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鱒釣楽の近況

渓流釣行・散策遊行、そこで出会った魚・花・蝶・人などの記録です

初秋の富士山北麓のきのこ採り

2009年09月24日 23時34分30秒 | いろいろ
 五連休はかみさんと娘の犬と一緒に初秋の富士山北麓の山の家に行きました。通る道は娘の犬と一緒の時は老犬で車酔いするのでしかたなく大渋滞に違いない中央高速を使いました。調布-河口湖間は大都市圏高速道利用料金ですので高速道土日休日割引の恩恵はほとんどありません。予想したとおり遠隔地に出掛ける人達が多くて大渋滞(上りは大月J-八王子G)でうんざりでした。
 渓流釣りシーズン禁漁前にもう一度は釣行したいのですが、どこも大勢が渓谷に入っているに違いありませんので、どこにも出掛けずに山の家の周りでこれか秋のシーズンになるきのこ採りをして過ごしました。
 19日は昼前に大田和林道から富士林道に出て寄生火山の白山(1683m)・八軒山(1742m)・幸助山(幸助丸:1894m)の小ピークが続いている標高の高い(高度計;1620~1790m)南西側斜面に行きました。いつも行っている八軒山横の駐車スペースに車を止めて、しらびそ・からまつの原生林できのこを探しました。溶岩地で黒い火成岩が露出して、木の根・幹が焼けた跡が溶岩樹形(穴)になって残っています。苔の間にしょうげんじ・みねしめじ・むらさきしめじ・つばあぶらしめじ・ならたけ・・・が、開けた所にはあかもみたけ・はないぐち・・・が生えています。真っ白いどくつるたけ(猛毒)が誰も採らないので沢山生えています。この辺りにきのこ採り入る人達の目当てはふじまったけ(つがまったけ)・おおつがたけ・ほんしめじ・・・と地元の人達は言いますが私は未だ見たことがありません。
 
 
 八軒山の頂上近くから南に富士山頂(白山岳側)が大きくそびえて見えます。
 
 かみさんの目当てのきのこは深山の綺麗なはないぐち・ならたけ・あかもみたけで、食べる分が採れたので大喜びでした。昼過ぎに帰ってたっぷりのならたけでだしを取ったそばを食べ、夕食はあかもみたけの天婦羅・はないぐちの佃煮・しょうげんじの味噌汁を食べ、翌朝は山の家の周りに生えているはたけしめじの野菜炒・しょうげんじの味噌汁を食べ、きのこ三昧です。
 
 
 夕方は上九の湯に行きくつろぎました。何時もは空いているですが子供連れの人達が多く少し混んでいました。
 20日は彼岸です。ゆっくり起きて昼前から山の家の直ぐ下の方の林道(高度計:1200~1000m)できのこを採りました。ずうっと曇り空だったのですが、久しぶりに雲一つ無い真っ青な空になりました。夜には満天に煌く星・銀河を仰いで見とれました。気温は朝方は11度、昼前は16℃で快晴で清清しい初秋の一日でした。きのこは未だあまり生えていません。でも良く探すと林道・林道脇にはたけしめじ・おしろいしめじ・・・がぽつんぽつんと生えています。
 
 
 はたけしめじは落ち葉色でなかなか見つけることができませんが1本見つけると周りにも群生しています。かみさんはこの辺のきのこでは一番美味しいと言っています。見た目にも、料理しても形・色・味の三拍子が揃っています。大きな株になると1株で2Kg程のものを採ったこともあります。
 
 
 きのこ採りでひっつきむしは嫌なものです。この辺りではちぢみざさ・みずひきそうが代表的なひっつきむしで、ずぼんに付くと取れずにしかも油ぶんでべたべたになりますから、長靴とロングスパッツ(農林作業用のものが良い)は必須です。
 
 初秋の花はりんどうは未だ蕾ですがそろそろ終わりのげんのしょうこ・さらしなしょうま・あざみ・・・、満開のやましらぎく・のこんぎく・・・が咲いています。林道で見る空色ののこんぎくは原生林の緑色に映えてとても綺麗です。
 
 蝶のことになりますが、近年この辺でくろこのはちょうを見掛けるようになりました。また、町の家の周りではあかぼしごまだら(横浜で生態を無視して放蝶されたものが神奈川県一帯に繁殖したらしい)を度々見掛けるようになりました。夕方は上九の湯に行きくつろぎました。
 この後も同じようにゆったりと山の家の周りでのきのこ採りと温泉三昧で過ごしました。


初秋の反木川の釣温泉三昧

2009年09月16日 11時59分51秒 | 渓流釣行
 月末はいろいろと用事が重なるので、14日深夜から釣行しました。道志道経由で24時30分頃に富士山北麓の山の家に着くと気温13℃で富士山登山道には山小屋の明かりが点々と点いているのが見えます。早川の本流のカッパ沢出合(雨池山上)~鮎差(鷹ノ住山下)辺りで型の良いあまごを狙いたかったのですが、なんとなく気が滅入っており、つむぎの湯に行こうと常葉川支流の反木川(そりきがわ)の安直釣温泉三昧に気が変わりました。なら遅く出て良いかと、10時過ぎに反木川に向かいました。かみさんに行き先を告げる電話をすると川崎は雨とのことですが、富士山北麓は曇りで気温14℃で、駐車場脇にほととぎすが綺麗に咲いていました。
 富士五湖道(R139)に降りて、本栖道(R300)に入ると富士山は雲の中で、中之倉トンネルを越えても南アルプスも雲の中です。つづら道を降りて中ノ倉から旧国道に折れ、古関から反木川を上流に上がります。照坂隧道の手前を右折します(直進すれば南郷のつむぎの湯)。途中の出作水田は稲穂が黄色い頭を下げ、秋の稲刈り真っ盛りです。日経金の発電所(高度計350m:本栖湖から導水)横、根子集落・・・を通過して、八坂・三ツ沢の分岐点(高度計750m)迄行きました。左(八坂)が本流で林道は釈迦が岳迄行けるようです。右(三ツ沢)は沢ですが水量も多く奥が深くて三方分山が源頭で、源流に三ツ沢団地(開拓地集落:看板にはそう書いてある)があります。ここで釣用デジカメを忘れて来たことに気が付きました。今日の写真は携帯電話機で撮ったものです。
 
