goo blog サービス終了のお知らせ 

鱒釣楽の近況

渓流釣行・散策遊行、そこで出会った魚・花・蝶・人などの記録です

雨後の早川雨畑川の奥沢谷への釣行

2009年04月24日 02時37分17秒 | 渓流釣行
 一人で山の家に来ています。富士山北麓・標高1150m辺りは気温は夜間は7度、昼間は15度です。21日は晩春のしとしと穀雨が降り続きました。わちがいそう・はしりどころが咲いています。富士桜(まめ桜)・みつばつつじは五部咲きです。山吹は黄色い花芽が付き始めたところです。
 22日は5時9分・雨は上がり快晴で日の出と同時に早春から渓魚が毛鉤を追う早川雨畑川の奥沢谷へ釣行しました。早朝の北富士道・下部道・南アルプス街道を快適なドライブです。
 分水嶺の中之倉トンネル迄は霧も少なく富士山が綺麗に見えます。
 
 分水嶺の中之倉トンネルを越えると濃い霧で南アルプスは全く見えません。
 
 奥沢谷口の老平駐車場に着くと桜は葉桜になっていました。
 
 朝食を車の中で食べ、7時19分に林道ゲートを通過し、上流に向かいました。
 
 右岸の林道を進むと正面に布引山が見えてきます。
 
 吉水沢をU字型に巻いてコンクリート橋で渡ります。
 
 左は本流(バンガロー)、右は登山道の分岐を右に上がります。
 
 坂を上ると茶畑・廃屋があり、細いベト沢を鉄板橋で渡ります。
 
 武沢をつり橋で渡ります。
 
 左は発電取水堰堤・設備への急な下降階段、右は登山道の分岐を右に上がります。
 
 遥か崖下に発電取水堰堤・設備が見えます。
 
 ここを越えると道の整備が落ちます。萌えるぶなの新緑の中をトレッキングで崖を削った緩い上りの細い登山道を上がります。
 
 ガレトラバースや落水シャワーを用心して歩きます。
 
 ガレの遥か下に大釜・大ゴルジュへの流れ込みが見えます。
 
 高い崖の遥か下で増水でドドドドドと大音響がこだまする大釜・大ゴルジュを流れ下り水飛沫が渦巻くのが見えます。
 
 左は小谷沢への下降仙道、右は登山道の分岐を左に下ります。
 
 急な下りを張ってあるトラロープを用心して使い降り、丸木橋を渡ります。
 
 橋のすぐ下は小谷沢の出合い上の大釜・大ゴルジュで流れが吸い込まれています。
 
 ここまで駐車場から約3800m・ゆっくり歩いて120分弱です。天気が良くて、気温15度、水温9度です。橋のすぐ上から本流の素晴らしい源流の釣り場です。
 
 今回は小谷沢にも寄るので仙道を上り、尾根の下端を越えます。尾根の手前の崖下に大釜・大ゴルジュが見えます。
 
 尾根を越えた崖下に大釜・大ゴルジュの流出(渕尻)が見えます。
 
 小谷沢に下りて早速に澄んだ流れに毛鉤を振り込みます。すぐに小さなあまごが出ましたが掛けることができませんでした。結果としては今日一日の渓魚の出はこの一回だけでした。
 
 しばらく遡行釣りを楽しみ高度計1030mで大ガレ場になり流れが細くなり、本流に戻りました。
 
 戻る時に、小谷沢をそのまま本流合流点迄下り小谷沢の出合い上の大釜・大ゴルジュに出れますが本流は水量が多いのでパスしました。
 
 本流に戻り毛鉤を振り込みます。萌えるような新緑の中を、流れのひな壇に毛鉤を振り込み、一ニ三で毛鉤を振り上げて、手前の岸辺から対岸の岸辺まで連続してくまなく全体を探りますが全く渓魚の出はありません。
 
 渓魚の出が全く無いので、時間がかからずに登山道渡渉点の広河原迄遡行しました。渡渉点は増水して笹濁りで岸辺の草木が水に浸かっており、浅瀬の流れの幅は6m位で最大水深は膝下・40cm位でした。
 
 渓魚の出を期待して釣り上がります。ひな壇・連瀑の連続で渓相は良く楽しい遡行釣が続きますが、相変わらず渓魚の出は全くありません。
 
 遡行釣りを楽しみますが高度計1105mで大釜・大ゴルジュ(通らず)に阻まれます。これを巻き少し上がると大きな綺麗な滝があります。
 
 落差8m位の連瀑の落ち込みの傍に寄って行きますとドドドドドと大音響と共に水飛沫が全身にかかってきます。
 
 12時30分に大きなゴルジュを巻いて越えるのは止め、流れをを少し下った小さい沢の合流点で、暖かくなった大石の上でゆったりと昼食を食べました。結局は釣果は今日もぼうず(0尾)でした。
 休んだ後、早春の蝶・草木を見ました。河原にはひおどし・みやませせり・・・が飛び交っています。ここははたざお類が少ないためかくもまつまきは見たことがありません。
 崖にはそろそろ終わりのやまいわかがみの真っ白い花が咲いています。
 
