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鱒釣楽の近況

渓流釣行・散策遊行、そこで出会った魚・花・蝶・人などの記録です

最後の早川広河内の大古森沢への釣行

2009年05月28日 01時13分29秒 | 渓流釣行
 25日深夜から釣行しました。21時過ぎに町の家を出て、道志道経由で24時前に山の家に着き仮眠し、26日は4時30分・晴・気温7℃・日の出前に早川広河内の大古森沢へ直行しました。今回は源流状況の偵察が主目的です。
 本栖道に入ると富士山が綺麗に見えます。
 
 朝食を車の中で食べ、6時30分に奈良田第2発電所横の開運隧道前(標高950m)に出ると正面に源頭の残雪の大籠岳(標高2768m)が見えます。
 
 林道のゲートを越えてしばらく歩きますと林道終点の第3堰堤前で白根三山の大門沢登山道(農鳥岳登山道)に入ります。吊橋を二つ渡ると取水設備・堰堤に出て、更に吊橋を渡るとゆっくり歩いて8時に小古森沢・高度計1210mに出ます。山腹の崩れ・土石流の跡があり、小古森沢の小さな丸木橋は消えています。土石流検知の目的で赤・青色テープが巻かれており踏み跡もあちこちにあり道に迷いそうになりますが、登山道は黄色マークを辿るのが迷わないこつです。
 
 
 いつも毛鉤を振り始める大岩の手前から入渓し遡行を始めました。登山道はここからは山側の上方を巻いています。気温は15℃、水温は9℃、水量は少し多い状態で速い流れに入ると冷たいです。大岩はばっさりと割れて半回転しています。ガレの崩れも激しく新しい大岩が転がって水が噴出しています。5年前(二つ目の写真)はしっかりしていて、雀蜂の巣がありました。
 
 
 フォッサマグナ(大地溝帯)ですから、太古の水成岩の山肌は風化が激しくて崩れては草木が再生することを繰り返していますのであまり大木は見られません。右岸の高台から大籠岳・大古森沢を展望するとその様子が良く分かります。5年前(二つ目の写真)は木々が小さかったです。流れは大きく変わっています。でも生き物はその環境に対応してしっかりと生きています。
 
 
 渓魚の活性が低いのか、振り込んだ毛鉤への渓魚の出は全くありません。去年は渓魚が付いていた渕尻は崩れて大きく変わっていました。今年に新しくできた渕尻からは渓魚の出はありませんでした。
 
 
 本流の大門沢と大古森沢の出会いに着き、左の大古森沢を遡行しました。
 
 
 渓魚の出が全くありませんので、直ぐに登山道の大古森沢の丸木橋・高度計1300mに着きます。
 
 
 更に遡行していくと、岩の向こうの斜面に直径40cm位の生き物らしい茶色い丸い塊を見つけました。どきっとして立ち止まると、その塊は顔を上げました。あかちゃん鹿だったのでほっとしました。生まれたばかりで母鹿の後を冷たい沢を越えて追えずにふてくされて寝ていたのだと思います。立ち上がって私を観察していました。あかちゃん鹿だったので良かったです。過去に岩の向こうに顔を出すと角の大きい2m近い大鹿が居てにらまれた時や、馬の背の尾根の向こうに顔を出すと出会いがしらに2m近い大鷲が地表すれすれを滑空して上がってきて衝突しそうになった時は恐ろしかったです。
 
 渓相は良いのですが。渓魚の振り込んだ毛鉤への出が全くありません。水温は7℃で、雪解け水が入って冷たすぎるのだと思います。
 
 
 12時30分に、渓魚の振り込んだ毛鉤への出も無く、遡行に疲れたので釣りを切り上げて、暖かくなった大石の上・高度計1420mでゆったりと昼食を食べました。結局は釣果は今日はぼうず(0尾)でした。
 
