MY研究所

(えむわいけんきゅうじょ) ピアノの先生の日常と、音楽教室や音楽についてのお話。

手間を惜しまない人。

2008年11月20日 | 音楽教室
         
生徒さんの中に、
とんでもなく 練習してくるLくんという子がいます。
もともと、『弾く事が好き』ではあるようですが
単に弾いてくるだけじゃなくて
レッスンで受けたアドバイスを、ちゃんと生かしてくる。

お母様は、一緒に教室に入り レッスンを見ていますが
練習しなさい、と 言っている様子が無いのですよ。
不思議。
         
この お母様、
大切なポイントは はずさないけれど
必要以上に 口出ししない様なところがあって、
子どもが走ってこけたとしても、助け起こしもせず
『今のは、何がいけなかったと思う?』
子どもに問いかけるような お方です。
(そして 当の子どもは
「自分の注意が足りなかった」と返すのです…

しかし、全くの放任とも思えない。
あまりに不思議だったので、お母様に聞いてみました。

「あの、Lくんの練習って、
 お母様は どうされているのですか?」

どんな 答えが返ってきたと思いますか?

レッスンしている曲を たくさん拡大コピーしておいて
受けた注意を、その(練習用の)楽譜に 
毎回書き込んでくださっていたのだそうです。
細かいことまで きっちりと、一つ残らず。

お母様いわく
「本人に書かせると、字が汚くて自分で読めなくなるので。
そうして練習用に作った アドバイス入り楽譜を渡し
後は 本人に任せるのだそうです。
それで、おかしいな と思うことがあっても
それは放置。

すごい。
口は出さないけど、
手は、これ以上ないくらい かけている…。


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