ソプラノ歌手 中川美和のブログ

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ルチア、終了しました~その2

2014-09-26 23:50:04 | コンサートのご案内&ご報告

ルチア、続きです。
さて、『ルチア』の中で、歌い手と特に密接にからむ楽器は、やはりフルートさん。
そう、フルートさんというのはルチアの狂乱の場面で、声とフルート、たった二人で演奏する場所があるんです。
狂乱のあの1ページのカデンツァパート、会場がシーンとした中、頼れるのはほんとお互いだけ。
今回フルートを担当して下さったのは、同じ桐朋卒業の、磨見沙織さん。


お兄ちゃん、私、そして一人黒服の知的美女が、フルートの磨見さん。


それにしても、単旋律楽器同士の絡み合いていうのは、ほんと面白い。
歌いながらフルート聴いてると、声が自然とフルートの音色に似てくるんですよね。
本番では、歌ってたら何だか楽しくなってきてしまって。
磨見さんのフルートがこだまのように返ってきたり、ぴたりと一緒に重なってくれるのが嬉しくなっていました。

お互い緊張のあまり、本番前は体調崩してましたが(笑)その結果本番が一番うまくいったと思います。
ありがたい事にカデンツァ終わりに拍手がいっぱいきたので、狂乱しつつ倒れながら、『やったぜ、磨見さん・・・』と思ってました(笑)
磨見さん~!見てる~!?あたしたち、頑張った~!(´∀`)笑

コーラスのみなさんとも写真撮りましたー!

イケメンに囲まれて、両手に花束状態ですわ~ エンリーコ役のカバーキャストの伊東達也くんと、演出の奥村啓吾さんも一緒に。
でも全員と撮れなくて残念

女声コーラスの方とはあまり撮れなくて・・・コーラスの皆さーん、もし写真あったら下さいね~!!
コーラスの皆さん、オケの皆さんには本当にお世話になりました。

コーラスの方とは八月後半になってから集中的にご一緒する事が多くなったのですが。そのたびにどんどん厚みが増す感じがして、助けて頂きました。
特に狂乱の場面では皆さんとからむので、緊張感がかなりありました。

狂乱の中のワンシーンで、合唱の無言の威圧感に押されて、ハッと気づいてルチアがパニックになる・・・という場面があったのですが。
皆さんの表情やオーラに威圧感があったので、私が身構えるまでもなく、すごく自然に演技がしやすくて。
自分一人でそういった気持ちに持っていくより、やはり周りの方に助けてもらえると本当に楽なんです。
やっぱりオペラって一人残らず、皆で作り上げるものなんだなぁー、としみじみ。

ちなみに私・・・というかルチアの感覚では、あそこはレーヴェンスウッドの亡霊たちに無表情で上から見つめられてる、というイメージでした。だから怖かったなあぁ~・・・
合唱の皆さま、ありがとうございましたー!

また、オーケストラの迫力には、オケ合わせの時から圧倒させられました。
私はあまり声量のあるタイプではないので、決してオケの音量と張り合うのではなく。
声がオケの上を進むよう、オケに助けてもらえるよう、お稽古の時から音色を聴いて合わせてみていました。

何度かやっていくうちに、オケのタイミングや響きの感覚もとらえられるようになり、ゲネプロの時には落ち着いてたかな。
といっても、ゲネプロは本番当日だったからほとんど声を出さなかったのですが・・・
オケの皆さま、ありがとうございました!

さて、舞台はこんな感じ。場当たり(実際の舞台を使って、歌わずに場所などを確認する稽古の事)の時に撮影されたものです。

私はあまり見る事がなかったのですが、綺麗な舞台だなぁ~。

これは三幕。ルチアの狂乱のあと。
エドガルドの見せ場ですね。



これは一幕。ルチア登場の場面です。
場当たり稽古なので、普通に私服のパンツ姿です。



これは二幕。エンリーコとの重唱場面。
エンリーコにどんどん追い詰められて、机の所で首を絞められんばかりになってるところ。
私がパンツ姿だと、ロングスカートとはかなり雰囲気違ってて面白いな(笑)



カーテンコール。


はい、お辞儀。ありがとうございました~(写真提供・田中さん&ワダハナさん。いつもありがとう~笑)


