ソプラノ歌手 中川美和のブログ

ソプラノ歌手 中川美和のブログ

さっちゃん♪

2009-04-28 21:36:05 | 歌のこと
「ドンジョバンニ」のお稽古だけでなく、別のワークショップに通ったり、バタバタと慌ただしい日が続いていたので、少しお疲れの毎日です。

昨日は、ドンジョバンニ1日目のキャストで、初めての荒通し(ざっと通すお稽古)がありました!

初めて通してみると意外な事に気付かされます・・・びっくりするような所で落ちてしまって、周りをビビらせてしまったり 
この場面とこの場面って、こんなに近かったの!?いや、知ってたつもりだけど・・・でもわかってなかった
などと、驚きの連続・・・でもでもっ、まだ日にちありますから大丈夫、まだ修正可能です

はー、まだ早いこの時期に通せたのは助かりました、ほんとにー。


昨日、ツェルリーナ役のアンダースタディ、さっちゃんと一緒に帰ってきたのですが、彼女、
「ちょっと疲れました・・・」
と言ってました。

(ちなみに、「アンダースタディ」というのは、その役を勉強するために、一緒にお稽古に参加する人のこと。)

さっちゃんは、とっても真面目に、初めからずーっときちんとお稽古に参加してくれています。私が風邪でダウンしてお稽古に出られなかった時にも、代わりを務めて助けてくれました。
もちろん、それがアンダーの仕事なんだと言ってしまえば、それまでなんでしょうけれど。

今回の公演はダブルキャストなので、この時期になると、A組とB組のキャストはそれぞれ別れてお稽古します。ですから、私もお稽古日の半分はお休みになるというわけ。
でも、両日のツェルリーナ役をアンダーとしてフォローしているさっちゃんは、ほとんど全てのお稽古に参加しなければなりません。
私よりずっとお稽古日数は多いはず。しかも、彼女は合唱メンバーとしても参加しているので、そりゃ疲れるでしょう。

しかも、真面目で勉強家の彼女は、ツェルリーナ役だけでなく、ほかの女声役もしっかり歌えるようにしてきています。すごい・・・ 若いのに、えらいなあ・・・。

さっちゃんがいつもそばにいてくれるお陰で、安心してお稽古に励むことが出来ている私。
さっちゃん、いつも本当にありがとうねー。


そんな中、今日はお稽古が取り(お稽古の予定がなくなることです。)になったので、久しぶりにまったりのんびりと過ごしました

昼過ぎからコレぺティの先生の所にレッスンに行き、そのあとはぷらぷらと最寄駅のファッションビルでお買い物ー。
夜は家でゆっくりと夕食。久しぶりのおうちご飯ー
明日は久しぶりにジムにも行けるし。

本番まであと20日。 リラックスして少しゆっくり過ごしながら、もっともっと色々と詰めていかなくちゃ。
だんだん本番への実感が出てきて、ドキドキワクワクしてきました

もっと元気な感じのツェルリーナにしていきたいなあー。がんばろう。



 ブログランキングに参加してます。ポチっと!クリックして下さいね~。 






バリトンのアリア

2009-04-21 21:42:01 | 歌のこと
「ドン・ジョヴァンニ」のお稽古が少しお休み。
でも、本番まですでにひと月を切ったこの時期になってくると、少しお稽古に戻りたくなったりします・・・

でもお休みの間は、役のイメージを固めるのによい時間だと思って、自分でやれることをやらなくちゃ。

例えば…意外に手強いのが、相手役がアリアを歌っているときに、それに対して自分がどう動くべきかということ。邪魔にならないように、それでいて、相手がやりやすいように自分の動きを入れていきたい。でも、それがとても難しい・・・

今回の共演者の皆さん、本当に素晴らしい!なんで、あんな風にできるんだろう・・・

そんなわけで、ただ今、相手役マゼットのアリアを必死で暗譜中。相手の歌詞を覚えなくっちゃ、なにも動けないから。

バリトンのアリア、この先一生歌うことはないですが(笑)

そして、もし私がマゼット役だったら、どう動きたいだろ・・・ツェルリーナの人にどう動いてほしいだろ。
マゼットにつけられた立ち(動き)を思い出しながら、試しにマゼットになって動いてみました。

一歩、二歩、三歩。

・・・・・・ 歩幅が、圧倒的に足りなくて ・・・・・・決められた時間内に、動きが間に合いませんでした。

私の足、短いですから、はい。


さてさて、明日はちょっくらコンクールを受けに行ってきます。
午前中なので少々キツい・・・



 ブログランキングに参加してます。ポチっと!クリックして下さいね~。 






あと一か月!

2009-04-20 01:04:41 | 歌のこと
そろそろ、ドン・ジョパンニのお稽古が佳境に入ってきました。
演技もざっとですが、一通りつきました。

さーあ、これからが踏ん張りどころ
一か月は、長いようで短く、短いようで長いです。変えていくには充分な時間ですが、サボっていると一瞬で過ぎてしまうし。

かわいくって、自信がある。結構強気だけど、しかし悪魔のような魅力のドン・ジョバンニには抗えない。
それでいて、やっぱりマゼットの事が本当に大好きなツェルリーナ。

今はそんなツェルリーナを演じてみたいです。


でも、やりたいものはこの一か月で変わるかもしれない。
変わっていったら面白いし、深めていけたら良いなあ、とも思います。


さぁ、あと一か月!
気合を入れてモーツァルトにまみれまくって過ごしたいと思います。

他の作曲家ももちろん素敵だけど、はぁー、でもやっぱりモーツァルトって良いですよね~

モーツァルト、萌えっっ!!