 
 三ツ沢を遡行したのですがボサ状態で蜘蛛の巣も多くて毛鉤を振り辛くて、今日はなんとなく釣りを中断しました。
 
 
 そこで、川幅が広くなった根子川(ねっこがわ)沢の合流点の少し下迄戻り毛鉤を振りました。水量・水質・環境・・・が今一つ良くありませんが、ポイント毎に振り込んだ毛鉤に小型のあまごがばしゃっと水面を割って襲います。
 
 
 
 安直釣温泉三昧ですので、釣りは2時間で切り上げて、後はつむぎの湯に向かって濃い温泉でゆったりとくつろぎました。休憩室で間食を食べているとかみさんから電話があり、夜に川崎の町の家に帰ってくるようにとの指示を受けました。急いでもう一度温泉に浸かり鳴沢の山の家に寄り返り支度をしてから、中央高速経由で23時前に川崎の町の家に帰りました。ちょっと疲れました。


初秋の禁漁前の奥沢谷釣行

2009年09月04日 17時11分20秒 | 渓流釣行
 渓流釣りシーズンも早川は9月末迄ですので、残り1ヶ月をきりました。かみさんからリフレッシュに釣りに行っていいよと言われ、しめたと1日深夜から釣行しました。21時過ぎに町の家を出て、道志道経由で24時過に鳴沢の山の家に着きました。途中は相模原の橋本五差路辺りから雨になり、富士北麓は濃い霧雨の中でした。2日は仮眠したのですが疲れて起きるのが遅くなり8時30分・濃霧・気温16℃に早川雨畑川の奥沢谷へ向かいました。
 富士五湖道(R139)に降りると曇りで、天神山入口のガストでモーニング朝食を食べ、本栖道(R300)に入ると富士山は雲の中です。
 
 中之倉トンネルを越えると晴れていますが南アルプスの布引山(2584m)・笊ケ岳(2629m)・・・は雲の中です。
 
 本栖道の下りのつずら道を標高900mから300m迄一気に下ります。
 
 富士川を富山橋で渡り、南アルプス街道(r27)を上り、雨畑道に折れ、奥沢谷口の老平駐車場(標高520m)に着くとひっそりとしています。
 
 10時30分に雨畑湖(ダム)のバックウォータ(標高450m)に降りると、晴・気温31℃で残暑の日差しが厳しいですが、正面の源頭の布引山には雲がかかっています。
 
 渓谷に入ると気温27℃・水温21℃・水量少な目です。河原には荒河原に咲くふじうつぎの大きな花房がそろそろ終わりです。緩流にはダムから遡上してきた婚姻色が出たおいかわ(やまべ)が群れています。山から降りてくる風は初秋を感じます。
 
 今日も数少ないポイント毎に振り込んだ毛鉤に小さなあまごがばしゃっと水面を切って全身を現して襲いかかってきます。うまく掛けるとたも網に取り込み顔写真を撮って元の住処に戻します。こまめに浅い瀬尻・渕尻の小場所にも毛鉤を振り込まないとあまごを釣ることはできません。
 
 
 
 大きな丸岩の手前に来た時に左から岩の塊・木の切端がばしゃばしゃと落ちてきました。見上げるとオーバハングした崖が今にも崩れそうな気配で、急いで通過しました。
 
 
 大きな丸岩に着いて左を巻くために竿をしまっていますと、丸岩の右の岩の割れ目に挟まった枯れ枝にかわせみが飛んで来てすぐ近くに止まりました。光り輝く澄んだ空色の羽毛・橙色の胸毛はとても綺麗です。直ぐに下流に飛んで行ってしまったので写真に撮ることはできませんでした。
 
 丸岩を左から巻いて、吉水沢の出会いの滝の前を通って、私好みの流れに寄り、その先のゴルジュを右から巻いて遡行を続けます。浅い瀬尻・渕尻にあまごが定位しているのが見えます。婚姻色が出た魚体も見えます。隠れて這いつくばって毛鉤を振れる所まで近付かないと覚られてさっと逃げられてしまいます。
 
 
 
 
 高度計520mの左からの沢の出会いの所で14時30分になり、今日も渓流釣りを満喫できましたので、釣りを切り上げて沢の綺麗な大滝を見に行きました。
 
 沢は入り口から連瀑になっていますが右を巻けます。200m位をトラバースして巻くと高度計600mで正面に三条三段の落差30m位の綺麗な大滝が見えてきます。滝の前の岩の上でしばらく休みました。充足した時間が過ぎていきました。気温は24℃に下がってきました。
 
 時間が経って疲れも取れてきたので帰途に着きました。大滝を見て時間を取り過ぎたので、早く帰るために沢の出会いの所から林道に直接出ました。林道から流れを見下ろすと急な高い崖ですが、下から上がると45度くらいの斜面です。木の幹を掴まえながら攀じ登るとなんとかなります。途中で獣道を降りてくる一匹の大猿と出会いましたが、じっとしていると上側を通り降りて行きました。
 
 後はつむぎの湯に行くと定休日(水曜)で閉まっており、上九の湯に変更してゆったりとくつろぎ、鳴沢の山の家に帰りました。でも、ちょっと疲れました。太股の筋肉が張っています。