 
 ところで、早川広河内は特に釣人・作業者の色んな忘れ物が目に余ります。今日は渓魚の出が無かったこともあったのですが、沢に忘れられた有名釣具店のシールが貼り付けられたみみず・くりむしの入れ物や有名コンビニストアのシールが貼り付けられた食器トレー・ラップを拾い捲りました。でも、何故か魚トラップ(毒流か?)やドラム缶・スチールワイヤー(工事燃料・仮設橋浮か?)が放置されおり、大きすぎて拾えませんでした。猟の獲物を処理したプレデター/映画に出てくるような血が付いた脊椎などもありますが自然に戻ります。新素材や金属は自然に戻りませんからなんとかしたいです。
 
 新緑の大自然の中で充足した時間が過ぎて行きました。でも、私自身には源流の遡行は歳をとって心身にきつかったです。生活の仕事は2年前に離職しましたが、趣味の源流釣も今回が最後ではと実感しました。今回は偵察目的だったのですが、うすうすもうここには二度と来れないのではとも思っていたので、走馬灯のように色んな思い出が浮かびながらセンチメンタルな気分で帰途につきました。帰りにつむぎの湯に寄りフォッサマグナの濃い温泉を楽しみ山の家に寄り、高速道ETC早朝夜間割引を使い23時に町の家に帰って来ました。


春の早川雨畑川の奥沢谷への釣行

2009年05月16日 01時15分14秒 | 渓流釣行
 ここしばらくはいろいろと立て込んでいましたが、かみさんからリフレッシュに釣りに行っていいよと言われ、しめたと14日深夜から釣行しました。21時過ぎに町の家を出て、道志道経由で24時前に山の家に着き仮眠し、15日は5時34分・晴・気温6.5℃・日の出には遅れましたが早川雨畑川の奥沢谷へ直行しました。
 本栖道に入ると富士山(3776m)が綺麗に見えます。
 
 中之倉トンネルを越えると南アルプスが綺麗に見えます。左から雪が残る奥沢谷の源頭の布引山(2584m)・保川の源頭の笊ケ岳(2629m)・黒桂河内の源頭の黒桂岳(2599m)、奥の遠くに真っ白な赤石岳(3120m)と続きます。
 
 朝食を車の中で食べ、7時30分に雨畑湖(ダム)のバックウォータ(標高450m)に降りると、正面に源頭の布引山が見えます。
 
 先週の大雨で流れがかなり変わっています。ぶっつけではこの前まではあった河岸段丘がごっそり全て流されて消失し、新しい流れになっています。でも生き物はしたたかに生き残っています。
 
 天気が良くて、気温15度、水温10度です。何時もより水が多く、崖のあっちこっちから水が流れ落ちています。滝も一条が二条に増えています。何時ものように朝日を浴びて小さな流れ込みの雫に輝く小さな虹が出ています。
 
 今日は渓谷の生き物の活性が高く、水況が良く、数少ないポイント毎に振り込んだ毛鉤にあまごが全身を現して襲いかかってきます。うまく掛けるとたも網に取り込み顔写真を撮って元の住処に戻します。毛鉤をしっかり食い込んでしまっているので携帯ツールのラジオペンチが魚の口周りを傷付けずに外すのに大忙しです。ぼうず(0尾)の日もあれば、楽しい爆釣(5尾で打ち止め)の日もあります。
 
 小さな落込・渕尻の浅い開き・止水に近い流れにそっと毛鉤を振り込むとあまごが底からくるりと出て毛鉤を口にします。それを見て合わせて掛けます。
 
 清清しい新緑の渓谷で綺麗な渓魚も釣れ、今日は大満足です。穏やかな自然の中でゆっくりと心身がリフレッシュします。
 
 私の好みの渕尻の浅い開きを這いつくばって覗き込みますと、主のような大きなあまごが気配を察して尾を一かきしてすっと深い渕に消えました。
 
 また出てくるかもと石化け・木化けで30分程じっと動かずに待って毛鉤を振り込みますと、小さいのが出て来たのを掛けてしまいました。人間の思うとおりにはなかなかなりませんが、今度は夕方に再挑戦してみようと考えています。
 
