壁際椿事の「あるくみるきく」

東京都内在住の50代男性。宜しくお願いします。

演はなぜサンズイ篇か?

2011年01月26日 | 考えたこと・調べたこと
粟生、という駅が、兵庫県の加古川線にあります。あお、と読みます。英語表記(AO)でも、漢字でもひらがなでも2文字の、非常に珍しい地名だ、と子どもの頃に聞きました。へ~。

表現の自由について学んでいて、演説という単語に出くわしました。おお、そういえば、音読みはエン、訓読みもエン(じる)だぞ。ひょっとして、音読みも訓読みも同じ、珍しい(唯一の?)漢字でないか? もしそうなら、すごい発見だ。

それにしても、なぜ、サンズイ篇なのだろう。調べました。

【演】(音)エン、(1)ノべる。(イ)→述。説く。演説。講演。(ロ)しく、広める。(2)行う。出演、演技。(3)水が長く流れる。(4)うるおす、水が地面に染み込む。(5)練習する、学習する。演習。

以上、明解漢和辞典より。おや、訓読みの「エンじる」が無いぞ? それはさておき。

サンズイ篇というのは、もともと具象の「水が広く流れる様子」を指す語だったからなんですね。それが、抽象の「言説が広がる、人々の心に染む様子」をも指すようになった。そういうことでしょう。ひとつ勉強になりました。