気まぐれ猫の徒然の日々

気楽に、時々思いついたことなどを書きつづっていきたいと思います・・・。って、最近すっかり写真ブログになってるけど・・。

今更ながらの TOPGUN

2024-09-20 21:25:43 | 飛行機

Top Gun: Maverick では無く、前のTOPGUNを久々に見ている

多分普通の人は気が付いていないと思うが、ファーストシーンの F-14A のカタパルト発進の前、"デンジャー・ゾーン" がかかるちょっと前、デッキオフィサーがハンドサインを出した後の場面で、F-14A のエンジン TF-30 のアフターバーナーが5段有ることが判る
エンジンがオレンジ色の炎を出しているのが1段目、それから4段階明るくなっていく
それで最初の1段目を合わせて、アフターバーナーが全5段であることが確認出来る

で、Mig-28?と交戦後、先に降りるマーベリックが着艦を中止してタッチアンドゴーで再び飛び上がって、パニックを起こしたクーガーを誘導し無事着陸させる
その後上司に叱責されるのだが、叱責された理由がちゃんと有るんだ
基本的に滑走路が一本しか無い場合、特に空母はそうなんだけど、トラブル (パイロットを含む) を抱えた機体は一番最後に降りるように決まっているのだ
何故かって言うと、トラブルを抱えた機体が着陸 (着艦) に失敗した場合、下手をすると滑走路 (空母の場合はアングルデッキ) を塞いでしまうから
そうなると他の機体が着陸 (着艦) 出来なくなり、近くに着陸出来るところが無いと機体を捨てて脱出するしか無くなるからだ
健全な機体を失う恐れがあったので、叱責されたんだ

グースが事故で亡くなるところで、軍事裁判では無罪となったんだけど、俺に言わせればあれはマーベリックが悪い
初期型の TF-30 エンジンは、吸入する空気の流れが悪いとコンプレッサーストール (圧縮機のタービンブレードが失速状態となり、エンジンが止まってしまう事) を起こす悪癖を持っていた
パイロットはその事を熟知しているはずなんだけど、マーベリックはアイスマンの機体に近づきすぎてジェット後流によって流入空気が乱れエンジンがストール、フラットスピン状態に陥って脱出せざるを得なくなった
F-14は2つのエンジンが離れて配置されているので、片方が止まると強いヨーイングモーメント (機首が止まったエンジンの方に振られる) が発生し、最悪フラットスピン状態に陥る
そうなると回復は難しい
でもね、片方のエンジンが止まったら適度な当て舵を行うか、一度もう片方のエンジン出力を絞って、機首を下げればスピンまでは至らず、降下しながらエンジンのリスタートを行えば良かったはずなんだ
つまり、マーベリックの位置取りと、エンジンが止まった後に最適な操作が出来なかったことがフラットスピンに至った原因だと思うんだ

もう一つ、米海軍がどうなのかは知らないが、空自の場合コックピット横に書かれている名前はパイロットのものでは無い
その機体の主任整備士の名前である
空自の場合、誰がどの機体に乗るかは決まっていない

飛行機は定期的に綿密な整備が必要な乗り物だ
空自はスクランブル対応があるので、"自分の機体が整備中なのでスクランブル出来ません" なんてことは有ってはいけないんだ
だから、その時どの機体に乗るのかは決められない
パイロットはスクランブル用に待機している機体に乗って飛び出していく

更にもう一つ、米海軍には通常の地味なロービジ塗装とは違って、派手な塗装をされた機体がある
CAG機と呼ばれる物で司令指定機だ
機首に書かれたNoの下二桁が "00" と切りの良い数字になっていることが多い
これはほぼ飾りみたいな物で、話によるとその航空団で一番コンディションの悪い機体が割り当てられるらしい・・・ww

コメント
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