そして、いきなり怖い写真かもですが・・・ルチア、狂乱直後の写真。
血でべったり。

キャー血まみれ~

血糊を肩や腕にべったりとつけ。そしてさらに、短剣にもつけてました。
で、短剣についた血糊を演奏中に、自分で顔にべっとりと。

うまくついて良かったー(´∀`)ノ
エンリーコ曰く、舞台で初めて観て「ポカーンとした」そうですが(笑)
(血糊の量や小道具の関係があり、ゲネプロでは顔につけられなかったんですー。)

それでですね皆さま。私はFacebookをやっているのですが。
ルチア関係の記事だけ全体に公開にしました。(普段はお友達にしか公開にしてないので・・・)
Facebookなさっている方はよろしければご覧になって下さいね。
ブログと少しだけ写真などが重複してますが・・・『狂乱の場』の裏側などを真面目に、そしておバカにまとめあげてます(笑)

さてここのところ、本当にありがたいことにオペラを一定のペースでやらせて頂いたので、ずいぶん頭の切り替えもうまくなってきたのですが。
今回は切り替えたつもりでも、何となく余韻が残ってます。
一週間前まで、自分がイギリスの貴族の対立する家同士の復讐劇と恋愛の中にいたなんて、嘘みたいです。

ルチアという役は、今後縁があるかもしれないし、ないかもしれない。
でも、今回は「泣いた~」という感想をずいぶん頂き。
そして自分で言うのもなんですが、お客さまからもったいないようなお言葉をたくさん頂きました。私もお客さまからのお言葉で、歌い手を続けていく意味を教えて頂いた気がします。
お客様が喜んで下さる役ならば、ルチアをまた演じる事が出来たら、と思います。

ルチアは人を愛することしか知らなくて、恋人と、兄と、一族を愛して、誰も憎めなくて。
だからこそ、最後は泣くしかできなくて。その結果壊れてしまった人。

線が細い、危なっかしい、と周りは言うけれど、私はそうは思えない。
彼女なりに必死で全力で生きてきたから、決して不安定なつもりは本人はなかったと思います。(まあだからこそ危なっかしいんだろうけれど)

楽屋でキャストの皆が、パラレルワールド~と言いながら、エドガルドとエンリーコ達が仲良く写真を撮っていると、ふと、こんな世界になったらなあ、と思う瞬間がありました。
愛してほしかった、愛し合いたかった。
このレーヴェンスウッドの一族と、アシュトン家の一族がこう過ごせたら。
男声陣が和やかに雑談しているのを見ていると、何かじわっとくる瞬間があって。
エドガルドと結ばれたい。でもそれだけじゃなく、その上で兄とも、一族とも一緒にいたい。皆を愛したい。
それがルチアの望みだったんだろうなあ。

救いのない悲しい話ですが、楽屋裏ではあたたかい雰囲気で、皆さまに支えて頂きました。
指揮の安藤敬さん、演出の奥村啓吾さん、キャストの皆さま、合唱の皆さま、オケの皆さま、音楽スタッフの皆さま、衣裳、ヘアメイクの皆さま、舞台スタッフの皆さま・・・一人残らず、本当にありがとうございました!

そして何より、いらして下さったお客さまには、心からの感謝を。


終演後、真面目に一枚。


そして何故か、変顔写真(笑)


『ランメルモールのルチア』、無事に終演しました!
ありがとうございましたー!!!


さて、明日はコンサートのお稽古。
モーツァルトなど、オペラアリアのオケ練習です。明日は頭をしっかり切り換えて、いってきまっす!


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ルチア、終了しました~その1

2014-09-23 23:19:08 | コンサートのご案内&ご報告

Le voci公演 『ランメルモールのルチア』、無事に終了しましたー!
ご来場下さったお客さま、ありがとうございました!!
さすがに全精力を使い果たすほどやり尽くしたので、翌日はずっと死んでおりました(笑)

まさに本番の舞台裏での写真付きで、ご報告させて頂きまーす


まず、一幕目のルチアの衣装から…

これは結婚式の時まで着ていた、ルチアのおうちドレス。
このドレス、とっても素敵でお気に入りでしたー!


こちらは結婚式の場面に登場する時の花嫁衣装。
衣装の森さんにつきっきりで手伝って頂き、素敵にして頂きました(´∀`)


後ろにいらっしゃる森さん(笑)、本当にお世話になりました~!!

