私は、函南(かんなみ)は駿河湾沿いの駿豆・南伊豆・富士・静清地域に車で行く時に、速い(高い)だけの東名高速を使わずに、気軽に農魚産物買い物・温泉入浴・海水浴・海釣りができる小田原・湯河原・熱海を通って箱根新道・熱函道を経由して訪れていました。比較的安価でゆっくり入浴できる函南畑毛温泉・伊豆の国長岡温泉に行く時も横を通過するだけで、時間に余裕ありかみさんが かんなみの里美術館・丹那断層公園・・・ に寄りたい時だけピンポイントで寄っていました。
函南(かんなみ)の名前のは、 静岡県伊豆半島の基部の田方郡(たがたぐん)にある町、町名は函嶺(はこね)・箱根山の南に位置することに由来するとのことです。
旧東海道(石畳)・旧禁伐林(保全林・水源涵養)・来光川・・・に興味があり、どんな所か知りたくて、3月14日に函南原生の森に遠地ウオーキングに行ってきました。
川崎山手の町の家からJR函南駅までJRE東海道線乗車距離118.7kmです。
今回のウオーキングルート設定は国土地理院地図(電子国土Web)に加え、車道をウオーキングするのでGoogleストリ-トビュ-を使ってみましたました。ストリ-トビュ-でパソコン画面上で自身が進む道の前後左右また鳥瞰を実態に近いカラー写真のように見ることができます。特に分岐路の実態確認に有効でした。危なさそうな個所はスクリーンショットして、作成したルート地図などと一緒にGoogleドライブに格納(オフライン使用設定)し、ウオ-キング時に困った時に携帯したスマホで確認るようにしました。GARMINetrex(高精度測位GPSみちびき対応)も携帯していますが、ルートトレースログに使い、経路を実際に間違えた時に元に戻るのには便利ですが、調査・確認ツ-ルとしてはほとんど使えていません。
当日は川崎山手の町の家を5時20分に出発して、函南駅に7時51分に着きました。天気は晴れ気温4~17℃で、昼頃から冷たい西風が吹きました。函南駅(標高69m)を出発して原生の森(標高580m)迄全て舗装道路でした。ウインドブレ-カを着けずに、22.9km(内 函南駅から原生の森入口迄の地図に紫色線付けした舗装道路は往復15.6Km) を3.5万歩 ハートポイント(強運動)176 7.1時間のインターバルウオーキングをしました。てくてく歩くだけではつまらないので、勝手気ままにうろうろと寄り道しながら 函南駅に14時40分に戻りました。函南駅から原生の森入口迄は寄り道しなければ往復15.6Kmなので、寄り道を+7.3Km したようです。往路はほとんど登り坂道で歩行速度低下で後ろのめりに、復路はほとんど降り坂道で歩行速度上昇で前のめりになって歩くような姿勢なり疲れました。広大なゴルフ場の傍を通り、交差・分岐する舗装私道が多いので間違えて迷い込まないように注意していました。途中、車道では車に度々追い越されましたが、人とは全く会わず、展望台で1人会い挨拶しただけです。家には朝と逆経路で17時20分に戻りました。途中に利用できるトイレはありませんでした。年齢76歳になり、体力も低下しており結構疲れましたが、楽しい一日でした。
遠地ウオーキングエリア(クリックで拡大 ×:拡大画面終了で元へ)

函南原生の森周辺経路地図(クリックで拡大 ×:拡大画面終了で元へ)

函南駅下りホーム(クリックで拡大 ×:拡大画面終了で元へ)

函南駅下りホームから丹那トンネル(クリックで拡大 ×:拡大画面終了で元へ)

函南駅前(クリックで拡大 ×:拡大画面終了で元へ)

函南駅前のロータリーを左折し進み、右側に東海道線・東海道新幹線のガードが見えるので、ガード下をくぐり抜け、道なりに北東に登り坂道を進むと左側にヒューマンヒルズ住宅街、こじんまりとしたふれあい中央広場公園があります。朝食をかみさんが用意して持たせてくれたのですが、東海道線の電車は通勤通学時間帯で混雑しており食べれなかったので、公園のベンチでゆっくりと食べ、水道で顔を洗わせて貰いました。食跡は、汚さないように全てごみ袋に入れザックに収めての持ち帰りました。
ふれあい中央広場公園(クリックで拡大 ×:拡大画面終了で元へ)

公園を出て登り坂道を進むと最初のチェックポイント 神原七観音 を右側に見つけます。
神原七観音(クリックで拡大 ×:拡大画面終了で元へ)

