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MY研究所

(えむわいけんきゅうじょ) ピアノの先生の日常と、音楽教室や音楽についてのお話。

先生のかばん

2010年04月16日 | Weblog

先日、同僚とコンサートへ行ってきました。

始まるのは夕方からですが
せっかく『お出かけ』するのですから
早めに待ち合わせて、お茶をしたり
雑貨屋さんや輸入食料品店などをぶらぶら。

            

開演までもう少し時間があるね、という時
彼女が「キャス・キッドソンの店をのぞいていっていい?」
と言い出しました。
何ですか、それ?

今人気が出てきているカバンのお店だよ?
 前に、たまちゃんが持っている花柄のカバンを見て

『それ、キャス・キッドソン?』って聞いたじゃない。
 あんな感じのカバン。

そういえば、そんな事もありましたっけ。

で、そのお店へ行ってみると
確かに、花柄を中心としたカラフルなバッグがいっぱい。
色が綺麗で、ビニールコーティングされていて
サイズや形もいろいろです。
仕事(レッスン)用にいいなあと思って。」と友人。

確かに、
水を弾く素材でできているので防水性がある
(↑紙類(楽譜)を入れるので、大事なポイント)
サイズもたくさんそろっていて、
楽譜を入れても歪まない強度があり
軽い(ただでさえ楽譜で重いのでこれも重要)

しかし、この素材で1万円以上するのですか?
確かに綺麗な色柄で、持っていて楽しいでしょうけれど。
う~ん、半額だったら買うかなあ…。
というのが正直な感想ですが

確かにレッスンバッグには最適だと思いました。

            
その後、気をつけて周囲を見ると
このカバンを持っている同僚、本当に多かったです。
持っている人に使い心地をきいてみると
素材のわりには、結構頑丈で傷まないらしいです。

セールになったら買おうかな。




文楽ならではの体験。

2010年04月13日 | Weblog

【掛け声】
公演中、ここぞと盛り上がったところで
「○○はん!!」という
常連さんらしい方の掛け声を聞きました。

花火の「たまや!」とか歌舞伎の「成駒屋!」
みたいなものですね。
こういう声をかけられる方、格好いいなー。

【ホール内でお弁当】
ロビーではお弁当が売られています。

公演時間が約4時間と長いので
幕間の休憩時間の内、1回は長い時間をとり
お客さんはこの時お昼をいただきます。
ロビーに出て食べるのかと思いきや
そのまま客席で食べられる!

自宅で作ってきたお弁当を食べている
常連さんらしい方もいらっしゃいました。

            

今回、1番びっくりしたこと。

1部の最後の段では
舞台中央に吉野川が流れ
川を挟んで、左右に太宰・大判事の家
(ロミオとジュリエットのように仲違いしている家)
それぞれで両家の娘・息子が死ぬ悲しい場面なのですが

どちらも大変悲しいはずなのに
太宰母娘の場面の方がより切なく悲しい。

母娘の方の場面だと、涙がぽろぽろこぼれて止まらず、
何故か、大判事父子の悲劇の場面になると
妙に冷静になり、落ちついてしまうのです。
女性側に肩入れしてしまうからかなーと思ったのですが

後でパンフレットを確認したら
女性の人形を遣っていた方々が
そろいもそろって、人間国宝でいらっしゃいました
(全然知らずに観ていました)

「芸の凄さ」を実感・・・。

文楽観劇レポート その三

2010年04月12日 | Weblog
物語の筋や登場人物のセリフを担当する大夫さん。

段ごとに入れ替わる顔ぶれを眺めていると
年代は様々です。(30代から80代?
 人間国宝の竹本住大夫さんは確か今年で86歳)
マイクもなしに劇場内に朗々と響く声、圧巻です。

基本、床の位置は舞台に向かって右手のはずですが
場面によっては左側にも座られて
右と左から掛け合う場面もありました。

舞台の上で、人形が動いている以上
本来なら舞台へ目を向けるべきなのでしょうけれど
何しろ席が近かったので
迫力が増してくると、つい大夫さんに目がいきます。

首をふり、汗びっしょりになって語る姿は
それだけでも見ていて飽きません。
おまけに、三味線やお箏が登場してきますから
あれもこれも見たくて大変

人形遣いの方は、お客さんが
床本を見ながら観劇されることを嫌がられるそうですが
(そりゃそうですよね。人形を見ませんもの
違う意味で人形以外に目がいってしまう私。

初心者は、やたら前のいい席に座るより
全体を見渡しやすい後ろの席がよいかもしれませんね。


ところで
大夫さん達が座っている「」と
人形が動いている「舞台」とは、結構距離があります。

普通に語っている時ならともかく
次に進む時ずれるのではないかと心配になるくらい
長い「うなり声」や「笑い声」などのタメがあるので
よく合うなあ、さすがだなあと感心しきり。

