壁際椿事の「あるくみるきく」

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『学力問題のウソ』

2011年10月05日 | 読書(ノンフィクション、実用)

『学力問題のウソ』(小笠原喜康著)を読みました。

試験やテストは、点数や偏差値などで、測ることができる。だから知識は「量」である。しかし、本当に量なのだろうか? という疑問から書き起こされています。

冒頭部でビビビッと来たのが、「知識は『ふるまい』である」という主張。読み進めると、中ほどでも福沢諭吉『学問のすすめ』を引いたりし、詳しく解説されていました。

せっかくの知識も、「論語読みの論語知らず」であるなら、役立たない。知識は、場に応じて使ってナンボです。あ、もちろん金融工学の知識ではありませんよ(★)。

「役割期待行動」という考え方も、よく理解できました。いわゆる「受験知識」は、「受験者」という役割を演じる限りにおいて、役立っている。つまり、試験会場以外では、役立たない、というのです。

いや、一つ、試験のほかに、受験知識が役立つ場を思い浮かびました。テレビのバラエティです(★)。


(★)の2カ所は蛇足。こういう「ふるまい」(脱線)をするから、ぼくはダメなんでしょうね。反省です。


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