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鱒釣楽の近況

渓流釣行・散策遊行、そこで出会った魚・花・蝶・人などの記録です

ヒヤリハットと夏の奥沢谷渓流釣行

2009年07月23日 16時00分35秒 | いろいろ
 かみさんとの生活スケジュールの調整がなかなかできずに、20日深夜から道志道経由で22日夕方まで富士山北麓に一人で行きました。
 22日は日食なので11時過ぎに何か変化があるかもと考えて富士山を見ていました。薄暗くて時折は残雪の少なくなった山頂が見えるのですが、すぐに雨雲が湧き上がり垂れ込めます。燕が忙しく飛び交っていました。
 
 山の家の駐車場にはいろんな所からくっ付いてきた草花の種が発芽して花を咲かせます。今はくもきりそうが咲いています。みやまおだまきやひめしゃじんも咲いたことがあります。
 
 昼過ぎに道志道を川崎の町の家に戻る途中に山中湖北湖畔で昼食を食べました。湖畔の柵の上にエゾゼミが止まっており、富士山は雲の中です。気象庁は梅雨明けを20日から15日に前倒ししましたが、梅雨明けしていない様相です。また、梅雨の末期は集中豪雨となることがありますので特に注意が必要です。
 
 21日は朝一番にかみさんの言いつけで、河口湖に出て御坂道を下り、お中元宅配のちょうど美味しい時期の桃を御坂の行きつけの果樹園に手配に行きました。果樹園のおばあさんから食べるようにとレジ袋にいっぱいの桃を貰い、来た道を戻り途中から河口湖北湖畔道に出て、大石に御坂山塊を抜ける若彦トンネル(長さ2600m)を見に行きました。河口湖から上芦川に抜ける5Kmの新道が工事中で年末完成予定です。雨が降り始めたので奥には入らずに、午後の予定の奥沢谷釣行に向かいました。
 
 
 河口湖北湖畔道、西湖北湖畔道、富士五湖道を通り雨の本栖道に出て下ります。最初のトンネルの前の上り線上に鹿の轢断死体が見え対向車が来ているのも見えますので徐行しました。ところが対向車は減速し徐行・回避せずに猛速度で轢断死体を刎ね飛ばしてすれ違って行きました。一瞬、私の車のフロントガラスが真っ赤になりました。停車してワイパーで前が見えるように取り払いますと数メートル先の上り線上に轢断死体が刎ね飛ばされて来ています。私の車に撥ね飛ばされた死体が当たらなかったのは幸運でしたが、車のフロント・右側部分は血飛沫と肉断片が付着していて恐ろしい状態になっていました。取り敢えず、トンネルの先に道路工事現場があるのを知っていましたので、そこまで行って交通整理の作業員の人に顛末を話し後始末をお願いして、本栖道を下り富士川道(52号線)に出て、身延のガソリンスタンドで洗車をして貰いました。私の車を科捜研でチェックするとルミノール反応で真っ青の状態だと思います。対向車ドライバーに腹も立ちましたが恐ろしかったです。
 
 そんなこともあり、南アルプス街道に出て、早川・支流の雨畑川を上り、奥沢谷の老平駐車場に着いたのは15時でした。谷側の比較的広い駐車場にはゆったりと3台が駐車しており入れないので山側の新駐車場に車を止めて、急いで釣りの支度を整え雨畑湖のバックウオータに降りました。薄暗くて正面の布引山(標高2584m)は雨雲の中です。
 
 河原には荒河原に咲くふじうつぎの大きな花房が満開です。
 
 気温24℃・水温18℃・水流はいつもの少なめの高透明度・小雨の中を、いつも最初に竿を振るぶっつけの瀬の流れの小さな渕尻に毛鉤を振り込みます。
 
 すぐに小さいあまごがばしゃっと毛鉤に出てきて、びしっと掛けました。
 
 吉水沢出合の上の私好みの流れへ遡行を急ぎますが、山から雨雲が降りてきてますます暗くなり雨も大降りの気配です。釣りは18時迄と考えていたのですが、予定を変更して16時過ぎに止めて戻りました。
 
 後はつむぎの湯に寄りゆったりとくつろぎ、本栖湖・青木ケ原辺りは土砂降りの中のドライブとなり、富士てんスキー場入り口のガストで夕食を食べてから鳴沢の山の家に帰りました。

 今日思ったことは、ヒヤリハット、3H(初めて・久しぶり・変更)、KY(危険予知)、ハインリッヒの法則そしてマーフィーの法則(起こる可能性のあることは、いつか実際に起こる)といったことでした。車が血飛沫を浴びたことも、自身が徐行しなければ相手の車がハンドルを切り正面衝突することもありえたことを回避できたことです。山道で動物が車に刎られた轢断死体を見ますが、見かけたときに徐行すれば刎ねることはありません。狐は車の前を道なりに走っていきますがしばらくすると脇にそれ、猪は車の前をゆっくりと横切って脇にそれ、鹿は車の前で立ち止まりゆっくりと脇にそれ、・・・・、徐行すれば刎ね飛ばすことはありません。奥沢谷を予定を変更して戻ったことも、引き返さなければ自身が増水・鉄砲水にあうこともありえたことを回避できたことです。ニュースで少し前の北海道大雪山系での風雨遭難による死亡事故、昨日の中国地方山口の豪雨災害による死亡事故がありましたが、これら死亡事故はいずれも回避することができたように思えてなりません。リスクの回避はヒヤリハットを生きている限り心身の五感で感じ取って上手に生き続けることだと改めて思いました。


