夏木広介の日本語ワールド

駄目な日本語を斬る。いい加減な発言も斬る。文化、科学、芸能、政治、暮しと、目にした物は何でも。文句は過激なくらいがいい。

金儲けの根性が汚い

2008年09月16日 | Weblog
 なぜみんな金儲けばかりに熱中するのか。
 日本中、汚い事だらけである。食品の偽装はほんの氷山の一角だと誰もが考えていただろうが、それがこのようにあからさまになってみると、もう開いた口がふさがらない。他人の健康を阻害してまで、そんなに金が欲しいのか。少しずつだから健康に被害は出ないとは言っても、それが許される道理が無い。もしも体内に蓄積されてしまったら、どうするのか。少しずつが、本当に少しずつエスカレートしてどこまで行くのか。その歯止めがきかないからこそ、少しでも駄目なのだ。
 揚げ句の果てには、それを承知の上で引き取らせていたと十分に疑える農水省が存在している。大臣と最高責任者の無責任丸出しの答弁にも、もう驚きも呆れもしない。そんな連中ばっかりなのは、とっくの昔に分かっている。
 金は役に立つ。無くてはならない物だ。だが、これらの商人達は、一体いくらあったら満足出来るのか。多分、際限が無いだろう。日本中がみんな金、金、金でうごめいている。誰だって金は欲しい。だって、金さえあれば何でも出来る、とあらゆるメディアが煽り立てているじゃないか。それこそ札束で横っ面ひっぱたくような事を平気で推奨している。
 昔あった映画じゃないが「名もなく貧しく美しく」なんて言う発想は微塵も無い。「名は有名で超金持ちで汚辱にまみれて」と言う人間が多いし、それを目指させるような事ばかりしている。今の日本は本当に心底まで腐り切っている。
 確かに、ある程度の余裕が無ければ他人に対する思いやりも生まれない。自分が生きるか死ぬかの時に、他人に構ってなどいられるもんか。だが、今の我々はそうではなく、自分は立派に余裕を持って生きているのに、他人が生きるか死ぬかなのを見過ごしにして平気なのだ。特に社会の上層部にある人々にこそそれが著しい。生きるか死ぬかがどのような事か、具体的に分からないのである。哀れな人々である。

 アメリカでは老舗の証券会社のリーマン・ブラザースが倒産したと言う。不動産投資の失敗だと言っている。大体、金で金を産ませようとの魂胆が汚らしい。自然界に雌雄が存在するのは、異なる性が融合して新たなしかもより優秀な生命を得るためだったと言われている。しかしいつの頃からか、人間はそれを快楽と生命誕生の二つに分けてしまった。そしてもっぱら快楽の追求のために性を利用している人間が大勢いる。
 金も同じだ。本当は人々を幸せにするべく存在する金が、自分自身を産む快楽に溺れ切っている。もちろん、金がそうなのではない。それを操る人間どもが溺れている。いわば金に躍らされた亡者どもの哀れな結末がこうした証券会社の破綻にはっきりと現れている。 今世界中を操っているのはユダヤ系資本だと言う考えがあって、私もそう信じるようになった。そうでなければ、誰が好き好んで中東に戦争などに出掛けるか。しかも金は儲けたいが自分の命は惜しいからと、兵士と言う赤の他人を使う。
 考えたらおかしいよね。他人の紛争におせっかいをやく。自分の頭の上のハエすら追い払えないのに、他人の事に構ってられる訳ないじゃないか。サブプライムとか何とか、そんな簡単な事が解決出来ずに、他国の複雑な宗教もからむ紛争の解決が出来ると言うのか。頭の上のハエだから無視も出来るが、もしもこれが足元のゴキブリだったらどうなのか。多くの人が多分、ゴキブリの撃退に夢中になるに違いない。
 ゴキブリに対する嫌悪感よりも遙かに他国の紛争の方が魅力的だから手を出すのである。即ち、それは金儲けしかあり得ないはずだ。

 世界中が義理と人情に熱くなっている。もちろん、超大国のアメリカに対してである。いやいや、義理でも人情でもない。アメリカの脅迫に怯えているのだ。日本なんか特にそうだろうね。北朝鮮の拉致問題にしても、いつもアメリカの動向を窺っている。だから全く進展などしない。アメリカが拉致問題など眼中には無いから、どのように動向を窺おうと、まるで関係は無いのに。
 どこかの週刊誌がアメリカの9・11の原因はアメリカが作り出した幻影だ、と書いているらしいが、目新しい考えではないから読む気は起きない。諸悪の根源はすべて汚らしい金儲けにある。それを誰がやろうとしているかが見抜ければ、世の中の事はよく分かるのだと思うのだが。