ソプラノ歌手 中川美和のブログ

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新曲にトライ?

2009-04-01 00:00:56 | 歌のこと
私がお世話になっているT先生(コレぺティトゥーアです。)は、モーツァルトが大好き。
でも音楽については、ちょっと飽きっぽい・・・というか、気が多い感じがします。

「おせちも良いけど、カレーもね!」
と言いますか。

モーツァルトが何よりも一番好きだけど、でも、それ以外だって全部好き。敢えて言うなら、その時やっているものが一番好きになってしまうという感じで。

さて、私自身は今年はしばらく『後宮からの誘拐』のコンスタンツェを歌おう思っているんです
そうするとT先生の所に行くたび、コンスタンツェを弾いて頂くのですね。
すると先週、私がいそいそ とコンスタンツェの準備を始めると、

ぽつりと、

「・・・飽きない?」

そういえばこの曲、今年入ってからだから、三カ月くらいやってるんだよねえ。そろそろ先生、飽きたのかな・・・と思いつつ、

いや、飽きたのは先生でしょ! と、怒涛のツッコミを入れると、

「別ーにーそんなことないんだけど~。飽きてないよ~?」
と鼻歌まじりにごまかしながら、廊下に楽譜を取りに行く先生。
しかし戻ってくると、

ねえねえ!!『ルル』やんない?『ルル』!!君、まだ歌ったことなかったよね?
『ルル』!二幕のアリア!あれ短いし、コロラトゥーラだし!」


・・・・・飽きたんですね・・・?

ルルはもう、あり得ないくらい音取りが難しいので、すぐにできるよーな曲ではないのです・・・
無理です!と即答すると、

「いや、『ヴォツェック』より簡単だから」 (同じ作曲家の別作品です。)

なんですか、その、太った中年女性が、
『マツコ・デラックスに比べれば、あたしなんてスリムよね』
て言うみたいな表現・・・


でもルルはせっかくだし、ちょっと見てみようかな・・・と思っています。
レパートリー的には私がやってもかまわないだろうし。オーディションがかかる事も、5、6年くらいはまずないでしょう。
だからじっくりじっくり、時間だけはものすごくかけてやってもかまわないんじゃないかな、と。
何年もかけてやれば少しはとれるかな・・・?と思っていたのですが。

そういえば音を取るのがものすごーーーーく得意なうちの師匠が、
(二期会公演で『ルル』をやった時に、シェーン博士と切り裂きジャックをなさったのです)

「ルルは大変だよ~、ふっふっふ・・・」
と言っていたので、すでにもう、ルルにトライする気持ちが萎えています・・・

私、音取り苦手だし・・・

いやいや、いつだって新曲にトライする気持ちを持ち続けなくては・・・まあとりあえずは数年計画で

まずはスコアを買うところからですね。




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