壁際椿事の「あるくみるきく」

東京都内在住の50代男性。宜しくお願いします。

大した人

2011年01月20日 | 見聞きしたこと
うちのオヤジは大した人だった。
たまに歩いて丸一日かかる県の西部の温泉に行っていた。そこで一ト月ほど湯治する。湯治場を発った、という知らせは電話のない時代だけど、人づてに村まで流れて来る。
すると、あ、親父は1週間後に帰ってくるな、と分かる。
おやじは、歩いて帰る途中、畑仕事をしている人と話し込み、その家にやっかいになりというのを数軒繰り返し、だいたい1週間後に帰ってくるのが常だったからだ。
そんなふうに人の世話になれるのは、大した人だからだ。

群馬県の東部(?)の集落で暮らす、西研さんの本より。地元の人々との雑談で、こんな話が出たそうです。話を聞くうち、なるほど彼のオヤジさんは大した人だったのだ、と西さんも納得してしまったそうです。まるで宮本常一が訪ねたような世界です。

立ち読みのため、書名も忘れ、具体的内容もうろ覚えですが、非常にいい話なので、書きとめました。

最先端の競争

2011年01月20日 | 見聞きしたこと

先日のブログのタイトルは、いま話題の芥川賞の受賞者名でした。ヒット数を上げようという意図が見え見えです。しかし、閲覧者数、閲覧回数とも、平時と同じでした。何がヒット数を左右するのでしょうか。さっぱり分かりません。

先日、ある大学の物理学の先生にお話を聞きました。そのこぼれ話から。

日米欧の三極で共同研究を行う。人間はどうしても睡眠時間が必要だけれど、ネットで研究の途中経過を常時共有することで、ぶっ続けで研究を続けられる。それで、国際競争で一番乗りで論文発表を果たした。

別の大学の、分子生物学の先生にも同様の話を聞いたことがあります。誰が世界一番乗りをするか常に関心がある。ライバルに先を越される夢を見て跳ね起きることもある、というお話でした。

何事も最先端の世界は、すごいんですね。