MY研究所

(えむわいけんきゅうじょ) ピアノの先生の日常と、音楽教室や音楽についてのお話。

名曲が弾きたい。「エリーゼのために」

2007年10月04日 | 音楽教室
エリーゼのために (ベートーベン)
トルコ行進曲 (モーツアルト)
子犬のワルツ (ショパン)
月光ソナタ (ベートーベン)
幻想即興曲 (ショパン)
Etc.・・・

生徒さんがいつか弾きたいと憧れる曲
いわゆる名曲ですが
発表会という舞台では、超有名な曲だけに
出来不出来がはっきりわかってしまう
怖い曲でもあります。

それでも弾きたい、という人は後を絶たないので
毎年誰かしら、演奏することになります。

「エリーゼのために」などは
初めの主題の部分が有名で
難しい箇所はあまり知られていないため
最初の部分が弾けるから、と取り組んだものの
皆 中間部にさしかかってびっくり。

速くてテンポで弾けない~
重音やアルペジオがぼろぼろになる~
と 皆選んだことを後悔し始めます。

それでも ここまでやってきた以上、
何とか弾けるようになりたいと
必死に練習してくれますので
最後には 何とか形になり
発表会を終えた後は 「私はやった」という
達成感の大きい曲でもあります。

昔は、「エリーゼのために」を弾きたいと言われると
『え~、今の実力じゃ 中間部は絶対無理っ
 初めの有名な部分だけで 弾けると思うなー!
( ↑心の中の叫び )
と、弾けそうもない子にはストップをかけていましたが

ある時、
大変かもしれないけれど何とかなるかな?
という子に挑戦させてみたところ
予想外のがんばりで、何とか仕上げ
いろいろな意味で成長してくれたので
名曲」を見直すようになりました。

やはり、これが弾けるようになりたい
という気持ちがなければ
練習もやる気にならないわけで
「名曲」の力を借りて 力をつけるというのもアリだな、と。

というわけで
ここ数年は「エリーゼのために」を弾きたいと申し出られると
「よしかかったー
とホクホク顔でOKを出し
一切妥協なしで びしばしレッスンしております。