MY研究所

(えむわいけんきゅうじょ) ピアノの先生の日常と、音楽教室や音楽についてのお話。

オーバード

2009年02月18日 | 音楽

昨日紹介した「ピーターラビット ピアノの本」
3巻の最後に
オーバード(Aubade)という曲が載っています。
解説には、朝の気分・雰囲気を表した曲だと書かれていますが
生徒さん、
「先生、これ何語ですか?」
「オーバードなんて聞いたことないですよね?」
「『オーバード』って朝っていう意味ですか?」
ええと…

一週間お待ちください。
来週までにきっちり調べてまいります。
        
で、調べてみました。

ウィキペディアで検索してみると
【aubade】(仏)
夜明けに分かれる恋人達の歌(またはそれを歌った詩)

シェイクスピアの「ロミオとジュリエット」で
追放の身となったロミオとジュリエットが
こっそり愛を誓い合い、夜明けに別れる場面がありますね。
別れたくないジュリエットが、朝の鳥の声に
あれは雲雀ではないわ。ナイチンゲールの声よ
まだ夜明けではない、とロミオに呼びかける詩
あれがaubadeだということです。

日本ならさしずめ
 平安時代の「後朝(きぬぎぬ)の歌」でしょうか。

音楽のオーバードだと、朝の雰囲気の曲ということで
プーランクやラヴェルの作品が上げられていました。
(ラヴェルの『道化師の朝の歌』など)

念には念を入れて図書館へ。
仏日辞典を何冊か比較して調べてみます。
すると、ほぼ共通して
「朝の歌、朝の曲」
ある人に敬意を表すため、家の戸口や窓下で
夜明け又は午前中に行う演奏
と、ありました。
セレナーデみたいですが、時間帯が違いますね。

そもそも「aubeオーブ」に「夜明け、黎明、曙光
という意味がありました。
(そういえば、そんな名前の化粧品がありましたね)

なーるほど。