壁際椿事の「あるくみるきく」

東京都内在住の50代男性。宜しくお願いします。

『質問する力』を読んだ

2010年05月28日 | 読書(ノンフィクション、実用)
「国が国民を守れない時代になった今、日本人はすべからく「質問する力」を発揮して、自分の生活を守り、自分の生き方を考えねばならない。それによって日本という国も変わっていくはずである。これが本書の主旨です。」(以上引用)

『質問する力』(大前研一著、文芸春秋)を読みました。発行は2003年だから、もう7年前。郵政民営化など時事的な内容は古くなっていますが、素朴に質問する、本質に迫る、という論点は、いつの時代も大切なことだと思いました。

以下、気になったことを一つ。
不動産バブルが崩壊し、住宅ローンを抱えて苦しんだ市民がたくさんいました。あの現象は、金融機関を救うため、その不良債権を市民に付け回すという、国家の戦略で生じたというのです。ええ、そうなの? そこまで言うか、と思います。これは国の無作為や過失でなく、故意なんですか? もしそうなら、国による市民への犯罪です。

銀行の不良債権への公金注入も、「モノ言わぬ最終債務者である国民、あるいは未来の国民を犠牲にした上でのこと」、という主旨の内容も書かれていました。そうであえば、銀行救済と市民への負債付け回しは、同じ構造? そうだとすると、恐ろしくなりますね。

著者は言わずと知れた、著名経営コンサルタント。今も現役バリバリで活躍されています。いずれにせよ、慎重に生きなければならない、ということを学べた本でした。

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