「どこでもピント」カメラ

2012-03-19 | ◆気になるコト・モノ・ヒト

以前も開発途中のカメラを記事にしたと記憶していますが、
一回シャッターを切ると、
ファインダーの中のあるあらゆる距離の被写体にピントを合わせ、
1カットで数枚の写真が撮れてしまうカメラが開発されました。
そして、なんともう商品になってアメリカで発売されてしまいました。

構図やアングルといった感覚的な失敗は別として、
写真を撮っていて、致命的だと思うミスは、
露出ミス、ぶれ、そしてピンぼけの三大ミスが、
特に悲しいミスかと思います。
露出は余程大きく外さなければ、事後修正も効きます。
ぶれは〈手ぶれ機能〉も装備されて、多少の悪条件なら
フォローしてくれるようになりました。
しかしピンぼけだけは、自動ピントになっても
相変わらず変なところにピンがいくミスがあります。
これはもう後からではどうしようもなくて、
特に二度と撮れない1枚だったりすると
ショックは大きく、しばらく落ち込む事もあります…_| ̄|○

しかし、今回の機能が色んなカメラに普及すれば
ほとんどのピンぼけミスは無くなるような気がします。
一度に各ピントで数枚ずつ撮る訳で、
当然、無駄な容量(1枚約30MBくらいとか)を
使うデメリットもありますが、
SDとかも随分安くなりましたから、
圧倒的にメリットの方が大きいでしょう。
意識しないで撮っても後で別ピンで見ると、
そっちの方が面白い写真がとれている可能性もあります。
色んな意味で後処理の作品になる可能性はありますが、
楽しみは増えるかもしれません…

フィルム写真の時代に比べると、まるで別のモノになりつつある
今のデジタル写真ですが、これも時代の流れという事で、
仕方ないというか、楽しんじゃわないとダメかもですね?!

便利になればなるほど、人間の想像力や創造性が
削られていく気がしますが、そこは別の部分で
頭を使っていかなければいけませんね。

ただ、これは他の電化製品や日用品にも通ずる事で、
楽になった分、最低限の仕組みくらいは理解して
使いこなせる知識くらいは持っていないといけません。
単純に機械に操られるだけのおバカさんには
なりたくないですから(苦笑)。


しかしカメラの進化も、
とどまる所を知らないように進んでいますが、
いったいどこまで行くのでしょうか?
そのうち眼で見た風景がそのまま
記憶装置に記録されるのも夢ではないかもしれませんね。
ただそこまでいってしまうと、
おそろしくて、迂闊に外出も出来なくなるというか、
人前で何も出来なくなりそうだ(苦笑)。

ピント後から調整のカメラ〈LITRO〉のHP
※上の〈PICTURE GALLERY〉をクリックすると見本の写真が出ます。
 見本写真のクリックした場所にピントが合います。

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