MY研究所

(えむわいけんきゅうじょ) ピアノの先生の日常と、音楽教室や音楽についてのお話。

交換はできないしね

2009年03月13日 | 音楽教室
小学2年生のLくん。
一見、ほにゃ~とした、癒し系の男の子ですが
中身もしっかり癒し系のキャラクターです。

現在弾いているのは、グローバーの教本の中の
「歯ブラシのマーチ」という曲。

この曲、最初は左手が
「シュッシュッシュッシュッ」と歯ブラシを動かすように
リズミカルな三度の重音(一つ飛ばしで2音を弾く)を弾き
それに乗るように調子の良いメロディーを、右手で演奏します。
タイトルの雰囲気が良く出た曲で、
Lくんもお気に入りの様子

しかし、Lくん、この重音が苦手
本人はちゃんと弾いているつもりでも
重音の2音のうち、片方が時々鳴っていない。
特に、5の指(小指)で弾く方の音。

Lくん、どちらかというと小柄な方で
手もそんなに大きくはないのですが
この場合、手が小さいというよりも
3の指を鳴らそうとするために手を倒してしまい、
それで5の指が浮いてしまっているのです。

私「Lくん、歯磨き上手そうだよねー。
  歯が真っ白だもの。」
L『うん』(得意げに口を開けて歯を見せてくれる)
私「でも、今の弾き方だと虫歯にならない?
  歯ブラシが、こっち(3の指の方)には当たっていても
  こっちの方(5の指)は当たっていない事が多いよ。
  歯ブラシは、歯にまっすぐ当てないとー。」
L『あーそうかー

これで手はまっすぐになったものの
Lくんは、それまで手を倒して弾いていたので、
指をしっかり支えて打鍵することができません。

私「こっち(5の指)の毛、力が入らなくて磨けないよねえ。
  毛先が広がっちゃっている感じ。」
L『・・・・・
Lくん、無念そうに自分の小指をじっと見る。

というわけで、今週の宿題。
左手の歯ブラシの外側(5の指)に
新しい毛を植毛して、しっかり磨けるようにしてくること。

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