動く森田童子!

2010-09-19 | ◆気になるコト・モノ・ヒト


それでもって(あっ昨日の続きです)、懐かしくて
YouTubeで“おはなはん”を検索すると倍賞千恵子さんが歌っていたんですね、
すぐに見つかりました。
しばらく子供の頃聞いた倍賞さんの他の歌や、西田佐知子さんの歌を
懐かしく聞いていたら(子供には結構大人の歌でしたネ当時は)、
ふとまた時代は違いますが、青春真っ直中の頃に聞いていた
“森田童子”の名前が浮かんできました。

そういえば“森田童子”ってLPで聞いただけで、
TVでもコンサートでも見た事は無かったし、
動いているところを見た覚えが無いという歌手でした。
(確かに当時は極端に露出の少ないミュージシャンは多かったですが、
まるで一度も歌う姿を見られなかったのはこの人くらいだと思います)
ひょっとしてと思い検索してみると、
当時のドキュメント風に撮られた記録映像が再編集され
YouTubeにアップされていました!!

驚きでした!まさかあれから30余年も経ってから、
初めて歌っている姿を見られるなんて…
そればかりか割りと日常的な姿も見られて。

二十歳前後に好きになったミュージシャンは、
今でも割りと聞き続けている人が多いですが、
僅か4枚の強烈なアルバムを残して
見事に姿を消してしまった“森田童子”はその中でも特異な存在でした。
一般的には〈高校教師〉のタイトル曲で使われて(姿を消して10年以上後でした)
知られるようになった“森田童子”ですが、
確実にリアルタイムで僕と同じように引きずり込まれた
多くのファンは居たし、いまだに一部のファンの間では
語り継がれている伝説の人です。
あの繊細な感性で書かれた歌詞と、石川鷹彦氏らのアレンジで完成された曲が
曲のイメージとはかけ離れた可愛気な声で歌われていたのが、
なんともギャップがあって好きでした(笑)。
と書くとちゃかしているみたいですが、確実に自分の世界を持っていて
落ち込んだ時にはついつい逃げ込みたくなる場所でした。

一般的には“暗い”という浅くて便利な言葉で片付けてしまう人が多かったですが、
その研ぎすまされたカミソリの様な歌詞と音が醸し出す
森田ワールドに魅了された人、救われた人達は、
決して少なくなかったと思います。

そんなミュージシャンに映像上とはいえ再会出来たことに
感謝感謝の気持ちで一杯です。


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