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鱒釣楽の近況

渓流釣行・散策遊行、そこで出会った魚・花・蝶・人などの記録です

初秋の訪れと釣行できない日々

2012年09月22日 22時13分08秒 | いろいろ
 昨日21日も川崎山手は天気が不順で大雨洪水注意報が出て、23時過ぎには家の中でばしゃばしゃと音が聞こえる豪雨が短時間ですが降りました。今日22日は秋分の日です。天気は昼間は曇り時々晴・気温28℃でしたが、今22時もまた雨が降り始めました。緑のカーテンにしたあさがおは黄色の葉が目立ち、ごうやは葉が生い茂っていますが結実収穫数が少なくなってきました。なんとなく秋の気配を感じます。季節の変わり目の雨が続いて渓流へ釣行する気分になれません。このままで渓流釣禁漁になりそうです。

 一昨日20日は富士山北麓は天気が不順で気温20℃・時々小雨がぱらつきました。前日はまとまった雨が降りました。富士山スバルライン入口辺りにはまったけ/きのこ採りの人達が入っています。なんとなく秋の気配を感じます。富士山は12日に初冠雪したようですが、北麓からは雨雲(雪雲)がかかってどうなっているのか見えません。
 
 
 林道の周りにはほととぎす(写真)・げんのしょうこ(写真)・のこんぎく(写真)・さらしなしょうま・・・が雨に打たれていますが綺麗に咲いています。
 
 
 
 きのこが沢山出始めています。かみさんは食べて美味しいきのこ、はたけしめじ(写真:幼菌出始め)・ならたけ(写真)・せんぼんいちめがさ(写真)・・・を選んで採って美味しく食べています。
 
 
 


初秋の姫川大所川の瀬戸川(沢)への釣行

2012年09月13日 18時53分46秒 | 渓流釣行
 私はこの10日で満65歳になりました。かみさんから誕生日祝いの代わりに釣に行って良いとの許諾がでて、北アルプス北嶺の新潟県側の瀬戸川に釣行しました。瀬戸川は白馬連峰の北(日本海)側、小蓮華山(標高2776m:新潟県最高峰)が源頭の沢です。過去に渓流魚の型を一度も見たことがありませんし、数少ないインターネット情報でも上流部でいわなを釣ったとの情報を見たことがありません。下流の大所川は大いわなが釣れることで有名です。それでも、歳を重ねて、もう源流に入れない心身になりつつあり、今回はちょっと無理をして釣行しました。糸魚川の天気が10日午後後半から崩れそう(晴れ後曇り後15時から小雨)とのことで、予定を繰り上げ9日21時45分に川崎の町の家を出発して、中央高速で豊科に出てR148で平岩に出てr505・蓮華林道で蓮華温泉駐車場(無料)に2時40分に着きました。仮眠して6時に起きて瀬戸川(標高1480m辺り)で毛鉤を7時から9時過ぎまで2時間振りました。今回もいわなの型・魚影を見ることはありませんでした。後、源流を見渡すべく蓮華鉱山道を登り見晴台(標高1941m)に12時前に着きました。ゆっくり休んで壮大な景色を堪能して13時に降り始め、16時30分に蓮華温泉駐車場に戻りました。しばらくするとぽつりぽつりと雨が降ってきました。天気は予報どうりでした。後、18時に道の駅小谷・深山の湯(立ち寄り湯併設)に寄って夕食と入浴をしました。疲れて駐車場で20時過ぎから仮眠しました。23時過ぎに激しい雷雨があり、雨が上がった後に急激に温度が上昇して仮眠どころではなくなり、疲れもとれたのでR148で豊科に出て、中央高速で戻りました。途中、諏訪湖を過ぎた辺りで疲れてきたので標高の高い涼しい八ケ岳パーキングで再度仮眠しました。こんこんこんと車をたたく音がして外を見るとからすが何故か車をつついていました。6時過ぎでした。元気も出て天気も曇りだったので、長坂で出て富士川釜無川小武川のごあ沢(標高940m辺り)で2時間毛鉤を振りました。こっぱいわなの出、魚影がありましたが良型は見えませんでした。後、r12旭バイパス-韮崎南アルプス中央線-新山梨環状道路・R358中道往還-精進ブルーライン・R139富士パノラマラインで14時30分に富士山北麓の山の家で室内の乾燥をして、中央高速で18時前に川崎の町の家に戻りました。途中の大月辺りは激しい雷雨でした。往復707Kmのドライブでした。楽しかったですが疲れました。10月1日から渓流釣は禁漁期間になりますので、今年は今回が最後の釣行になりそうです。

