渓流釣の初釣行と釣山湯三昧

　春らしくなり一日ごとに晴れと雨の日が続いています。かみさんと久しぶりに山の家に五日間行きました。春支度で、凍土で浮いた駐車場・歩道を踏み固めたり、水周りの冬期装備を解除したり、冬タイヤを交換したり、庭の茨取り・草木選定をしたり、・・・合間を見て釣山湯三昧でした。
　１９日に、近年は初釣行している早川の雨畑川奥沢谷に行きました。南アルプス南嶺の標高が４５０ｍから９５０mまでと比較的低高度の釣り場です。Ｖ字渓谷で発電取水堰堤が一箇所あるだけですが流れは細いです。渓魚は早期から毛鉤を追います。
　いつものように山の家から本栖湖岸の下部道を富士山を見て下ります。
　
　下りの急なつづら坂からは南アルプスが見えます。左から奥沢谷源頭の布引山（２５８４ｍ）、保川源頭の笊ヶ岳（２６９２ｍ）、・・・と続きます。
　
　いつものように、奥沢谷口の老平の散髪屋さんで入漁年券を買い、駐車場に着くと、以前から谷側にある駐車場の前の防火用水兼養魚堀の上にコンクリートが貼られて駐車場が増設されていました。桜は未だ咲いていません。車を止めて渓谷に下りると、日和が良くて蕗の薹にべにしじみが蜜を吸っていました。
　
　雨畑湖（ダム）のバックウォータからは正面に残雪の布引山が見えます。
　
　今日は初釣行で偵察が主目的で、河岸段丘や崖の状態を見ながら遡行しました。谷はあまり荒れていません。やまいわかがみ、ひかげつつじ、・・・春の草木は少し芽吹いていますが花は未だ硬い蕾です。
　
　いつも最初に竿を振る私好みの小さな渕尻に毛鉤を振り込みました。
　
　一投目であまごがバシャと出て反転して掛かりました。しばらく綺麗な魚体に見とれた後に魚には迷惑ですがまたの出会いを約束して元の流れに戻しました。ここは魚影が極端に薄くて恐らく総魚数／渓流は百尾にも満たないと思います。掛けた魚は優しく扱って放流しないと永く遊魚を楽しめません。
　
　これで満足して、後はゆったりと遡行を楽しみ、帰りにつむぎの湯に寄りフォッサマグマの濃い温泉（固形成分７ｇ/Ｌ）を楽しみました。

　２１日は、早春のみすみそうの花を見に御坂山塊の三方分山（１４２２ｍ）に登りました。精進湖畔から標高差５００mですがぶな原生林で、急坂で馬の背（稜線道）があります。
　山頂辺りからは、東から左廻りにぐるっと同じ山塊の王岳、遠くに雪をかぶった秩父連山、同じ山塊の釈迦ヶ岳、遠くに雪をかぶった八ヶ岳連山、更に遠くに小さく北アルプス、遠くに真っ白な南アルプス、雪が残る毛無山、最後に真っ白な富士山を見渡せます。
　南側の急斜面の眼下に精進湖道・精進湖、その向こうに青木が原・大室山、その奥に富士山が綺麗に見えます。
　
　山腹を散策しましたがみすみそうの花を見つけることはできませんでした。でも、とりかぶとの芽生えているのを沢山見つけました。越冬していたてんぐちょうが乱舞し初春の蝶のこつばめが飛んでいるのも見つけました。
　
初春の散策を楽しみ、いつも入っている上九の湯に寄り温泉を楽しみました。