梅雨時の芦川のイブニングライズ狙い

2009年07月10日 00時00分10秒 | 渓流釣行
 今年も梅雨は気象庁では6月10日~7月20日と予測しています。増水した危険の多い渓流を避けて、この時期は何時も17~19時前迄は芦川のイブニングライズ狙い、その後の19~20時迄は上九の湯と決めています。
 富士山の積雪もぐんと減りました。山開きは登山道の除氷雪がされて予定どうり7月1日に行われました。深夜も梅雨の雲の切れ間から登山道の明かりが点々と頂上まで続いています。道志道・山中湖経由で山の家に行くと富士北麓の標高1200mの気温は昼間は20℃で夜は15℃位です。初夏の花は濃いピンク色のしもつけそうや薄い緑色のくもきりそうが咲いています。おだまきやしゃじんは蕾が付いています。天候は目まぐるしく変化します。
 
 7日の七夕には芦川のあまごのイブニングライズ狙いの釣行と上九の湯の温泉三昧に行きました。いつものように精進湖道路を下り芦川の芦川橋先を右折して中流域の鶯宿の集落手前の尾股山の横に出ます。曇りで富士山は見えません。
 
 鶯宿下の鶯宿入沢出合いの橋の先に路肩が広くなった所(標高645m)があり車を駐車して、渓流釣の本格的な装備をします。芦川は里川ですが、鶯宿下辺りは水量が比較的多くて、岸辺が葦原で川通しで遡行しますし、流れの中の大石は浮石で転倒し易く、実際に私は良く転倒水没しますので本格的な装備が必要です。私の装備は、この芦川の転倒水没を前提に、ピン付きフェルトの渓流靴・親水ソックス・スイムインナーパンツ・親水長ズボン・親水長袖シャツを着て,PENTAXoptioWPi耐水中デジカメ・casioPROTREK耐水中腕時計を持ち、電子車キー・ティッシュ・タオルなどは耐水ジッパーに入れています。
 水田横の道を1000m程道を下り、小沢から本流に入渓します。ここ数年は大河川改修工事や大水による河川氾濫がありませんでしたので、今は河原は険しい密集した背の高い葦原ですし、野生動物用の防護柵が張り巡らせれていますので、入渓できる箇所は多くありません。言い換えれば一度入渓すると数える程しか本流から道に上がれる箇所はありません。
 流れは大石のある水深のある平瀬と浅い瀬開きの連続で、流心が比較的浅く(0~80cm)、岸の葦の根元はえぐられて意外と深く(10~100cm)なっています。浅い流心を遡行します。
 
 あまごの魚影が比較的濃くて、岸の葦の傍の浅い穏やかな流れには必ず付いています。大型も居るはずですが、今日は毛鉤にバシャッと出てくるのは小型の一年子の若魚ばかりです。
 
 良い渓相が続き釣趣が高まります。楽しい一時がゆっくりと過ぎていきます。
 
 険しい葦原の中の急な流れの流心を遡行しますので結構疲れますし、ポイントが多いので1000mの区間でも遡行時間は90分はかかります。
 毛鉤の振込や足元の注意も散漫になり、大石の間を通過する時に浮き石がぐらっときて重心が崩れ前に倒れてバシャバシャと顔面から水没してしまいました。背中以外はずぶ濡れになってしまいました。
 
 後は、良い渓相が続くのですが、毛鉤を振り込む集中力も途切れてしまい、ジャブジャブと太股上まで浸かり流心を遡行しました。良い型のあまごが葦の根元に隠れ込むのが見えるのですが、掛けようという気になれずに足早に遡行を続けて小さな堰堤を越え、鶯宿入沢出合いを越え、鶯宿入沢林道のコンクリート橋をくぐった先から道に上がりました。
 
 小さな堰堤の上から、ちょっと上にある小さな農業(水田)取水堰堤の下・上の渕まで魚影が比較的濃いのですが、この少し上に小奇麗な汚水処理設備/建屋と放水埋設設備があり釣趣がなんとなく落ち、竿を振るのを避けています。でも、芦川は集落毎に汚水が綺麗に処理され河川管理されて、水質が良いように思います。
 1000m程の遡行ですが、水深のある速い流心を休まずに川通ししましたので、けっこう足の筋肉にきて疲れました。後は上九の湯でゆったりと温泉に浸かって心身を休めました。