さて、実はこの花嫁衣装の場面は、休憩なしのまま、一枚目の写真のアンティークドレスから花嫁衣装に早着替えで突っ込んでいくので、時間との戦い!!

でも結婚式の花嫁だからできる限り綺麗にはしたい!
そこで高速ヘアメイクの濱野さんの腕が鳴る!!
めちゃくちゃ時間なかったはずなのに、あっちゅー間にロングヘアから髪をアップにし、すてきな髪飾りもつけて下さいました・・・
しかも、ルチアはこの頭で、散々転んだり崩れ落ちたりして頭を振りまわすのですが、髪型が全く崩れる気配すらなし!
しかもとっても綺麗なの・・・プロってすごい・・・


結婚式の髪型
あーっ、後ろのペットボトルやゼリー飲料のクズ等のガラクタはお気になさらず…

で。
もちろん、共演したキャスト仲間とも写真を撮りましたー。でも私、かなり出ずっぱりだったので一緒に撮れなかった方もいて・・・
マエストロ安藤さんと、ライモンド吉川さんとは撮れなかった~(T_T)
全体写真で我慢・・・

さて、気を取り直して。
それぞれの役に対するルチアの私の思いも。


エンリーコ役の岡元敦司さんと。
これは、狂乱の場のすぐ後に撮った写真なので、顔から首から手まで血まみれですー
カーテンコールの時には、メイクさんが顔をきれいに拭いて下さいました。
岡元さんとは、三月に『利口な女狐の物語』でもご一緒したので、森番と女狐に見えるかもしれませんが、違います(笑)

いわば悪役としてとらえられがちなルチアの兄エンリーコですが、決して単純な悪役ではなく。領主としての責任、兄としての愛情も持った、何とも人間らしい役だと思っています。
エンリーコはとても怖いし、威厳のある役なため、ルチアは追い詰められていくのですが。
ルチアが狂ってしまったあとは領主としてではなく、普通の兄としての愛情と、妹を狂わせてしまったという罪悪感だけの存在となるのがあまりに悲しい。

狂乱の場面の時に「ルチア、ルチア・・・!」と言いながら、狂ってしまった妹の私を抱きしめる岡元さんの演技に、何度泣きそうになったことか。
ルチアがもし正気だったら、その言葉だけで全てを許せてしまうくらいの兄の愛情を感じました。



ルチアの恋人エドガルド!松尾順二さんですー。

思うんだけど、ルチアとエドガルド、愛情は比べられるものではないとはいえ。
エドガルドはルチアが思ってる以上に、下手したらルチアが彼を愛する以上に、彼女の事を愛していたと思う。
色々やってくうちにそう思えてならない。
ルチアの一族にあれほどの復讐心や怒りがあっても、それでもルチアを愛する事を選んだ彼の愛情というのはすごいものがあると思う。
何だかんだルチアは女だから、本当の意味での血の抗争をわかっていたわけではないのだから。

ただ、その代わりルチアは知らない強みというか・・・暴力ではない方法で、エンリーコの一族とエドガルドの一族の対立している負の連鎖を、愛情という形で終わらせられる人だったんだなあ、と。
お稽古中から演出の奥村啓吾さんからそう言われていたのですが、終演してから改めて痛感!

そう、最初のエドガルドとの重唱のところ、奥村さんから言われたんですが。
エドガルドが怒りのあまり思わず一瞬暴力的になった瞬間も、ルチアはショックを受けつつもそれを受け入れてあげて、と言われて。
上手く言えないのですが、その時ルチアという人の愛情が何だかわかった気がしました。

その後、エドガルドに向かってルチアが一人で歌いかける部分は、強く言うのではなく、深い哀しみを持ちながら、ただただ、切々と語りかける・・・これがルチアの愛情なのかなーって。
そんな事を感じながら、エドガルドと重唱してました。

・・・ところで今気付いたんだけど。
このエドガルドとの写真、ずっと後ろの方でエンリーコ役のカバーキャストの伊東くんがVサインしてくれてやがるわ・・・
彼はお稽古を録画してる私のビデオカメラにも、よく突然ポージングして映りこんで登場してきてたんだけどね・・・
最後までやりよったな (笑)



こちらは政略結婚の相手、アルトゥーロ。岡嶋晃彦さん
アルトゥーロはルチアにとっては嫌われ役というかー、殺される役なんですけれども。
楽屋裏では普通に仲良くしておりました。当たり前だ、殺しはしない(笑)

でもせっかくなので、殺してる場面を再現しよう~(゜∀゜)ノ
てなことで、やってみました。短剣で刺してるところ。
この殺人再現場面、私のFacebookでは連作ものになっております。良かったら見てねー(笑)



こちらはエンリーコの腹心、親衛隊長のノルマンノ。
新後閑大介さん。

彼は唯一ルチアと会話も交わさない役でしてね。なかなかからむ事はなかったなぁ~。
でも男声合唱に大人気でございました(笑)兄貴分!