 ガレにははしりどころの群落があり、こげ茶紫色の短いくれよんのような花が咲いています。
 
 落水の滴る崖にはこいわざくらの群落があり、ピンク色の可憐な花が灰茶黒色の岩盤に張り付くように点々と咲いています。
 
 こいわざくら/さくらそうの仲間は局地性が多様なようですが環境・葉形・花茎の特徴が山地帯で水の垂れている岩場・葉の切れ込みが少ない・光沢と毛が生えている、Web情報を参考に見ると、これはこいわざくらと思います。
 
 
 早春の釣行に満足して、後は登山道に上がり帰路につきました。途中で何時ものように下部温泉の温泉会館にも寄り17時に山の家に帰ってきました。今日も大満足の一日でした。 


早春の魚沼の上田庄と水無川への散策

2009年04月12日 01時23分17秒 | 散策遊行
 9~10日はかみさんと二人で群馬渋川に法事で寄った後に新潟越後魚沼の上田庄と水無川を見に行きました。川崎を朝8時に出て関越高速道を下り、渋川での法事が終わった後に榛名山に寄り、関越道(17号線)経由で三国峠を越えて湯沢に入りました。雪山を見ながらの快適なドライブでした。16時に湯沢に着いたので、登川の沢にきくざきいちげの花を見に寄りました。きくざきいちげも綺麗だったのですが、運良く沢の流れ込みでみずばしょうが咲いているのも見ることができました。宿泊は安くあげる目的で湯沢健康ランド(2,200円/人)を使いました。
 翌日はかみさんの希望もあってNHK大河ドラマ「天地人」の上田庄を巡りました、朝6時半に出て、坂戸山城址を7時から12時まで散策しました。六日町のパーキングが標高190mで坂戸山が標高634mで標高差400mですが急な登山道です。上りの城坂コース(女坂)の回りは早春の草木はかたくり・しょうじょうばかま・きくざきいちげ・・・まめざくら・たむしば・・・が7分咲きです。下りの尾根コース(直登階段)はいわうちわ・・・が7分咲きです。山頂からは低山ですが360度の展望があり、東から雪で真っ白な巻機山・・・、雪解けの魚野川の三国川流域、中ノ岳・八海山・駒ケ岳:越後三山、守門岳と遠くに飯豊山、魚野川下流域、魚沼丘陵、魚野川上流域、苗場山・白砂山・・・谷川岳と遠くに横手山と雄大な真っ白に雪をいただく連山が一望に見渡せます。山頂から兵どもの夢の跡の小城・大城を峰伝いに巡りました。
 東の正面には眼下に魚野川の三国川流域を見下ろせます。
 
 南の正面には眼下に魚野川本流上流域を見下ろせます。 
 
 大城の城址では日和が良くて早春の蝶のルリシジミがつがいで休んでいます。 
 
 大城の残雪が残る稜線では早春の花のいわうちわ(とくわかそう型)が咲き始めています。 
 
 山を散策した後は上杉景勝と直江兼続が幼少時に学んだ雲洞庵(曹洞宗)を見学(300円/人)しました。
 午後は浦佐に移動して、駅前で遅い昼食を食べ、水無川を見に行きました。毎年、水無川には春の花と渓相を見に来ています。
 ここのきくざきいちげの青い花は他の場所とは比べ物にならなくとても神秘的で綺麗です。
 
 大堰堤の先では正面に源頭の越後駒ケ岳がそびえています。
 
 今年は雪解けが一気に来たようで、なだれが小沢を流れ下った跡と雪代増水で渓流のぶっつけが大きく抉られた跡が無残に残っています。水量も多く濁流に近いです。サイクリングロードは道の下が崩れた箇所があり、大改修しなければ使用は不能と思います。
 
 ここのきくざきいちげの青い花はとても綺麗ですが、最近は白い花にも興味があります。気品のある白さです。この白に近い花は佐渡平根戸地川のおおみすみそう、南アルプス南嶺奥沢谷のやまいわかがみです。
 
 数年前に撮った佐渡平根戸地川のおおみすみそうです。
 
 数年前に撮った南アルプス南嶺奥沢谷のやまいわかがみです。
 
 夕方から十日町の千年の湯にも寄り、仮眠して翌朝2時に町の家に帰ってきました。高速道路休日特別通行料金を行使して、いつもは六日町ICから練馬ICまでのETC深夜料金2500円(通常4950円)のところを1600円で、懐に優しい大満足の小旅行でした。