 今回の釣行はかみさんから厳しく言われたこともあり、携帯型の高精度トレッキングGPS(静止衛星みちびき受信機能付)と高出力無線機(JA1T・・/アマチュア無線)を持っていきました。最悪身動きできなくなった時に、GPSで位置を読み取って衛星無線リピータを経由してかみさんに救助連絡をするためです。幸い使うことはありませんでした。下の画像は行動軌跡をGPSのトラックログをカシミール3Dを使って1:25000地図にプロットしたものです。
 

 10日朝6時前に起きると、天気は晴れ気温16℃で、駐車場に十数台が止めてありました。正面に雪倉岳(標高2611m)が見えます。簡単な朝食を食べました。
 
 6時に登山用の装備に着替えて蓮華温泉駐車場を出発して瀬戸川に向かいました。蓮華周遊道の上っ側の道を進みます、途中で左に折れて蓮華鉱山道(雪倉岳線)に入ります。右側に雪倉岳(標高2611m)が大きく見えます。山頂部のカールには雪渓が残っています。頂上に向かう雪倉ノ滝沢に雪倉ノ滝(落差40m)が見えます。
 
 
 
 
 大がれがあり、正面の奥に瀬戸川の源頭の小蓮華山(標高2776m)が見えます。小蓮華山の稜線はNHKドラマ坂の上の雲のエンディングに使われた背景で、音楽:スタンドアローン/サラブライトマンさんは昨夜のドライブの時に聴いていました。右側の下方に瀬戸川の流れが見えざーざーと流れの音が大きく聞こえます。
 
 
 大がれの降りれそうな所から河原に出て釣用の装備に着替えて、下流に少し戻り大滝(標高:1458m落差30m)の上に出ます。虫(蚊・あぶ・ぶよ・・・)はほとんどいませんでした。でもめまといが気になります。ゆすりか・かげろう・・・が飛んでいます。大滝は魚止めになっていると思います。下は大ごるじゅです。流れの落ち込みを覗き込むと目が眩みます。
 
 
 
 
 大滝の上は水の良い素晴らしい綺麗な流れ・環境です。気温19.3℃水温13.1℃です。いわなが絶対に居ると思います(釣り人の本能・希望的観測)。隠れるように近づきそっと毛鉤を振り込みます。
 
 
 じっくりと、繰り返して正確に毛鉤を振り込みます。至福の時が流れていきます。でも、毛鉤への魚の出は全くありません。淵尻の流れに踏み込んでも魚影は全く見えません。
 
 
 河原のしなのおとぎり(写真)・しなのなでしこ(写真)・だいもんんじそう・うめばちそう・ゆうがぎく・あきのきりんそう・・・の花が綺麗です。よつばひよどりにあさぎまだら・きべりたては・・・が吸蜜にきています。相変わらず毛鉤への魚の出は全くありません。淵尻の流れに踏み込んでも魚影は全く見えません。
 
 
 蓮華鉱山道の瀬戸川橋(夏季のみ架かるパイプ橋)の下を潜ります。
 
 連暴帯に入りますが相変わらず毛鉤への魚の出は全くありません。瀬開きの流れに踏み込んでも魚影は全く見えません。大石を超えたり、岩をへつるのがたいへんです。心身の衰えを実感します。
 