侍女のアリーサ。石橋佳子さん。
アリーサは唯一、最後までルチアの味方だった人。
彼女はいざとなったら、エンリーコを裏切っても味方でいてくれた人なんじゃないかなあ。ライモンドにも追いつめられた後、ルチアにとっては彼女の存在がどれだけ救いになったか・・・


そして、家庭教師のライモンド役、吉川賢太郎さんとの写真がなくて本当に残念。

ライモンドとの場面は通常だとよくカットされるのですが、今回は楽譜通り上演しました。その結果、ここはできるだけカットしない方がいいな、と心の底から痛感しました。

なぜなら…
ライモンドはいつも優しく、時には厳しく、ルチアにとっては父親のような存在。(ライモンド自身も、「私の娘」、とルチアに言っている)
そんな存在だったはずの人なのに、家のために犠牲になってくれ、その身をささげてくれ・・・とルチアに言う事の圧力。
ルチアにとっての不幸を『なんという喜び』と言われてしまう衝撃。
間違いなく、彼女が狂ってしまう大きな要因になる人です。ルチアはエンリーコの圧力によってだけ狂乱に進んだのではない。

ライモンドという本来自分の味方であった人が、自分を追い詰めていく恐怖が彼女を狂乱に進めました。
だからルチアは何を信じていいのかわからない。
それ故に彼女はライモンドに、「私をどうか導いて」と言ったのだと思います。

本当にこのライモンドという役は、ルチアにとってものすごく大事な存在でした。また、ライモンド役の吉川さんがすごく声に存在感がある方なので、説得力があって。
彼がいる事によって、私はとても狂いやすかったです。ライモンドのあのアリアがあって本当に良かった。ありがとうございました!

長くなったので、次回に続きまーす。



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ルチア本番前。

2014-09-17 19:21:48 | 歌のこと
ルチア、この間の日曜日のHP(ハウプト・プローベ)が終わり、あとは場当たり、当日のゲネプロ、そして本番です。

HPという言葉の意味については ♪ こちらをクリック ♪ 。(wikiの「ゲネプロ」の項にとびます。)

さて。
私の様な軽い声質は、オペラで悲劇的なキャラクターというのは少なくて。
悲劇的な作品の中でもお笑い担当であったり(「仮面舞踏会」のオスカルとか)、伯爵夫人がいてのスザンナであったりするので、こんな悲劇的な役柄をやるのも久しぶり。
3月にやった、ヤナーチェクの「利口な女狐の物語」の女狐役は、最後は悲しい部分がありますが、生き様自体は前向きで幸せな人生の人(キツネ?)ですから、悲劇キャラともちょっと違うように思う。
今までやった中では、「魔笛」のパミーナが悲劇キャラかなあ。でも最後がハッピーエンドだからねぇ。
だからルチアは本当に救いのない悲劇キャラかなーと思います。

こういった役は、そのオペラ上の人物の精神的な不安定さが、本番直前になるとそれを演じる自分にもなんかこう、投影されてくる部分があって。
それが正直辛いです
もちろん本番前の緊張や不安もありますが、今私が感じている不安の種類はそういったものではないんですよねー実は。ルチアの感じている不安と同じものなのかもしれないです。

もちろん、ケルビーノやアデーレのような愛されキャラの時は、本番直前が幸せな気持ちになれるので、それを考えると、バランスはトントンかな、と思ってます。

まあそんな感じで、日曜日のHP後を過ごしてます。本番前日の金曜日の場当たりまでルチア稽古はお休みなのですー

そうそう、HP前日の先週の土曜日にオケ合わせがあったんですが。
翌日がHPだったので、指揮者にも「抜いて歌ってー」と言われ。狂乱のアリアを今までになく抜いて歌ったら、まるでソルフェージュの授業で歌うような狂乱でした(苦笑)

