
▲木立の間に大山が見えてきた

▲美術館外観(丸囲みした黒い点がレンズ部分)と1Fにあった植田さんの写真
また米子へ戻る海沿いの9号線を走るが、
時々雲まじりの青空と大山が姿を表し気分は上々…
植田正治写真美術館は、
大山の麓の田畑に囲まれた場所にポツンと佇んでいました。
ちなみにこの美術館の設計は、隣県島根生まれの高松伸さんのデザインです。
植田さんの写真は鳥取砂丘をステージにし、
モデルを砂丘に並べ、構成・計算された演出写真が有名ですが、
演出されていてもわざとらしさを超越した、
とても魅力的な作品に仕上がっています。
写真集も持っていてとても好きな写真家でしたが、
大山と素敵な美術館と一緒に、多くの作品が見られたのは
今遠征の一番の収穫だったかもしれません。
※ちなみにエンジン01鳥取のポスター(AD浅葉克己)も
植田さんの代表的な作品が使われていました。

▲美術館案内と写真集(写真集の表紙はご本人とその家族です)

▲富士山を思わせる美しい大山の山容
建築や写真も素敵でしたが、
一番驚かされたのは映写ルームで、
解説映画を観た後にスクリーンとは反対の壁に
映し出された大山の映像でした。
それは何とこの部屋自体がピンホールカメラ(針穴写真機)となっていて、
壁に開けられた穴(2枚目の外観写真参照)から現在の外の風景(大山)が
映写側の壁に逆さで大きく映し出された事です。
今居る場所が、いきなりカメラの中に変わった事が何とも不思議で、
映し出された大山は威風堂々として見えたのが、
とても印象に残りました。

▲ビックリ!!映写の直後に映し出された大山の生写真
この部屋はこの時カメラになっていました

▲外みたいですが実際は館内からで、人物の前にガラス1枚あります
写真と風景の観賞も満喫し、
高速で雪が降っているとの情報も入り、慌てて帰路につく。
帰りの高速は吹雪・渋滞・O君のぼやき口撃と
様々な難儀はありましたが、事故も無く
無事名古屋に戻る事が出来ました。
お誘いして頂いた皆さんとルルちゃん、
本当にありがとうございました!

▲写真作品と素晴らしい風景が同時に楽しめる美術館

▲帰りの高速道路は雪国、一時は吹雪も…
※後日、気がつきましたが、本文中で「ピンホールカメラ(針穴写真機)」と
書いてしまいましたが、完全な私の思い込みで、
形こそピンホール.スタイルですが、正確にはしっかりしたレンズを使った、
カメラボックス・ルームでした。 大変失礼しました。
詳しい内容はこちらでご覧下さい。