ちなみに
クラシックのコンサートでは
上手いと眠くなってしまう。下手だと眠れない
なんて話を聞きますが
文楽の場合
眠くなるのは大夫が上手くないから」なのだそうです。

う~む、厳しい・・・。

文楽観劇レポート その二

2010年04月11日 | Weblog

今回観劇する演目の内容を全く知らなかったので
(事前に調べたかったのですが時間が無かった
パンフレットを買いました。
中には床本(義太夫の台本)が入っています。

もっとも、パンフレットを買わなくても
舞台上部に字幕が出るのですが(これもオペラみたいですね)

始まったら人形の動きを見たいので
段が始まる前に、大急ぎで流し読みして
おおまかなあらすじやセリフだけ確認しました。

何しろ昔の言葉がたくさん出てきますから
言葉は聞き取れても、一瞬意味不明になります。
かんぎょ(還御:帝が内裏に戻られること)
なんて単語、心の準備がないとわかりません。

さて、今回の「妹背山婦女庭訓」というお話ですが
舞台は奈良の大和朝廷でして、登場人物にも
天智帝・藤原鎌足・蘇我入鹿
大化の改新メンバーの名前があるものの
話のあらすじは、江戸時代的です。
なにしろ忠義がどうの、武家の誇りがどうのと言ったあげく
登場人物が「切腹」しますから。
衣装も、完全江戸時代です。

今でも、
時代設定は「平安時代」や「江戸時代」なのに
登場人物は今風の美男美女で
ピアスをしていたり茶髪だったりという
『舞台だけ昔』というパロディ漫画がありますが

きっと、江戸時代の人にとっては
文楽がそういう存在だったのだろうなあ。

泣いちゃいました。

2010年04月09日 | Weblog

本日、大阪は日本橋まで出かけおりました。

何のためにかと申しますと

国立文楽劇場で
文楽(ぶんらく)を観てきたのです。
(義太夫(三味線と謡)付きの人形による歌舞伎)

演目は、平城遷都1300年を記念して
奈良の大和朝廷を舞台とした通し狂言
妹背山婦女庭訓(いもせやまおんなていきん)』

通し狂言ということはですね

人気の有名な段だけ見せる舞台(みどり)と違って
朝の11時から4時間くらいかけて第1部を上演し
夕方4時からまた4時間くらいかけて第2部を上演

つまり、物語を全部通して観ようと思うと
丸1日かかってしまうという次第。

        

もっとも、文楽観劇初心者の身で、
いきなりそれは厳しすぎますから
第1部だけ、堪能してまいりました。

生の三味線、義太夫の迫力
生きているかのような人形の仕草
楽しかったです。感動しました。
感想等はまた後日 ご報告いたしますが

とりあえず、本日しみじみ思った事。

ヒロインであるところの雛鳥(ひなどり)姫、
大変可憐で情熱的で、魅力的でした


30年ウン年、生きていますが
ああいう可愛さ、色っぽさって
私の人生には無かったなー
(そしてたぶんこの先も無さそう)
ああ、人形に負けているわ~と。

『芸』の凄さを感じた1日でした。

すばらしきNHK教育。

2010年04月03日 | Weblog

ここ数日、赤ちゃんと一緒に過ごしたおかげで
何が一番変わったかといえば

NHK教育を見る時間が増えました

今のNHK教育ってすごいですね。
にほんごであそぼ」という番組を観ていたら

野村萬斎さん(狂言)
豊竹咲甫大夫(人形浄瑠璃)
市川亀治朗(歌舞伎)…

すごい すごいー!
一流の方々が日本の名文、詩などを
朗読されるのですよ。

枕草子(清少納言)とか、いちめんのなのはな(山村暮鳥)に
曲を付けて歌ったりもするのです。
本当に4歳向けの番組?とびっくりします。
                
ちなみに もっとびっくりしたのは
みいつけた!」という番組ですが。
お母さま方の間で
子ども向けとは思えないシュールな番組
として話題だそうです。
番組キャラの「サボさん」「オフロスキーさん」を見れば
さもありなん と納得です。