我ながら別人と言うか、違う曲のようだった・・・音は同じなんだけどね。
他のキャストさんにもそう言われたので、自分が感じてるだけじゃないんだろうなあ。
やっぱり気持ちって大事なんだなー。

私にとってルチアは、音の高さそのものよりも、絶叫して血を吐くような。命の叫びみたいな表現の部分があるので、そこに集中力が必要なんですよね。
それがないとルチアにならないみたい。でまあ、抜いた時は翌日のお稽古の為に音符を追ってた感じになったので・・・
そして抜いて歌うと高音やカデンツァは歌いにくかった・・・やはり歌って結構気持ちで歌ってるんだなあーという事を改めて知ったオケ合わせとHPでした。

さて、HPで色々と気づいた事をFacebookにも書いたのですが、それを主催のLe vociさんの「ルチアの稽古場雑記」に載せて頂きました。
稽古場雑記は、 ♪ こちらをクリック ♪


ルチアでいられるのもあと数日。
素晴らしい演出にも恵まれて、オペラの登場人物が人間としてここまで血の通った人物に思えるのも初めてです。
ルチアという役がとても愛おしく、大切にしたいと思っています。
松本幸四郎さんの名言でもありますが、舞台というものは、苦しみを勇気に、悲しみを希望にしてくれるものだと思っています。
だからこそ、皆さまに最高の悲劇をお送りする事をお約束します。現場は本当にいい関係でここまで仕上がってきたので、それが可能だと思っています。

人間という弱い存在の悲しさ、女として生まれてきた哀れさ。
かつては大好きだった兄エンリーコと父の様なライモンドとの亀裂、エドガルドとの恋愛・・・表現し尽くしたいと思っています。
どうか是非是非、いらして下さい!

オーケストラ公演、字幕付きで、全幕公演で4000円です。
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ドニゼッティ「ランメルモールのルチア」~ルチア役
9月20日(土)17時
(かつしかシンフォニーヒルズ モーツァルトホール)
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アンダンテ企画まで。
電話 080-2553-5670  (平日10時~17時)
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ルチアな毎日。

2014-09-09 21:48:13 | 歌のこと
ルチアルチアルチア・・・な、毎日です。

9月20日のルチアの本番が終わってすぐに始まるオペラのお稽古もいくつかあるのですが、どれも最近やったレパートリーのものなので、音取りは終わってます。
なので、今はルチアだけに没頭しています。
これは、とても幸せなことです。

さあ、本番まであと十日!
ルチアのことだけを考えて、自分が気付く事、注意された事、なかなか直らない事、そしてお稽古を録画したものを観ての反省点をふまえて、本番までにもうひと化けできるように頑張らなくちゃ、です。

一昨日の通し稽古では、自分が思っていたより、意外にも思った通りと言うか。(何のこっちゃ)
初めて一本最初から通してのお稽古だったのですが、やはりルチア役は昔やらせて頂いた事があるからか、何となく気持ちの運びは想像通りだったな。

もちろん、若い娘としての怒りや悲しみ、お兄ちゃんやライモンド、アリーサに対しての感情・・・などなど、まだ色々発見する事は多いんですけれど。
・・・うーん、怒りがもうちょっとうまく出せないかなあ・・・ついつい身体が硬くなってしまう。いかん。
身体は柔らかく、表現は激しく・・・か。難しいなあ・・・

あ、あと体力の方も結構大丈夫でした
まあスタミナに関しては結構自信があるので、その点は大丈夫だとは思ってましたが、ただ、ルチアは出ずっぱりなのでもう汗がダラダラで・・・。
舞台袖に引っ込むタイミングもあまりないので、相手役の皆さまには汗ダラダラのままで、大変申し訳ないorz
おかげで稽古が終わった後は、化粧が全て落ちてしまい、毎回ほぼスッピン状態。
あー 泣

さあ、今週は明日からまたルチア稽古が続きます。週末にはオケ合わせや、ドレスリハーサルもあるので楽しみ!
自分の勉強をきちんとやらなきゃ、とは思うんですが。
あと数回だけですが、ルチアになってお稽古できると思うと、やはりわくわくしてきます。
暴走はしないようにしつつ、良い意味でガンガンいこうぜ!(`・ω・´)ノ