函南原生の森・かんなみ歴史ロマン街道(歴史の道)は町をあげて整備しているようで、行の道標が設置されています。でも、函南駅へ戻る道標がほとんど無くて不安でした。
道端の道標・道路案内標識(クリックで拡大 ×:拡大画面終了で元へ)

道端のたんぽぽ(クリックで拡大 ×:拡大画面終了で元へ)

登り坂道をどんどん進むと次ののチェックポイント 月光天文台 を左側に見つけます。駅から3.3Km歩きました。
月光天文台(クリックで拡大 ×:拡大画面終了で元へ)

ゴルフ場横の登り坂道をどんどん進むと最後の チェックポイント 原生の森と火雷神社の分岐点標識 を正面に見つけます。
原生の森と火雷神社の分岐点標識(クリックで拡大 ×:拡大画面終了で元へ)

何とか登り坂道が平らな道になり、原生の森に着きました。予定より30分遅れです。
原生の森到着(クリックで拡大 ×:拡大画面終了で元へ)

まず、展望台に向かいました。広場には誰もいませんでした。一人ゆったりと昼食を食べました。
原生の森展望台(クリックで拡大 ×:拡大画面終了で元へ)
THE 函南遺産参照引用です;原生林 植物遺産
「函南町は、箱根火山・湯河原火山・多賀火山が造りだした丘陵と狩野川からの堆積物でできた田方平野からなり、その土壌に、多様な植物が育っています。人々の生活のために、古来から開拓・開発されて都市化が進んで街並みが広がっていますが、反面、緑が減ってきているのは残念です。 それでも、箱根の南斜面に広がる豊かな緑や鎮守の森、神社の境内などに緑が大事に守られています。 緑の大切さを思い、次代の人々に素晴らしい環境を残したいですね。」
「函南の原生林は、地元では禁伐林とも呼ばれ、箱根外輪山のひとつである鞍掛山の南西斜面に位置します。原生林は強い樹が勝ち残って大木となるので、大樹立とも呼ばれています。標高860m付近から来光川上流の550m付近に広がっている総面積223haの自然林で、下流の函南町や三島市の水田をうるおす水源涵養林として、昔から手厚く保護されてきた森林です。この森は、地域の農民が自主的に禁伐の掟を作り、資金と労力を拠出し先祖代々保護してきたので禁伐林と呼ばれています。過去を振り返ると伐採の危機は何度となくありました。記録に残るものとして、江戸時代に徳川幕府は、御用炭の供出を命じました。地元関係者の粘り強い中止願いを受けた江川坦庵の仲介もあり、幕政の一環として江戸を守る自然のとりでとしての機能もあって存続できたのでした。また、昭和初期の水騒動では、残念ながら現在の原生林から観音滝に至る禁伐林の一部25haが伐採されました。しかし、地元での保護努力の結果、今日のように自然の森林を残すことができました。私たち函南町の誇りとして、これからもずっと伝えて守っていきたいものです。」
未だ3月中頃なので広葉樹は落葉して裸状態、針葉樹は濃緑色です。深く深呼吸しました。正面南西方向に木々間からちょっぴり伊豆長岡辺りが、後ろ北東方向に箱根山辺りが見えていました。
展望台から原生の森を満喫(クリックで拡大 ×:拡大画面終了で元へ)

舗装道路に戻り、きままに現生の森の小路に入ってさまよい歩いて豊かな初春?の鎮守の森を満喫しました。道路から豊かな緑や鎮守の森を流れる小川と溜池が見えます。残雪がほんのわずかですが残っていました。
原生の森をさまよい満喫(クリックで拡大 ×:拡大画面終了で元へ)

函南駅15時5分発の東海道線上り電車に乗り家に戻る予定なので、勝手気ままにうろうろ寄り道を終えて舗装道路に戻って降りはじめますが、結構急な下り坂道で足をとられながら前のめりで早歩きになりました。なかなか函南駅に戻れず、焦りましたが前方に東海道新幹線・東海道線のガードが見えてほっとしました。予定の電車に乗り、朝と逆経路で17時20分に家に戻りました。
函南駅に下る急な坂道(クリックで拡大 ×:拡大画面終了で元へ)

朝は見えなかった富士山がなんとなく見えた(クリックで拡大 ×:拡大画面終了で元へ)

前方に東海道新幹線・東海道線のガードが見えた(クリックで拡大 ×:拡大画面終了で元へ)