 ブログランキングに参加してます。ポチっと!クリックして下さいね~。 




ロイブル先生のレッスン

2009-04-17 23:42:27 | ドイツのこと
ここのとこ、お稽古やらレッスンやら、いろんな事があって。日記に書きたい事はいっぱいあるんですけど、時間がなくて

そんなわけで、2、3日前のことになります。
ロイブル先生のレッスン、2回目に行ってまいりました~

この日は『セビリアの理髪師』の「今の歌声は」と、『ナクソス島のアリアドネ』のツェルビネッタのアリアの2曲。
ロジーナは、前回のレッスン同様、色々と注意されながら進んで、それで終了。
その後、ツェルビネッタになった途端に先生、テンションが急にヒートアップ
突然熱くなり始め、急に立ちあがり、そのままずーっと立ったままレッスンして下さいました。

そもそも、先生と初めてお会いしたのは桐朋学園での公開レッスンだったのです。その時歌ったのがシュトラウスの歌曲、「アモール」でした。
歌曲と言っても、この曲はしっとりした曲ではなく、最初から最後まで、ずーっとコロコロと転がす、まさにコロラトゥーラのみの曲。
ロイブル先生がそれを聴いて、ツェルビネッタがあなたの声には合う、と言って下さいました。

それで先生のもとでお世話になったのですが、でも、ドイツにいる間にツェルビネッタをレッスンして頂いたのは数回、あとの20回近いレッスンは、他の曲や発声が中心でした。それはそうでしょう、今だって発声でずーっと悩んでいるのですが、4年前の発声と言ったら、もう・・・
そりゃあ発声が中心のレッスンになりますよねぇ~


その時から4年経って、今回久しぶりにツェルビネッタを見て頂きました。

当時より先生が喜んで下さっているようで・・・もちろん注意はされましたが、ロジーナのときよりも全然少なくて、歌い終わってから言われた言葉が、

「やっぱり君はツェルビネッタがぴったりだよ、シュトラウスでも、ばらの騎士じゃない、ツェルビネッタの声なんだよ」
4年前には言ってもらえなかった言葉です、本当にうれしかった・・・

もちろんこの4年、ほぼ毎日と言っていいくらい歌い続けている曲です、そりゃあ解釈も4年前より深まっていると思います。
でも、いくらやりたい役でも、やはり解釈や気持ちだけではどうにもならないことがある、それがやはり、オペラの役なんです。私がいくらやりたくても、蝶々さんやカルメンを歌う事はできません。
ですから、憧れの役であるツェルビネッタにぴったりの声と言われたときの喜びはもう、言葉では言い表せません・・・上演する機会が多くないオペラなので、実現できるかどうかはわかりませんが、それだけでも、本当にうれしいです!!


それはさておき、今回のレッスンで印象に残ったこと。

「あなたは頭の形が細いから、響きがつきにくい。だから、鼻腔の意識をより強く持ちなさい」
と言われました。
ふーん、骨格ってやっぱり関係あるんでしょうか・・・
その他にも私が言われる骨格の特徴では、顔立ちがリリコかハイメゾの骨格だといわれます。声帯だけでなく、そういうのも、色々関係があるみたいですねえ。
・・・私が声帯は短いのに(声帯が短いと声は高くなるのです)、地声が異様に低いのも、なんか関係あるのかしら・・・

・・・そういえば、最初にロイブル先生のもとに行ったばかりのときに、
「あなたは話し声がすごく低いんだねぇ」と言われました。
・・・外人さんの中ならそんな事もないと思ったんだけど・・・ショック


さてさて、レッスンが終わった後、皆で撮った記念写真。


中央がロイブル先生、その右ななめ上の方がレッスンの場所をお貸しして下さった、河井弘子先生です。ちなみに私はロイブル先生の右隣の白い服です


 ブログランキングに参加してます。ポチっと!クリックして下さいね~。 







朝日新聞の記事

2009-04-15 15:21:55 | 歌のこと
私がお世話になっている団体、「Le voci (レ・ヴォーチ)」の記事が、今朝の朝日新聞・朝刊(4月15日付東京版)に、写真入りで取り上げられました!

私は、Le voci さんとは、昨年9月に「ランメルモールのルチア」のルチア役を歌わせていただいてからのお付き合いです。(リンクにも追加させて頂きました♪)

そして、来月5月16日に、私がツェルリーナ役で出演させて頂くオペラ公演「ドン・ジョヴァンニ」も、調布音楽協会とLe voci さんの共催で開催されるものです。(公演の詳細は、私のこのホームページの「スケジュール」からごらんいただけます。)

今日も今から「ドン・ジョヴァンニ」のお稽古に行くところ…
お稽古の方は、音楽稽古が終わり、立ち稽古(演出がついて動きをつけた稽古)も始まって、いよいよ佳境に入ってきたところです。とっても楽しくなってきました…チケットもまだ残っていますので、ぜひぜひいらして下さいね。きっとお客さまに楽しんでいただけるオペラ公演になることと思います。

さて、朝日新聞の記事の方は、今週末の4月18日(土)に開催されるLe voci 主催のコンサートに関するものです。
残念ながら、私はこのコンサートには出演しませんが、自分が今関わっている団体の事が記事に取りあげてもらえるのは、やっぱりとてもうれしいことです

前半はカルメンのハイライト、後半はオペラガラ・コンサートだそうです。

あの「ベルサイユのばら」で有名な漫画家で声楽家の池田理代子さんも出演されるんです。楽しそう~!!
もちろん、私も聴きに行きますよ~

チケットはまだご用意出来るそうですので、皆さん、是非是非いらしてくださいね~。

このコンサートについて、さらに詳しく知りたい方、チケットご希望の方は、こちらをクリック♪

以下、朝日新聞の記事です。ご覧下さい。
(朝日新聞4月15日付朝刊・東京版)
                 
vici ガラコンサート


 ポチっとね。クリックして下さいね~。