早春の早川雨畑川の奥沢谷への釣行

2009年04月05日 02時51分59秒 | 渓流釣行
 一人で山の家に来ています。富士山北麓は春の気配で標高1150m辺りは気温は明け方は-2度、昼間は8度です。山菜は蕗の薹は終わりこれからはたらの芽・うど・・・の季節です。山野草は山吹・富士桜は未だ硬い蕾ですが、山しゃくやく・はしりどころ・・・が赤黒い芽吹きです。
 3日は5時38分・日の出と同時に早川雨畑川の奥沢谷へ釣行しました。快晴で早朝の北富士道・下部道・南アルプス街道をHeaven/HayleyWestenraなどを聴きながら、富士山・南アルプスを望みながらの快適なドライブです。
 
 奥沢谷口の老平駐車場に着くと桜が七部咲きです。
 
 朝食を車の中で食べ、8時に雨畑湖(ダム)のバックウォータ(標高450m)に降りると、正面に残雪の布引山が見えます。
 
 流れはいつもより更に細いです。初釣時に沢の様子を調べ済みで、ポイント毎に毛鉤を振り込んで遡行します。
 
 天気が良くて、気温10度、水温6度です。石の上には早春の蝶のこつばめが日向ぼっこを始めています。
 
 岸にはひかげつつじ・みつばつつじが咲いています。やまいわかがみが咲いているはずですが見つけることができませんでした。
 
 朝日を浴びて小さな流れ込みの雫に輝く小さな虹が出ています。
 
 この大きな丸岩の上流からがこの沢の本命釣り場になります。ここは左岸の河岸段丘を巻きます。
 
 あまごが必ず住んでいそうな透明度の高い流れ:小さな落ち込み(淵頭)・淵・流れ出し(淵尻)・瀬が続きます。ばしゃっとあまごが振り込んだ毛鉤に出て、合わせるとぷるぷるっと竿に魚の感触が伝わるのですが全く掛かりません。毛鉤が12号・ボデー長10mm・ハックル直径25mm・針の懐を大きく拡げているので幼魚は口に一部を咥えるだけです。今年は幼魚の魚影がいつもより多いようです。
 
 すぐに右岸から吉水沢が滝で落ちて合流しています。この先にも深いゴルジュ(通らず)があります。ここは右岸の河岸段丘を巻きますが、張ってあるトラロープを用心して使い降ります。
 
 透明度の高い流れは細いですがとても綺麗です。ここからこの沢にある人工物は、あまり使われていないバンガロー一箇所と東電の取水堰一箇所だけです。
 
 昼になるとあまごは流れの無い暖かい浅瀬に出て昼寝(?)をしています。毛鉤を振り込んでも全く反応がありません。
 
 左岸から私の好みの小さな沢が急な落差で落ちて合流しています。この沢を少し上がると落差のある綺麗な滝があります。
 
 ゴーロ・ゴルジュ・ガレ場が続き巨大石が多くなり、右岸からベト沢が急な落差で落ちて合流しています。水温が高いので苔が多く付いています。水温が暖かい温泉成分の流れ込みが左岸に多くあります。
 
 バックウオータから約2300m・標高615mで大きなゴルジュ(通らず)に阻まれます。先に武沢が二段滝で落ちて合流しているのが見えます。これを越えればもうすぐ発電取水堰堤です。水が更に細くなり釣趣は全く無くなります。
 
 この上流の遡行釣りは発電取水堰堤迄は流れが細過ぎ、発電取水堰堤先は水量がある大釜・大ゴルジュが続いて不向きです。上流の遡行釣りは小谷沢の出合い上の大釜・大ゴルジュの上から登山道渡渉点の広河原の上の大釜・大ゴルジュ迄です。その少し上に大きな綺麗な滝があります。途中は右岸の崖の遥か上に布引山・笊ヶ岳の登山道があります。登山道は一応整備されていますが高い崖の途中の狭い道でガレトラバースや落水シャワーを用心して歩きます。
 写真は昨年の同時期の登山道の武沢のつり橋です。
 
 同じく写真は昨年の同時期の登山道から崖の遥か下に見下ろした沢です。
 
 同じく写真は昨年の同時期の広河原辺り(標高900m)の細い流れです。
 
 13時に大きなゴルジュを越えるのは止め、暖かくなった大石の上でゆったりと昼食を食べました。結局は釣果はぼうず(0尾)でした。でも、早春の釣行に満足して、後は登山道に上がり帰路につきました。途中で下部温泉の温泉会館にも寄り17時に山の家に帰ってきました。大満足の一日でした。