雪の朝ぼくは突然歌いたくなった

2005年1月26日。雪の朝、突然歌いたくなった。「題詠マラソン」に参加。3月6日に完走。六十路の未知の旅が始まった…。

050623 題詠マラソンから

2005-06-23 17:49:37 | 題詠マラソン2005から
【17498】011:都 独楽のごといつかたふるる首都ひとつまだみづぎはにまはりをりたり(キタダヒロヒコ)

 いつ大地震が来てもおかしくないと言われる時期にとっくに入った首都東京。
 そうなんですね。ぼくらは「いつかたふるる」独楽の上でいっしょに回っているだけなのですね。
 独楽が回っていることも、そしてそれが「いつかたふるる」こともわからずに。
 ちょうど猛スピードで自転・公転している地球の上にいても、それがまるでわからないように。
 ああ、「まだみづぎはにまはりをりたり」。
 行政に携わる者も、ぼくら都民も、この歌の想像力を忘れるべきではありません。
 怖く美しい歌です。
 
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2 コメント

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遅ればせながら、ありがとうございました。 (キタダヒロヒコ)
2005-06-30 18:59:10
キタダヒロヒコです。

先日は「首都」の歌を取り上げていただきまして、ありがとうございました(それからずいぶん前になりますが、「花の一生」の歌も)。

投稿したその日に早速コメントしていただいていて、たいへんうれしかったです!!



さて…すべてのお題で苦吟しております(笑)。

お題「都」とも格闘していたところ、ふと「都とは独楽のようなものである」とひらめいたのでした。

「みづぎは」ぎりぎりにあって、ついに倒れるそのときまで、美しい色彩を撒き散らして回り続ける独楽。回りながら、徐々に独楽は限りなく「きは」へと寄っていきます…。



そんなイメージを歌に託してみたのでした。

この歌に即座に反応していただけたのも、現にその「独楽の上で」日々暮らしていらっしゃる切実な視点をお持ちの故だと思います。

私の中で漠然としたイメージに過ぎなかったものが、謎野さんの読みによって完成していただいたように感じています。



青山みのりさんの「鋤簾」の歌へのコメントでも、「夫」と「母」との響きあいに言及されていたのをきめ細やかな読みだと感じました。日々、謎野さんのサイトを楽しみに読ませていただきます。



今後もよろしくお願いいたします。
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「花の一生」の歌も! (謎野)
2005-06-30 22:44:02
キタダさん

ようこそ。

あの「花の一生」の歌のキタダさんでしたか!

ボケているので、すっかり忘れていました。

いやあ、やっぱり才能ですね。

あの歌も独創的な表現に心を奪われました。



日々、ぼくの拙いサイトを読んでいただいているなんて、びっくりします。



また素晴らしいお歌をと楽しみにしています。

ありがとうございました。



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