 12時30分になり、今日は渓流釣りを満喫できましたので、釣りを切り上げて沢通しで帰途に着きました。流れに足を取られながら、岸壁の草木や飛び交う蝶を見ながら、充足した時間が過ぎていきました。
 
 かみさんからは24時間のリフレッシュタイムということで、道志道経由で20時30分に町の家に帰ってきました。沢の遡行で足の筋肉にきていますし、運転を山道を通算320Kmでけっこう疲れました。


春連休と高速道ETC割引

2009年05月09日 01時01分13秒 | いろいろ
 4月末~5月初の春連休が終わりました。早川は釣り人が多そうですし、近隣の温泉も込んでいそうなので、1日~5日と山の家でゆっくりと過ごしました。かみさんが2日に1回は町の家の家庭菜園の落花生の苗の手入れをするので、川崎と富士山北麓を車でいったりきたりです。車の経路は、道志道(R413)なら102Km・180分弱で、中央高速(河口湖線)なら99Km・90分弱です。道の込み具合/時間帯と懐/費用を相談してどの経路にするか決めています。高速道のETC割引料金が、最近は、調布IC-八王子Gateが均一料金区間(18.1Km換算)で深夜22~0&4~6時・深夜0~4時・早朝夜間22~6時・土日休日特別6~22時・土日休日特別22~6時の5料金パターンで、八王子Gate-河口湖IC(86.2Km)が深夜22~0&4~6時・深夜0~4時・早朝夜間22~6時・通勤6~9&17~20時・平日昼間9~17時・土日休日特別6~22時・土日休日特別22~6時の7料金パターンで、とても複雑です。加えてIC&Gateの電光表示とナビ表示/車載機の表示料金と確定割引料金が相違していて混乱します。

 2日は、かみさんときくざきいちげの花を見に本栖湖畔の山麓をトレッキングしました。朝9時に出て、9時半に本栖キャンプ場(910m)パーキングに着き、沢伝いに端足峠(1270m)を経由して、竜ヶ岳(1485m)に登り昼食を取り、青少年センター横に降りて、湖畔を歩いてパーキングに14時半に着き、15時に戻りました。本栖湖畔から標高差580mです。
 上りの端足峠コースの回りはぶなの原生林で春の草木の花を見ながらの快適なトレッキングです。沢の傍で香の良い春椎茸を見つけて採りかみさんは大喜びです。ぶなの大木が沢山あります。みつばつつじの大木(幹径30cm位)もあります。ぶなの萌えるような若葉の向こうに本栖湖が見下ろせます。
 
 かみさんが白くて目立つやまうつぼを見つけました。
 
 白いはいしきみ(つるしきみ)の花が咲いています。
 
 高度計1100mを越えた辺りから白いきくざきいちげの花が咲いています。
 
 端足峠に着くと展望が開けます。振り返ると本栖湖が、右手に毛無山への上り道と東海自然歩道の下り道が、その左には眼下にA沢貯水池と富士山西麓が見えます。朝霧高原道の駅辺りの富士パノラマライン(R139)は大渋滞で数珠繋ぎの車列が見えます。霞んでいたので富士宮や駿河湾は良く見えません。
 
 その左には富士山が見えます。更に左に竜ヶ岳への上りの急な階段と女坂が見えます。
 
 竜ヶ岳頂上は広場ですずたけ・みやこざさの原っぱです。強風で白骨化しているあせびがところどころにあります。展望が良くて360度見渡せますが霞んでいて遠くは良く見えません。
 
 昼食を取った後に、ぶな原生林の中の手入れされた急な坂道を少年センター横に降りて、湖畔道路を散策しました。今日も大満足の一日でした。