MY研究所

(えむわいけんきゅうじょ) ピアノの先生の日常と、音楽教室や音楽についてのお話。

伸び縮み結婚行進曲

2009年02月03日 | Weblog

本日2月3日は節分、メンデルスゾーンの誕生日でもあります。

私はピアノよりエレクトーンを先に習っていたので
最初に弾いたメンデルスゾーンの作品は
「真夏の夜の夢」の中の『結婚行進曲』。
エレクトーンで、本当に簡単に編曲されたものを。
小学2年生くらいの時だったかな。

これ、さすがに誰でも知っているので
学校で弾いていると、友達が集まってきました。
『○○ちゃんと△△くんのために弾いて~
というリクエストもあったな。
当時はまあ、
そんな小学生カップルのために弾いていましたが

まさか大人になってから
本物の結婚式場で演奏することになるとは
思ってもみませんでした

大学の先輩の紹介で、
〈チャペル結婚式のオルガン奏者〉
をしていた時期があり
かれこれ200組以上のカップルのために
聖歌隊の合唱付きで、弾きました。

しかも、入場の音楽だったので
新婦さんが扉から入ってきて、正面に立ち
最終的に新郎さんと講壇の前に進むまで、という
時間的制限がある。
短くてもだめ、長すぎてもだめ。
講壇の前に来たとき、ほぼぴったり演奏が完了するように、
との注文付き。

…どうしろと。

合唱もあるので、適当につないで、適当に繰り返して、
は不可能です。
たぶん、この辺りで到着するであろう。
と当りをつけても、そう上手くはいかない。

で、打ち合わせです。
聖歌隊「どんなに速く歩かれても、絶対ここまでは歌うよね。」
私  「じゃあ、その時点で新婦さんがこの位置なら
    最初に戻って、ここまで繰り返しますね。
    もう、新郎さんと腕を組んでいたら…」
聖歌隊「そしたら、ダカーポ(最初に戻る)して
    ここまで一節歌ったら、合唱抜けるわ。」
私  「では、私が帳尻をあわせてコーダへ飛びます。」

万が一、異様に足の速い新郎新婦だったらどうするか
その逆に、なかなか進まないで
順当にフルコーラス歌っても、まだ講壇に着いていなかったら。
これ、どちらも実際にありましたが
どうにかこうにか やりとげました。

そんな思い出もあった、メンデルスゾーン…


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