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鱒釣楽の近況

渓流釣行・散策遊行、そこで出会った魚・花・蝶・人などの記録です

梅雨時期の甘利山れんげつつじトレッキング

2010年06月18日 22時41分34秒 | 散策遊行
 17日は梅雨の晴間で良い天気だったので、あまご釣に行きたかったのですがいろいろと用事が重なって釣行できませんでした。かみさんが今日18日は天気が良さそうなら甘利山のれんげつつじが見頃のようなのであんちょくトレッキングに行こうということになり、朝3時40分に川崎の家を出て中央高速を下り甲府昭和で朝食を食べ6時10分に甘利山駐車場(1670m)に着きました。天候は曇り・気温16度で草木には露が付いていますが、遊歩道は乾いていました。駐車場に止まっている車は3台でがらがらでした。後から公園管理員の方に聞いたところでは昨日は混雑でたいへんな状況だったようです。
 良く整備された遊歩道を綺麗に咲いたれんげつつじ・ずみ・つまとりそう・おおやまのふすま・あまどころ・すずらん・うまのあしがた・あけぼのすみれ・・・ほか草木を観察しながら甘利山(1731m)頂上の周辺~奥甘利山手前を散策しました。東に富士山、右横手前に毛無山、左横手前に王岳が霞んで見えます。れんげつつじは六部咲き程度といったところでしょうか。でも日当たりの良い場所は満開直前でとても綺麗でした。
 
 西に櫛形山、奥に笊ケ岳、更にその奥に聖岳が霞んで見えます。
 
 かみさんは大満足の様子で遊歩道を歩き回ってれんげつつじのれんげ(大型花の蕾集団)の数を11個(沢山)のものもあると騒ぎながら観察しています。
 
 
 9時にさわら池(1240m)に下りるともりあおがえるががあろがあろと大きな声で鳴ています。産卵時期で池の周りに産卵泡の塊が沢山付いています。おたまじゃくしが池に落ちているようなのですが下ではなにかがバシャッとライズして食べているようです。いもりかさんしょうおだろうと思うのですが良くは見えませんでした。
 
 10時30分に白山温泉に寄り汗を流しました。13時に温泉を出ると天候は大雨どしゃぶりになりました。今頃山上に居る人はたいへんだろうなと思いながら帰途につき、富士山北麓経由で川崎に18時30分に帰りました。往復318Kmのドライブでしたが、帰りは雨による事故多発であっちこっちで交通渋滞にあいました。

 ところで、朝に車の出発前の点検で、空気圧を計ろうと前輪をライトで照らすとタイヤに大きさ8cm位ののこぎりくわがたがへばりついていました。手で庭のしいの木の幹に移すとタイヤから離されたのが不服なのか威嚇してきました。
 


晩春の早川本流上流の雨池山横への釣行

2010年06月13日 12時24分09秒 | 渓流釣行
 人が入っていないことを狙って休日前の金曜日に山岳渓流に釣行しようと、10日の夜21時過ぎに町の家を出て、道志道経由で24時前に山の家に着き仮眠し、11日は3時55分・晴・気温15℃・日の出前に久しぶりに早川本流上流の奈良田上の雨池山横へ向かいました。
 前夜の山中湖の富士山は真っ暗ですが湖岸の夜景がよく見えていました。本栖道に入ると霧がかかっていて富士山は全く見えません。中之倉トンネルを越えると南アルプスも霧がかかていて良く見えません。
 
 
 
 南アルプス街道を遡り奈良田の町営駐車場に5時50分に着きました。駐車場はがら空きで車は私のだけです。車の中で朝食を食べて、6時30分から奈良田ダム湖のバックウオータ(標高840m)に下りて釣り始めました。
 
 気温13℃、水温11℃、水は少なめですが透明度が高く綺麗です。ダム湖育ちの大型のあまごを狙ってポイントに毛鉤を振り込みますがあまごの出は全くありません。小さな浅い淵の流れ出しに小さなあまごがライズするのが見えます。広河内沢の出合いを過ぎ二段堰堤に着きましたが結局は大型のあまごを掛けることはできませんでした。河原には土砂が出ており淵がかなり埋まっていました。
 
