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鱒釣楽の近況

渓流釣行・散策遊行、そこで出会った魚・花・蝶・人などの記録です

初夏の車山湿原への安直トレッキング

2010年07月23日 00時52分27秒 | 散策遊行
 6月21日にかみさんのお母さんが永眠してしまったり、友達が永眠してしまったり、たて続きにいずれも癌でおかしくなってから3週間(入院してから1週間)とあっという間に逝ってしまって人の臨終の尊厳について考えられさせられています。
 早川の土砂崩れ災害(毎年の山岳道路の土砂崩落の発生に詳細記述)も重なり渓流釣りはお盆明け迄は少し控えるつもりです。

 梅雨明けが関東甲信越では17日に宣言されました。いろいろとある中を19日にかみさんと車山湿原に行ってきました。朝4時に川崎の町の家(標高180m)を出発して7時前に車山湿原の駐車場(標高1810m)に着くと既に満車状態で仁義無き駐車場所の争奪戦が行われていました。要領良く空いた場所に車を滑り込ませて湿原の周りを散策しました。天気は晴れ・気温24℃でした。後から分かったのですがニッコウキスゲまつりVol2が行われており特別に人出が多かったようです。昼前に帰る時には駐車場の前のビーナスラインは渋滞状態でした。
 湿原・高原はさわやかでにっこうきすげ(ぜんてぃか)は三部咲き状態でした(後で分かりましたが今年は開花する固体が少ないようです)。
 
 はくさんふうろがちょうど見頃です。
 
 湿原ではきすげ・あさまふうろ・きんばいそう・こうりんか・いぶきとらのお・あかばなしもつけそう・きやまおだまき・・・も咲いています。れんげつつじが一株だけ咲き残っていました。
 
 湿原(1790m)から車山(1925m)をゆっくり廻って戻りました、良く晴れており見通しが良くて山頂からは360度の展望で北東から時計回りに直ぐ近くに蓼科山・八ヶ岳連峰・富士山・南アルプスの鳳凰山(地蔵ケ岳・・・)・甲斐駒ケ岳・鋸山・奥に白根山(北岳・・・)・仙丈ケ岳・・・が見渡せます。
 
 
 南東から時計回りに中央アルプスの・・・空木岳・木曽駒ケ岳(宝剣岳・・・)・・・御岳山・乗鞍岳・・・が見渡せます。
 
 南西から時計回りに北アルプスの穂高岳(・・・奥穂高岳・・・)・槍ヶ岳・・・遠くに白馬岳・・・が見渡せます。
 
 北西から時計回りに遠くに妙高山・・・菅平・東部湯の丸高原(・・・東篭ノ登山)・浅間山・・・が見渡せます。
 
 帰りに六郷つむぎの湯に寄りました。つむぎの湯は6月5日に源泉汲出管が破断して新しい汲出管掘削工事を9月末間迄の予定で行っており、現在は地下水の沸かし湯になっています。でも料金が半額(200円)になっており汗を流すのに寄っています。浮いたぶんで鰍沢でうな重を食べました。後は涼しい富士山北麓の山の家で過ごして翌日夕方に藤野やまなみ温泉に寄り川崎の町の家に戻りました。


梅雨の浅草岳への中級安直トレッキング

2010年07月13日 01時32分46秒 | 散策遊行
 魚沼・只見のひめさゆりが咲いているとの情報でかみさんと浅草岳に行こうということになりました。ひめさゆりの咲いている期間は短いですので、梅雨の連日の大雨の中を気象庁の気象観測データ・天気予報と睨めっこして魚沼・只見は10日が昼間(10時~17時)は曇り時々晴れ、前線が30Km/時間で西から東に移動すると予測して決行しました。9日22時過ぎに川崎の町の家を出発して関越高速で小出に向かいます。関越トンネルの前迄は曇りで時折強い雨がぱらぱらと降り路面は濡れていましたが、トンネルの先は土砂降り大雨で湯沢から速度規制の先導車について行きました。あまりの強い雨で様子を見ようと小出の前の大和パーキングに2時前に入り車中で寝袋を出して仮眠しました。10日5時過ぎに起きると雨は上がって曇り空になっていました。R252(只見ライン)を入広瀬に向かうと直ぐに雨になりましたがしばらくすると東に白い太陽が見え西に青空が覗くようになりました。でも、雲が三層になり、上は西から東に、真ん中は南から北に、下は魚沼・只見の山で反転して東から西にと目まぐるしく早く変わって下の黒雲から強い雨が降ってきます。
 
 破間川(あぶるまがわ)に沿った山岳道路・林道を浅草岳に向かいます。本流・沢は濁流状態です。7時前にネヅモチ平駐車場(860m)に着きました。車は18台が既に駐車しており、気温20℃で小雨がぱらついていますが完璧な登山装備をした人達が出発して行きます。登るのを諦めて帰る人達もいます。雲が灰色で低くて霧が出ており見通しが悪く雨がぱらついていますので、安直トレッキングのかみさんとわたしは雨が上がるまで車の中で待って朝食を食べて、9時迄に登るか帰るかを判断をすることにしました。
 