大人が結構受けています。



窓際のピアノ

2010年03月31日 | Weblog
自宅は集合住宅です。

引越ししてきて、ピアノを置く部屋を決める時は
どこに置いたら、一番周囲に迷惑をかけないか
という基準で決めました。

部屋が隣接している側は、壁伝いに音が響くので×。
結局、前の集合住宅の時と同じように
ベランダに面した窓際(隣の部屋から一番遠い位置)
となりました。

しかし、この位置
騒音対策としてはベストでも
ピアノや、練習する環境としてはあまりよろしくないのです。

窓が横なので、明るくて開放感がありますが
窓が近いということは
冬は窓からの冷気が、夏は暑い日光が降り注ぎ
 練習する環境としても過酷ですし
激しい温度差を嫌うピアノのためにも
 なるべく避けたい位置。

なので、せっかく採光の良い位置にも関わらず
年中断熱ミラーカーテンを引いております。

更に、夏場は窓の外にゴーヤを栽培。
暑さ避けもありますが
どちらかというと食い気から植えました。

いわゆる「緑のカーテン」ですが
断熱カーテンに葉っぱの影が映って、
なかなか可愛く、癒されます。

明日から4月。
今年もそろそろ植え時かな。

お外は今

2010年03月29日 | Weblog

先日お花見をしてきたばかりで
すっかり「春」気分でしたのに

本日の大阪、午前中は
なんだかビシビシ激しい音がするなあと思ったら
雹が降っていました

その後青空が広がり
あれは一時的なものよね、傘はもういらないわね。
と表に出ると、細かい雨がパラパラ。

さて
今日のレッスン、ダウンコートを着ていくことは決定ですが
傘はどうしましょう。折りたたみか、長傘か。
降っても、ザンザン降りは無さそうですが。

結局長傘を用意して出勤。
行きは晴れていました。

レッスンを始めて、何回か生徒さんに天気を聞くと
「降っています」「今、パラパラです」「やんでいます」
と、かなり気まぐれなお天気の模様。

日が暮れ始めた頃
「外はどう?また雨が降っている?」と尋ねると
「雪が降っています」

もう後2日で4月だというのに、ですか

帰る時には 吹雪になっていました。
槇原敬之さんの『3月の雪』を思い出しつつ帰宅。

ピアノとオルガン

2010年03月28日 | Weblog
京都で古いオルガンをいくつか見かけた時
一緒にいた友人から「たまさん、弾いてー」と言われ
私も弾きたかったものの
先客のおじいさまが独り占め状態だったため
結局弾けませんでした。

しかし、後からふと思ったのですが
弾けたとしたら、何を弾いたかな?

電子オルガンの一種【エレクトーン】は弾いているけれど
昔のオルガンとは全然違う楽器になってしまっているし
ピアノの曲は奏法的に向かない

そもそも、ピアノの曲をいきなりオルガンで弾いたら
  ちゃんと暗譜できている曲でも
  音色の違いに、一瞬わからなくなりそうな気がします。

で、帰宅してから
エレクトーンでオルガンの音色を呼び出して
実験的に弾いてみました。
            
日頃ピアノで弾いているバッハの『平均律
エレクトーンの鍵盤で足りるかな?と心配しつつ
下鍵盤で演奏してみたところ
全然問題なく、足りてしまいました。
(エレクトーンの下鍵盤は4オクターブ・49鍵)
昔のピアノって、鍵盤が少なかったのだなあ。

弾いた実感としては
やはり、感覚が違い過ぎて
フレーズの歌い方も、音の長さも
かなり変えて弾かないといけないのだなとわかります。

それからピアノに戻って演奏した時の違和感といったら。

京都満喫

2010年03月27日 | Weblog

久々の上天気。
年度末の教室休館日。貴重なお休みなので
今日はお散歩日!と前々から決めていたのです。

京都御苑の南をスタート地点に
周囲の古い西洋建築や老舗を巡り
お花見もしてしまおう!という欲張りな企画。

この日まわった場所
八百林(御所南西の果物屋さん)
聖アグネス教会(明治31年建築の教会)
京都府庁旧館
護王神社
とらや
(和菓子の老舗)
本田味噌本店
御苑の桃林と北の桜のあるエリア
野呂本店
(北東の漬物屋さん)
梨木神社(染井の名水で有名)
新島旧邸(同志社大学創立者の旧宅)
村上開新堂(京都最古の洋菓子屋さん)
田毎(明治元年からのお蕎麦屋さん)


ちなみに、古い建物には
古い楽器が置いてあります。

聖アグネス教会には、パイプオルガンと、
足踏み式オルガンの2つが置いてあります。
これ、礼拝の時演奏されているのでしょうね。

京都府庁旧館の二階には
骨董品のような、カワイのアップライトピアノ。

新島旧邸には
夫人が使っていたヤマハの古いオルガン。
これは、見学者が自由に弾けるのです。
ただし、この日は1人のおじいさんが どっしりと居座り
ずっと賛美歌を弾いていらしたので触れず。

いや~満喫いたしました。