 
 川通しで遡行するには二段堰堤・導水排水口を巻くのですが、開運隋道・堰堤の昇降梯子/設備は厳重に閉ざされており監視カメラがあるので、少し戻って左側を巻きます。開運隋道の歩行者通行は6月25日から(早川ルートマイカー規制は通年)できるようになりますが、それまでの迂回はかなり危険で、道路・堰堤管理者は釣り人・登山者への踏み込んだ配慮もあったらと希望します。二段堰堤上に出ると、この先、雨池山(1937m)横のドノコヤ沢出合い辺りからが型の良いあまごの釣り場になります。本流の淵の流れ出しには良型のあまごが出ていることが多いです。今日は先行者の新しい足跡があり1人は入渓しているようで、そのせいか毛鉤への出が全くありません。でも良く目をこらしてみると20~25cm位のあまごの綺麗な魚影が岩盤脇に見え隠れします。細い副流の沢や岩盤からの小さな流れ込みがある水溜りに取り残されて岩陰に良い型のあまごがへばりついて隠れており、せこく毛鉤で狙ったり、たも網で捕らえて写真を撮りたくなる衝動をぐっと抑えます。こんな良い渓流にきてまでがつがつするのは止めようとの自制心が勝ります。魚影は薄いですが楽しい遡行釣りを楽しみます。
 
 
 
 この辺りは急峻で崩れやすい地形なので昨年末から大地溝帯(フォッサマグマ)での河岸の土砂崩壊が激しい状況です。あちらこちらで大規模な道路への土砂崩壊復旧工事が行われていますがいたちごっこの様相です。左側の上にある県道南アルプス公園線の斜面・河岸、右側の河岸には土砂崩壊跡・途中が見られます。下の写真の箇所は大きなもので道路が崩れ去るのが予見されます。工事用の重いダンプや重機が通りますし、25日からはバスが通り始めますが事故にならなければ良いのですが。
 
 天気が良くて真っ青な空になりすがすがしい楽しい遡行釣が続きます。この辺りはあまご域ですが最近はいわなが下ってきています。毛鉤に出るのは小型のいわなだけで、あまごは全く出てきません。こごみ沢の出合い・千丈沢の出合いを過ぎてカッパ沢出合いの前まで来ると何か土を盛ったような(人造物?)ものが見えてきました。近くまで遡行して行くとそれは自然災害の大土石流の跡でした。本流河原まで扇状に大量の土石が流れ落ち下ってその後に本流の大水が河岸を流れ落とし去ったものでした。元の沢の出合い辺りに新しい沢が形成されています。
 
 
 
 
 
 一昨年は異常は無くて(下の写真)、沢の流れ・小さなひな壇にはあまごの稚魚が沢山居て本流に成魚が下っていました。河原に土砂・倒流木が異常に多かったのやあまごの魚影が非常に少ないのはこの土石流が原因なのではと推測します。
 
 右側に高谷山(1842m)の沢から落ちる綺麗な滝が見えてきます。そろそろ12時です。今日はここ迄にけっこうな時間が掛かりました。やはり加齢のせいでしょうか。滝の水量はちょっと多目のようです。綺麗な滝を見ながらゆったりと軽昼食を食べました。
 
 
 遡行釣はあまご生息分界腺の鮎差辺りまでとしたかったのですが、川通しで戻るので13時には引き返そうと思い、正面に夜叉神峠が見える淵尻(標高960m)で最後の毛鉤を振りました。這いつくばって粘った後に毛鉤に誘われて出てきたのは綺麗ないわなでした。記念の顔写真を撮らせて貰い流れに戻し、13時過ぎに納竿しました。
 
 
 川通しの下りは結構足の関節にきて疲れます。下る途中で2人組の渓流釣師に出会いました。今日はこ区間に私を含め3パーティーが入渓したようです。新調したリバーガイドの渓流靴は今迄使っていたシマノの渓流靴に比べて丈夫そうですが素材そのものに加え水切れがいまいちで重いです。流れの下る流力・浮力・石の小ささ・暑さ少しでも避けられて楽なことを期待して浅い流芯を選んで下り、17時に奈良田の町営駐車場に戻りました。片道約8Km・往復10時間の川通しの遡行釣でしたが結構疲れました。特に臀部・大腿と手の平にきています。帰りに湯島の湯にでも入りたかったのですが、かみさんに朝から安否連絡をしていないので早川はソフトバンクの通話は保迄下りなければできないので温泉には寄らずに急いで保の公園横まで急ぎました。着いて携帯を取るとかみさんからの着信履歴があり折り返してかけるとこっぴどく叱られました。奥沢谷は下流域は携帯が通じるので良いのですが。19時前に山の家に戻り仮眠し、21時前に山の家を出て中央高速経由で22時過ぎに町の家に着きました。山岳渓流の遡行釣りと359Kmのドライブで疲れました。筋肉がぱんぱんです。

 富士山北麓ですが少し前の8日には濃鳥が分かり難いのですが出ていました。残雪が多い様子ですが、来月7月1日には山開きがあるようです。