 8時45分に、登ることができる天候状態になったと判断して出発しました。ネヅモチ登山道分岐を過ぎ小さな沢を渡り林道を桜ソネ登山道に向かいます。あさまいちもんじ・・・ちょうやとんぼ・・・が飛んでいます。白崩沢・ヤスノ沢・・・ほか小沢の水量は大目ですが綺麗に澄んでいます。天気が悪くはならないだろうと考えて先に進むことにしました。
 
 
 桜ソネ登山道(1050m)に入り稜線への上りになります。けっこうきつい傾斜面です。霧が出ており見通しが悪くて周りの山容は全く見えません。登山道の周りはぶな・どうだんつつじ・あじさい・・・などの大原生広葉樹林でのぎらん・しょうじょうばかま・からまつそう・ぎんりょうそうの群落・・・などの草花やひらたけの株がありますが花は少ないです。
 
 
 急な登道が終わり嘉平与ボッチ(1485m)に出ると、この後は前岳(1568m)そして浅草岳(1586m)迄は高低差の少ない快適な高原遊歩登山道です。気温17℃で風が強くて濃い霧で周りの景色が全く見えないのは残念ですが大自然の中で清楚な草木の花々が綺麗に咲いているのが見えます。ゆりの匂いがすると言いながらかみさんは大喜びで草花を観察しています。
 高山植物は最初に小さなあかものが咲いていました。
 
 いろんなものが咲いています。ごぜんたちばなは大群落で咲いています。
 
 今日の目当てのぴんく色のひめさゆりが綺麗に咲いています。でもそろそろ花期は終わりのようです。
 
 さんかよう、きぬがさそうは見つけることができませんでした。にっこうきすげは一輪のみ咲いていました。こばいけいそう・つまとりそう・こいわかがみはちらほら咲いていました。しらねあおいはほぼ咲き終わっていますがところどころに遅咲きが残っています。
 
 草々の間に小さな白いときそうが綺麗に咲いています。
 
 稜線・残雪・池塘で草花を観察しながらゆっくりと浅草岳山頂に向かいます。満ち足りた時間がゆっくりと過ぎていきます。      写真は超望遠で撮っています。
 
 
 
 
 浅草岳山頂に11時40分に着きました。気温16.5℃で強い風が吹き濃い霧が出ていますが寒くはありませんし雨も降ってはいません。でも天候が下り坂(気圧が下降傾向)のように感じられますので、奥の天狗の庭には行かずにここで戻ることにしました。山頂広場横で急いで昼食を食べて、来た登山道を下りはじめました。
 
 幻想的な霧の中であちらこちらにぽつんぽつんとぴんく色のひめさゆりが高山の緑に映えます。登って来てよかったなあと実感するときです。
 
 雪が解けた所から緑が芽生えてきています。雪の解けた稜線に最初に芽吹くいわいちょうの大群落があり白くて毛が生えた花がちらほら咲いています。ところどころにこいわかがみ・ときそう・・・が咲いています。
 

 前岳迄下った所で只見側からぱらぱらぱらとあられが強い風で吹き上げられてきました。二人とも無口になり急いで下りましたが、 桜ソネ登山道は大勢が下りたようでぬかるんでぐじゅぐじゅになり滑ってとても歩き難くなていました。加えて樹林帯に入ると薄暗くなり足元がとても危ない状態になりました。靴・ずぼんは泥だらけです。でも魚沼側に下ってくると日が差して見通しが少し良くなってきて、16時前にネヅモチ平駐車場に戻りました。汗と霧と木々から落ちてきた雫に加えてぬかるみの泥跳ねでびしょびしょになった衣服を全て着換えてすっきり落ち着きました。
 
 林道沿いに流れる破間川の源流の一つの右沢・本沢はなかなかの渓相ですが、入渓が易しそうで場荒れしていそうですが、竿を出してみたかったです。
 
 梅雨の中でしたが運良く雨にも合わずに山岳往復直線距離9Km・標高差730mの楽しいトレッキングでした。ぶよ・あぶなどの虫除けにコジットの虫除け帽子(クールマックス・後部変形幅広ツバ・ネット付きで安価)を新調したのですがなかなかのものでとても使い勝手が良く、かみさんも気に入った様子です。小出に出て夕食をくるくる寿司で食べて、こまみの湯に寄り汗を洗い流しくつろいで、21時前に小出を出て関越高速をノンストップで川崎の町の家に23時過ぎに着きました。往復551Kmの夜行日帰りドライブでした。

