MY研究所

(えむわいけんきゅうじょ) ピアノの先生の日常と、音楽教室や音楽についてのお話。

喜びの歌

2007年12月31日 | 音楽
とうとう今年も今日で最後、大晦日。
冷え込みも一層厳しくなってまいりました。

さて
日本では 年末となると、必ずどこかで流れる
ベートーヴェンの第9交響曲ですが
その昔、私が小学生か中学生の時の
音楽の教科書にも、この合唱が載っており
「フロイデ シェーネル ゲッテルフンケン」と
歌詞はカタカナで書かれていました。

当時は ドイツ語なんて知りませんから
呪文のように、くりかえし唱え
意味はさっぱりわからないまま覚えて歌ったものですが

大学に入って、ドイツ語を選択してから
ようやく、歌詞の本来の意味と 正確な発音を知りました。
今になって振り返ってみると
ものすごい発音で歌っていたものだと赤面ものです。

そもそも、ドイツ語の発音を カタカナで表現する事自体
かなり無理があるのですよね。
ドイツ語に限らず、アルファベットの言語には
「あ」と「お」の中間とか
「あ」と「え」の中間とか
「い」と「え」の中間とか
五十音では例えようがない発音があります。

ただ、例外がありまして
日本語でも、東北地方独特の方言だと
お釜の底につく煤も スス
酢飯を握った寿司も スス
お正月に舞う獅子も スス
(どれも同じに聞こえるけれど、微妙に違うらしい)

と、ドイツ語同様 やはり五十音発音では
表現不可能な 発音方法が存在するということで

かつて 東北地方で第九の合唱が行われた時
世にも美しいウムラウト(ドイツ語独特の発音)が
聴けたということです。ブラヴォー。