MY研究所

(えむわいけんきゅうじょ) ピアノの先生の日常と、音楽教室や音楽についてのお話。

生徒さんに代わって…

2009年04月28日 | Weblog

今、私は教える側に立っていますが
一方で、ピアノ・エレクトーン・バイオリンと
先生について習う側でもあります。

教える立場になってからというもの、
レッスンで先生から受ける注意も
これを伝えたくて、こうおっしゃっているのだな、と
より一層良くわかるようになりました。
つくづく、生徒さんに育てられているなあ、と思います。

レッスンを受け続けるという事は、自分を磨く以外に
やはり生徒側の気持ちを忘れずに済みますね。
            
と、いうわけで今回取り上げるテーマは
ピアノを「指の体操」ではなく
「音楽」として身に着けていって欲しいなら、
決して言ってはいけない言葉
生徒さんに代わって、お伝えしたいと思います。

        
まだ、その曲を弾いているの?
いつになったら、合格するの?

…上達するために、練習しているのに
思いっきりやる気をそぐ、この一言。

上手に演奏できるようになるまでは、
当然、上手く弾けない期間があるのです。

また場合によっては先生が
この子は、もっと深い表現ができるかもしれない
まだ良くなりそうだから、この曲は時間をかけてみたい
と、あえて長くやらせている事もあります。
つまり、音楽的追究のために
それまでよりも合格ラインが高く引き上げられている
パターン。

生徒さんも、それが わかって頑張っている時に
この一言は
「あなたの演奏は聴いていないけれど
 合格できないって事は、全然上達していないのね」
と 言っているようなもの。

言う側に その気が無くても、
自分の『音楽に対する無知・無関心』と
『その生徒さんの努力に対する無関心』を
わざわざアピールすることとなり、
信頼を失う原因ともなります。