(追記)続けて13日は古代蓮(行田・大賀蓮)をかみさんと一緒に埼玉の行田の古代蓮の里に見に行きました。蓮の花は6月初~中の朝に、一つの花は1~4日間のみ朝に開き昼前には閉じるので、6時出発で9時前に古代蓮の里に着きました。広い管理池に濃い赤・桃・白に桃の縁取り・真っ白・・・で一重・八重と多くの種類が沢山咲いており、特に咲いたばかりの1~2日目の白い花が雨でしっとりとしとても綺麗でした。帰りに深谷の花湯の森でくつろぎました。写真は白蓮の一種(大賀蓮の花は終わり)です。
 
 


初夏の早川の保川下流への釣行

2010年07月06日 12時50分15秒 | 渓流釣行
 計画道理の遠征がなかなかできません。出羽の森吉山周辺、只見の浅草岳周辺、道南の横津岳周辺と予定を立ててJR線、レンタカー、宿・・・と予約までは進むのですが実行前にキャンセルが続いています。特に歳を重ねてきて、家族・親類・友人の訃報が続いています。先月末にはかみさんのおかあさんががんで逝きました。すでに二度手術をしていたのですが、5月9日にお会いしたときは庭仕事もしていたのですが、三週間前に体調が悪いと言っていて、一週間前に入院したのでかみさんと6月21日に見舞いに行って、苦痛に耐えながら本当に速く27日3時過ぎに逝ってしまいました。周りではがんで自覚症状が出て終末医療(ターミナルケア)の期間が短くてあっという間に逝ってしまうことが続いています。私自身なら、いろんな死に対する考え方がありますが自身の身の回りの整理や遣り残したことを考え実行する間も無く逝ってしまうのはとても耐えられません。

 なので、釣や散策は日帰りの近出にしています。先週末の南アルプスは雨量が少なく週明けは天気も良さそうなので4日夜22時過ぎに町の家を出て、道志道(R413)経由で25時に富士山北麓の山の家に着き仮眠し、5日は曇り気温24℃で午前中は御坂の桃を農園で中元配送手配して、午後から笛吹きライン(R140)・富士川ライン(R52)・南アルプス街道(r37)経由で早川本流中流の保川に向かいました。久しぶりの保川釣行です。深夜の富士山は雲が激しく動いており登山道の明かりが雲の切れ間に見え隠れしています。
 
 駐車場に14:45に着き、今日は第二堰堤上(標高500m)から入渓しました。曇り時々晴れ気温20℃水温18℃です。若くて気力・体力があるときには小沢に急ぎえんこう平経由で山腹を通り広河原に型の良いあまごを釣に行っていたのですが、山仕事道・登山道も荒れておりまた体力の衰えが顕著で下流域でのあまご釣です。第一堰堤下は渓流釣り場(やまめぴあ)ですし、入渓者が多いですし、魚影も薄いです。左側に工事用の林道・護岸があり釣趣はいまひとつです。今日は重機が通っていました。でも、取水堰堤も民家もありませんから水量が豊富で水質が非常に良く透明度が高いです。
 
 
 
 15:00過ぎから第二堰堤上から第三堰堤下までの短い区間をゆっくりときめ細かく遡行しました。釣り人が多く入りますので場荒れが激しくていわゆるあまごのポイントではよほどの好条件が揃わないとあまごは振り込んだ毛鉤に出てきません。
 
 
 石や木に隠れ這いつくばってちょっとした竿抜けしていると思われる小場所に接近して竿を振り毛鉤をピンポイントで水面に落とすとこっぱあまご(20cm弱)が水面直下で小さく素早く毛鉤を襲います。神経を集中していないと分かりません。
 
 
 細かく小場所を探り誘うと型は小さいですがあまごが一発で掛かります。上流に向かい川通しで背を低くくして静かにゆっくりと水の中を押し流されながら遡行すると気持ちが自然に同化していきます。
 
 
 
 ゆっくり遡行して第三堰堤下に着きます。どどどどっと水飛沫が舞っています。誰もが竿を出す場所ですので釣れないとは考えながらも一応毛鉤を振り込みます。たまに型の良いあまごが毛鉤に出ることもありますから。でも今日は振り込んだ毛鉤への出は全くありませんでした。
 
 
 イブニングライズ狙いが面白いのですが日帰り釣行なので17:00過ぎに竿を仕舞いました。ここは谷が深いので第二堰堤まで戻らなければ道には上がれません。18時前に駐車場を出て山の家に戻り仮眠して、中央高速をETC大都市近郊夜間割引を使い22時過ぎに町の家に着きました。高速無料化実験で河口湖-大月間(通行量が少ない赤字路線)が無料になり割引高速料金は1250円が1000円になりました。363Kmのドライブでした。今日の天候は山梨は曇り時々ぽつぽつ雨時々晴れだったのですが、局地的に川崎・東京は午後遅くにどしゃ降り大雨(板橋で107mm降り洪水となった)が降ったようで、気を付けなければと思いました。