋め立て工事に伴い、関東と関西のやくざが縄張り争い。

実は半分くらいしか見てません。
人物相関が分からないどころか、健さんと長門裕之以外はみな同じ顔に見える。鶴田浩二ってどれ?女も見分けが付かず、誰が何を考えてストーリーがどうなのやらサッパリ。
観ているうちにどうにもこうにも眠くなって寝てしまい、そのまま見る気がしなくなった。
<監督>という人種の中で、初めて認識を持つことになった男・石井輝男作品だからというので録画したが、全くかすりもしない。
もともと私は、やくざ映画って苦手なのだ。

やっぱ私には宇津井健の「スーパージャイアンツ」、千葉真一の「直撃!地獄拳」の石井輝男が似合いさ。