【16432】]015:友 ケータイをひらけば蒼く薄明の墓群のごとく友の名ならぶ(常盤義昌)
死は思いがけない相貌でぼくたちに近づいてきます。
それでもこれまでケータイの住所録をひらいて、「蒼く薄明の墓群のごとく友の名ならぶ」のを見た人はいないでしょう。
これはケータイ短歌の白眉かもしれません。
【16417】044:香 皮を剥ぎ茹でれば厨に香のたちて裏の竹やぶ人声聞こゆ(柳子)
「皮を剥ぎ茹でれば厨に香のたちて」と、なにをがないまま、「裏の竹やぶ人声聞こゆ」と読んで初めて、竹の子の歌だとわかる仕組みです。
採りたての竹の子の香りが匂いたち、人々の季節のよろこびが伝わってくるようです。
【16400】060:影 踏み石につばくろの影横切りて見上げた空は青のほかなし(ぴいちゃん)
踏み石に一瞬ツバメの横切る影を見て、空を見上げてももう見えるのは青い空だけ。
つばめの飛翔と季節感を詠って見事ですねえ。
死は思いがけない相貌でぼくたちに近づいてきます。
それでもこれまでケータイの住所録をひらいて、「蒼く薄明の墓群のごとく友の名ならぶ」のを見た人はいないでしょう。
これはケータイ短歌の白眉かもしれません。
【16417】044:香 皮を剥ぎ茹でれば厨に香のたちて裏の竹やぶ人声聞こゆ(柳子)
「皮を剥ぎ茹でれば厨に香のたちて」と、なにをがないまま、「裏の竹やぶ人声聞こゆ」と読んで初めて、竹の子の歌だとわかる仕組みです。
採りたての竹の子の香りが匂いたち、人々の季節のよろこびが伝わってくるようです。
【16400】060:影 踏み石につばくろの影横切りて見上げた空は青のほかなし(ぴいちゃん)
踏み石に一瞬ツバメの横切る影を見て、空を見上げてももう見えるのは青い空だけ。
つばめの飛翔と季節感を詠って見事ですねえ。
謎野さんのお歌も季節を捉え、時を捉えて素敵だな~と拝見しております。
6日の鰹連作、すがすがしいユーモアを堪能させていただきました。
041:迷 待たれゐる者は一途に迷ひ無く真一文字の燕の飛翔
それに続くツバメ秀歌ですね。
ありがとうございます。白眉とまで言われると
嬉しいやら恥ずかしいやら(^-^ゞ 少し違う話
ですが、ケータイのアドレス帳はつくづくと
さびしいものですね。登録人数に対して、
いざという時にかけられる人の数の少なさ。