MY研究所

(えむわいけんきゅうじょ) ピアノの先生の日常と、音楽教室や音楽についてのお話。

ゾク

2009年02月25日 | 音楽教室
発表会が終わって
通常レッスンに戻りました。
        
これまで、さっぱり
グレードを受ける気がないようだったGちゃんが、
今回グレードに興味を持ってくれたので
それでは7級辺りを目標に勉強してみようか、
という事に。

ちょうど、ブルグミュラーの
『清らかな小川』を弾いていたところなので
そのまま曲を分析してみることにしました。
        
もともとは♯1つのト長調。
中間部で転調して、また元のト長調へ戻ってくる
3部形式の曲です。
曲のコードをどんどん読み取っていって、中間部。

中間部から「ド」に♯が付いて、結果的に
  ♯2個の調になっているよね?何調かな?

G「えーと、Dメージャーだから…ニ長調」

正解―。で、このニ長調はト長調から見ると
  五度上の調だよね。

 本来の調を、その曲のご主人様の調ということで
 『主調』というのだけれど、その主調に対して
 五度上の調は『属調』と言うの。
 ほら、属7の属ね。
 属調へ転調するパターンは多いのよー。

G「へぇ~、ゾクチョウ。…なんか格好いい。」

――格好いい?

 属調 → 族長
…Gちゃん、違う。そっちの漢字じゃない。

主調と属調、下属調は、互いに近い関係の調なので
転調しやすいし、借用和音もよく出てくるから
そのままドッペルドミナント(属調の属和音)を
教えようと思っていたのですが、
また来週教えることにいたしました。

そういえばGちゃん、
発表会で弾いた曲の16分音符がなかなかそろわず
暴走族のクラクションになっていましたっけ…