神楽坂で居酒屋女将!つれづれ日誌

神楽坂・本多横町で50年続く、いざかや「甲州屋」。つたないながらも、お客さんに愛されるお店づくりに奮闘中です。

サヨナラ大将を読んで

2020-09-23 11:01:00 | Weblog
9月の4連休、すっかり秋になりましたね。
私の秋はすっかり「読書の秋」になりました。


私の愛読書に「寿司屋のかみさん」シリーズがあります。
著者は佐川芳枝さん。
東中野の名登利寿司の女将さんです。

私の自宅から近いので、夫婦の記念日はいつも名登利。
大好きなお寿司屋さんです❤️

そこの女将さんが書いているリアル寿司屋エッセイ。

私がお店を手伝う時に参考にした本が
この「寿司屋のかみさんシリーズ」なのです。

銀行員からお見合いで、お寿司屋さんに嫁ぎ
女将になるまでの道のりが書かれたエッセイが
「私でも接客できるかな」と励ましてくれました。

シリーズとなって10冊以上出版されていますから
立派な人気作家先生です。
女将業との二刀流、すごいですよね!

そのシリーズが遂に集大成。
しかも「寿司屋のかみさん・サヨナラ大将」。




そう、大将が亡くなって先月三回忌を迎えての出版でした。

かれこれ30年近く通ってるお寿司屋さんなので
もちろん元気だった大将のことも知ってるし、
闘病しているのも知ってたし、亡くなった事も知らされてました。

でも

お店の中で普段通りに働いている女将さんに
大将のことを細かく聞くのは野暮だなぁ、と思ってました。

だから新作が出ると聞いて、そして読んで、

書いてくれて、本当にありがとうございます。と言いたい。
(マジで涙なくして読めなかったよーっ!)

ああ、やっぱり辛く大変な時があっても、女将さんは
お客様の前では普段通りにしていたんだな。。。すごいな。

でも、

お店という空間は別世界というか、気持ちを区切る空間で
そこには元気な大将のイメージがドーンとあって
実際の姿が無くても、やっぱり居るんですよ。大将は。

だから普通に働ける。

その気持ちが私、少し、ほんの少しだけ解ります。




いつも「ジュンちゃん」と呼んでくれた大将。
女将さんと2人でウチのお店に来てくれた事、とても嬉しかったです。

サラリーマンだった主人と接客業初心者の私にとって
大将に店に来てもらうのは1つの目標でした。

私の首から下げたボールペンをエプロンのペンホルダーに差し込む姿を
「カッコいい、決まってるよ!」と褒めてくれたの、嬉しかったです。





そして、この「サヨナラ大将」に光栄なことに
なんと私も登場してました!

そのページはこちら↓ 7行目の神楽坂の居酒屋の常連!

ま、まさかの予約書き忘れの失敗談を笑って話す所。
(たしかに、この話をしたなーーーーっ。笑。)


今でも女将さんに、自分の失敗を聞いて貰って
励ましてもらっています。心強い先輩です。


私の中では
名登利寿司に行くと大将はしっかりと居るので
今お寿司を握ってくれる2代目は「豊くん」と
親しみを込めて呼ばせて貰っています。

二代目が握るお寿司も大好きです😆😆😆


文庫本の帯に集大成と書いてありますが
この本だけ読んでも充分楽しめます。

女将さんの本は、読むと本当にお寿司が食べたくなる!
ある意味、お腹の空いちゃう本です。笑。

機会があれば是非、読んでみてください。
Amazonで買えます!











コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする