MY研究所

(えむわいけんきゅうじょ) ピアノの先生の日常と、音楽教室や音楽についてのお話。

その子のテンポ。

2009年02月11日 | 音楽教室

音楽教室のレッスンは、個人だと1回30分
夕方ともなると、レッスンが連続していますので
その生徒さんの時間枠を越えてしまわないよう
時計を確認しつつのレッスンとなります。

やりたい事はいっぱいあるけれど
時間は限られておりますので、
私、もともと早口ではありますが、
これが輪をかけて早くなってしまいます
        
もしも、こちらの言葉を聞き取れなかった時。
大人の生徒さんは「もう一回お願いします」
 と 聞き返してくださいますし
ある程度レッスンに慣れた生徒さんは
 聞き取れた単語から、何を言われたかだいたい判断できます。

しかし、まだ習い始めて間もない、小さな生徒さんは
何を言われるかの予想もつかない状態ですから
かなり意識して、ゆっくり目に話します。

集中力が短い生徒さんともなると
かーなーりー、ゆっくりと。
        
集中力が長く持たないお子さんというのは
あきらめが早いようでして
聞き取れなかった。  →ああ、もういいや。
意味がわからなかった。→聞くのをやめよう。
となってしまうのですね。
(そして他所を 向いちゃったり、
 鍵盤をでたらめに弾いたりするわけです)

『繰り返して言う』ことも大事なのですが
こういう場合、最初の一回を聞いてもらえないと
その後の二回目、三回目も聞いてもらえない。

なるべく一回で伝わるように
 「ゆっくりと、わかりやすい言葉で」話すこと。
その子の考えるテンポに合わせていくこと。
テンポがぴったりと合えば
その子から返ってくるモノを、しっかりと受け止められます。

レッスン時間内に、これだけの事を伝えないと
と焦ると、ついつい、忘れそうになりますから
自分でも要注意、です。