神楽坂で居酒屋女将!つれづれ日誌

神楽坂・本多横町で50年続く、いざかや「甲州屋」。つたないながらも、お客さんに愛されるお店づくりに奮闘中です。

日本ワインの夜明けを読んで

2020-09-14 12:06:00 | Weblog
長梅雨の影響でぶどうが不作、
台風はデカくて、コロナ禍は続く。。。
どうにもならない2020年ですが、耐えています。
いつか笑って話せる日が来る、と信じて生きてます。


高校の歴史の授業で

歴史は繰り返す、物事の解決のヒントは歴史にある
だから歴史を知るのは大事なんだよ、と教わりました。


そこで、週末はこちらを読みました💁‍♀️


仲田道弘 著「日本ワインの夜明け」


楽天ブックスでお取り寄せしました!便利な世の中ですね。
明治時代のワイン造りを奔走した人にそって書かれています

私も高野正誠や川上善兵衛など知ってはいますが
横の繋がりや誰の影響を受けているなど時系列で読めたのは
大変勉強になりました。


この系譜、マジ欲しかった! 年表もすっごく嬉しい資料😆


お客さんにワインの紹介をする時、
歴史を織り込むと、とても喜んで貰えます。
この本のおかげで、説明がしやすくなりました!


あくまで私の私見ですが

明治時代の人がワインをもっと造りたいと思ったのは
お酒をぶどうで作れば、お米でお酒を作らなくてよくなる

つまり、

田んぼは全て食べるお米にしたい!と考えたのでは?
と思っています。
ぶどうは水分が少ない土地や傾斜地でも作れるしね。

勝沼の人達が「ぶどうでお酒が造れる」と知った時の驚きは
凄かったのではないでしょうか。


明治時代でも初めは国策でワイン造りは奨励されます。
ところが推進していた大久保利通が亡くなってしまい
計画が消えてしまうのですが、山梨ではワインが造られ続けます。

読んでいて、次から次へと起こる苦難に
よく造り続けたな、と感心してしまいます。


ちなみに本の10ページ目に

明治維新の前に横浜港が開港したと同時に
山梨の篠原忠右衛門が横浜に「甲州屋」を開いている、という
くだりの時点で勝手に親近感を持って読み続けました。笑。

令和の時代も山梨のワインについては
神楽坂の「甲州屋」がきっかけになってくれれば嬉しい😆😆😆ですね!

今、コロナ禍で本当に大変です。
でも、明治時代の人たちに勇気を貰った気分です✨✨


著者の仲田さんは元山梨県庁の人で、漫画「美味しんぼ」にも登場する
山梨のワイン産業には無くてなならない人だと思います。
現在は定年退職されて、作家として頑張ってくださっています。

これからも埋もれてしまいそうな史実を
掘り起こして、読み易く、後世に伝えて欲しいです。


仲田さん、お店にも何度か来てくれてますが、
酔うと電話魔なる陽気なおじさまです。笑。

コロナ禍が落ち着いたら、お会いしてサインを貰おうと思ってます!




コメント
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