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ルチア、徹底的に狂います!
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ルチアの稽古場から。

2014-09-03 00:38:51 | 歌のこと
Viva verdiの翌日とその翌日の土日。二日続けて、9月20日本番のオペラ、『ランメルモールのルチア』のお稽古がありました。
それも終わってもう九月。稽古もいよいよ追い込みになってきました。
いまはひたすら、ルチアに向かってまっしぐら。みわきち、猫まっしぐら(意味不明)、です。

この間の日曜はコーラスさんも加わったお稽古でして。
有名ないわゆるルチアの「狂乱の場」の稽古だったのですが、コーラスの皆さんが、がっつりと表情を作って下さっていたので、私もすごい演じやすくて。
で、それで何か嬉しくなってしまって(笑)、調子に乗って小道具の短剣を振り回して動き回りすぎて、アリアの最中に息が切れてた私は、我ながら馬鹿だなあ、と思う。
まあお稽古なので・・・(笑)

しかしそれにしても、毎度の事ながら指揮者と演出家ってタフだなぁ・・・と改めて思います。
我々キャストのお稽古は、基本、自分の歌うところだけですが、指揮者演出家はキャスト稽古以外にもコーラス稽古、オケの稽古とかいろいろあるものね・・・全部に関わってないといけないんだから、本当にすごい・・・
ルチア役は確かに出番は多いですが、それでもずっと舞台にいるわけではないしね。

さて。今回は稽古場でのお話を少々。
ええ、私は一応音楽家のはずなんですが、ルチアの稽古してると、自分がスポーツ選手としか思えなくなってきた(笑)
長時間の稽古だと、あんまり汗をかくので着替えを二枚持ってきたりね。

そう、今回のルチアは、予想に反して結構動きます!キリッ(`・ω・´)ノ
演出の奥村啓吾さんがつけてくださる演出はハードな部分もあるのですが、不思議とその通りに動いてると声が楽にとんで、あまり喉が疲れないの。
疲れるのは体だけなので、しんどいのもすぐに回復するんです。

ルチアなのにふしぎー。何か楽になるんですよねー。
私は心の中で、『奥村マジック』と呼んでおります(笑)

で、コーラスのY田さんがお稽古場での写真を撮って下さったので、チラリ。
(Y田さん、ありがとうございますー!)

たくさん動くので、稽古前にストレッチしてます。
ノルマンノさんが撮った、もっと180度開脚の写真もあるのですが、
それは我ながら気持ち悪いので、もう少し人間味のあるこっちの写真にしとく(笑)




これは稽古中。
父親のような存在の家庭教師、ライモンドに叱責混じりで説得される場面。

右がライモンド役の吉川賢太郎さん。



うーんと・・・色々あって(笑)めっちゃ怒ってる恋人エドガルドにすがりついてる場面。
(色々の内容を詳しく知りたい人は、観に来てね(・ω・)ノ )

手前から、私、エドガルド松尾順二さん、エンリーコ(カヴァーキャスト)伊東達也さん、
ライモンド吉川賢太郎さん、ノルマンノ新後閑大介さん。



これは「狂乱の場」のアリア。
たぶん『奥村マジック』が発動されている最中と思われます(笑)

普段ならちゃんと立って歌わないとキツい、結構な高音のあたりなんですが。
今回の演出だと、この体勢でも高音出ちゃうんだよなあ~何故か。しかも疲れない
左が演出の奥村啓吾さん。



写真、他にもたくさん撮って頂いたのですが、表情が大体同じなんですよね…泣き崩れてい たり、転がって苦悶していたり…の写真ばかりだったので、ここらで。
狂い死にするルチアは、究極の悲劇キャラだもんね。そりゃ笑顔は少ないよね。
でも稽古場自体の雰囲気は、むしろほんわかしてます。皆様、本当にありがとうです!!


あ、これ、何だかすごく好きな写真(´∀`)

稽古前のひととき。何かこれ見ると、がんばろーって気持ちにさせられる。

一番左が、演出の奥村啓吾さん、
一番右で手を出してるのが、指揮の安藤敬さん。


もっと稽古場の雰囲気を知りたい方は、指揮・主宰の安藤敬さんが書かれている「稽古場雑記」(随時更新)をご覧くださいませー。
「稽古場雑記」は → ♪ ここをクリック ♪


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