 9時過ぎに連暴帯の途中(標高1551m)で釣りを切り上げて、源流を見晴台(標高1941m)から見ることにして、釣用から登山用の装備に着替えて蓮華鉱山道を登りました。水の多い山域でそこかしこの小沢に流れがあります。道も水が流れて、まるで沢状態の所もあります。この道は花の多い道です。先の花に加えておくもみじはぐま・たむらそう・はくさんしゃじん・とりかぶと・たかねにがな・おやまぼくち・さらしなしょうま・はくさんぼうふう・やまははこ・つるにんじん・からいとそう・とうちそう・きぬがさそう(写真:花は終わりですが一部終わり直前のがくが残っている)・うめばちそう(写真)・おやまりんどう(写真)・みやまこごめぐさ(写真)・・・が綺麗に咲いています。
 
 
 
 
 
 
 秋の気配が近づいてきています。いわかがみ・つばめおもと・みずばしょう・ごぜんたちばな・あかもの・こけもも・さんかよう(写真:美味しそう)・きぬがさそう(写真)に実(種)が付いています。
 
 
 
 11時50分に道から左に少しそれた目的の見晴台(標高1941m)に着きました。周りは崖で展望がきく所です。正面の下に瀬戸川の源流本筋を見下ろせます(標高差260m)。ちょっと怖いです。
 
 
 
 
 
 北(左)に糸魚川までの山並み・大所川谷筋・市街の一部・日本海が見渡せます。東(前)に天狗の庭(直線距離2100m)・小ピーク・瀬戸川の源流支筋(2流)が見渡せます。南(右)に小ピーク・瀬戸川の源流本筋(1流)・白馬連山高山植物帯(天然記念物:立ち入り禁止)・雲がかかって隠れた小蓮華山(直線距離2300m)が見渡せます。西(後)は雪倉岳(直線距離1500m)ですが小ピークの崖がせり出してきており直接は見渡せません。
 
 
 
 周りの山並みの頂には雲がかかっています。雲が少しずつ発達して降りてきています。薄曇りですが気持良い風が吹き上げてきます。ゆったりとした時間が流れていきます。軽い昼食をゆっくりとりました。心身を休めて壮大な景色を堪能して13時に降り始め、16時30分に蓮華温泉駐車場に戻りました。しばらくするとぽつりぽつりと雨が降ってきました(天気予報どうり)。釣果は無かった(ぼうず)ですが楽しい釣行でした。

 つきのわ熊に蓮華周遊道辺りで遭遇しました。大木の影の向こうとこっちで目測距離約20mで、突然お互いばったりと目が合いました。目測サイズ80cm位の真っ黒いビロードのような艶をしたまるまると太った小熊でした。頭をよぎったことは美しい・綺麗だ・写真に撮らなければとデジカメを腰バックから取り出す間も無くほんの数秒で熊は下の沢に転げるように離れて行きました。がざがさ・ざぶざぶ・どさっ・ううっあぁ・・・がさがさ・・・沢に落ちたのか動き騒ぎ廻る音が姿は見えませんがしばらく聞こえました。思えばトレッキングポール2本を手に持っていたのを、デジカメに持ち換えるために振った動きをしたのが、熊を驚かせて、写真を撮るのを失敗したのだと思いました(痕跡は写真に撮りました)。とても美しい体でした。

 帰りがけに瀬戸川より二つ下側のいわなが確実に居る白池・五月池の傍のうど川(沢)に寄りましたが竿は出しませんでした。
 
 

 更に、釣果が無かった(ぼうず)ので、翌日に富士川釜無川小武川のごあ沢(標高940m辺り)にも寄って2時間毛鉤を振りました。河原・河岸段丘は出水でとても荒れています。林道補修工事の作業が行われています。気温18℃水温14℃です。こっぱいわな(8~10cm)の出・魚影がありましたが、良型は見えませんでした。
 
 
 

 林道ですが、新潟の道(上写真:蓮華林道)は良く整備されており羨ましいです。山梨の道(下写真:小武林道)は歯抜けしたようにダートで通行量があり細かい土が舞い石が転がり荒れた箇所も多いです。
 
 

 今回、北アルプス・南アルプスの傍をドライブしましたが、やっぱり富士山は大きです。12日に初冠雪になりました(写真は11日で冠雪していませんが)。でも周辺に良い渓流がありません。相模川桂川・富士川芝川・・・もちょっと物足りないですね。