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一顆明珠~住職の記録~

尽十方世界一顆明珠。日々これ修行です。いち住職の気ままなブログ。ときどき真面目です。

開山忌

2012年11月28日 | 思い・お寺の活動

今年も恒例行事の開山忌を11月11日に営みました。

今回、ご導師は藤沢市の花應院の方丈様がお勤めくださいました。

正直、今回は500年祭イベントの準備と時期的に重なったのでプレッシャー


本堂須弥檀


今回もSVA(シャンティ国際ボランティア会)協賛の、真打の噺家さんによるチャリティ寄席を行いました。
寄付金の3万5千円は東南アジアの子どもたちの学校建設や図書館活動に利用されます


参加人数は、雨に降られたせいか去年よりも5人くらい少なかったのですが、
無事にお勤めすることができてホッとしました

玉縄城築城500年祭記念法要、及び記念パレード

2012年11月28日 | 思い・お寺の活動

先般、11月4日、ならびに11月10日、玉縄城築城500年記念行事として、当寺にて記念法要と記念パレードが行われました。

http://www.tamanawa.net/top/500aviv0909/HTML/index.html
http://www.kanagawa-kankou.or.jp/event/ev_detail.php?eid=ek3564

<記念法要>


11月4日の法要は、近隣寺院の御住職様方にお越しいただき、
歴代玉縄城主、当寺開基第3代城主北条綱成公、4代氏繁公、5代氏勝公にご回向致しました。
また遠方からは北条氏勝公のつながりで親しくさせていただいている千葉県佐倉市の寳金剛寺の御住職様もご随喜くださいました。


この法要に合わせて作った後北条家家紋「三鱗」が入った本堂垂幕


築城500年に合わせて本堂裏山より移設した玉縄北条氏供養塔


この度、玉縄北条氏の菩提寺として導師の大役を勤めさせていただき、身も心も引き締まる思いが致しました。


<記念パレード>


11月10日のパレードには、神奈川県警音楽隊、鎌倉市長はじめ、県議会市議会議員の方々、
地域の少年野球や地域の子どもたち、そして当寺で運営する玉縄幼稚園の子どもたちが参列しました。
植木小学校を出発して当寺で合流し、隊列を整えて目的地の玉縄小学校へ。


議員の方々による武者行列


神奈川県警音楽隊-1


神奈川県警音楽隊-2


玉縄幼稚園年長児による稚児行列-1
眼に入れても痛くないとはこういうこと!


稚児行列-2


お天気も最高!

地域の方々の並々ならぬご尽力により、法要もパレードも多くの人にお参りいただき大成功に終わりました!

地域のみなさんのパワー、行動力には脱帽です

本当に有難うございました!!


このような地域の歴史に刻まれる記念行事に、玉縄城主菩提寺として参画させていただいたことは大変有難く、
この上ない光栄を感じました。

きっと歴代城主は、これからも未来永劫この玉縄の地を見守ってくださるに違いありません。


私も大役を終えてホッとしました



大中寺参拝、東日本大震災物故者慰霊法要の旅

2012年09月13日 | 思い・お寺の活動
毎年恒例のお寺企画の旅行。

今回は関三刹の大中寺参拝、東日本大震災物故者慰霊法要という趣旨で行って参りました(9/11~12)。

宿泊は話題の福島ホテルハワイアンズ

参加者は27名(住職夫婦含む)。

とても有意義な旅になりました


大中寺山門。道元禅師の映画「禅」の最後のシーンに登場。



大中寺本堂前の油坂。大中寺七不思議のひとつ。ここで昔、修行僧が転げ落ちて命を落としたそうな・・・。
確かにかなり勾配がキツイ。通行止めになっています(^_^;)

※大中寺七不思議について関心のある方はこちら。
http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Oak/1385/7-hushigi.html

「大中寺七不思議」は明治時代の住職さんが寺興しのためにまとめられたとのこと。
こういう格式の高い由緒のあるお寺は逆に檀家の少ない場合が多く、
お寺を維持するための手段としての苦肉の策であったのでしょう。


大中寺本堂(堂内で方丈様と奥様から大中寺の由縁について丁寧なお話をいただきました)


見事な彫刻。


開かずの雪隠。


馬首の井戸


日本三大稲荷の一つ、笠間稲荷でお参り。


スパリゾートハワイアンズのショー。気分は竜宮城素晴らしかったです(^-^)


塩屋崎で物故者慰霊法要、同時に被災者安穏、福島原発沈静化、作業員安全も祈願して参りました。


美空ひばりさんの歌碑


いわき石炭・化石館。フタバスズキリュウとご対面。ピースケ~(^-^)


なお、お預かりした参加費用のうち27,000円(1,000円×27名分)はSVAを通して被災地に寄付させていただきます。


来年は恐山、函館、奥入瀬、十和田湖を巡る旅をする予定です




坐禅会参加者数

2012年09月01日 | 思い・お寺の活動

今日の坐禅会の参加者は18名でした。

私含めて19名。

参加者数、新記録達成!!!

と言っても、初めての方は一人だけで、

あとの方はみんな常連さんたちばかり。

来たり来なかったりの常連さんたちが、たまたま今回集まっただけかもしれません。

それにしても常連さん自体が増えているのも確か。

継続は力なり!

毎朝の坐禅会が、月例の坐禅会にもつながっているのだと思います。

今回の話は、普勧坐禅儀2回目でした。

いやはや、しょっぱなから内容の難しさに冷や汗かいています(笑)

勉強になりますね・・・

坐禅会

2012年04月11日 | 思い・お寺の活動

先日7日(土)の坐禅会では、16人の方がいらっしゃいました。

参加者最多記録。

一時期、10人以下まで落ち込みましたが、ここ1~2年でまた増えてきたところです。

継続は力なり。

坐禅会では、恐れ多くも『正法眼蔵 弁道話巻』をゆっくり読んでまいりましたが、

そろそろ終わりも近づいて来ました。

約2年越しの講読です。

さて、次は何を読もう。

恐れずに『現成公案』行きますか。

怖い者知らずは若いうちにしかできませんから^^

何より自分の勉強にもなります。

開山忌にたったひとつのレンガを積む

2011年11月13日 | 思い・お寺の活動
またもやお久しぶりの更新です。

今年も無事に開山忌が終わりました。

毎年行っていることですが、始まる前は緊張するし、終わればホッとします。

緊張と弛緩の連続。

人生とはかくあるものなのかもしれませんね^^

今日はまさに小春日和の陽気。

そのせいか例年よりも参加者が多く、60人近い方がお参りされました。

去年の開山忌では50人を下回ってブルーになっていたのが嘘のよう。

何人か新しい檀家さんも参加されたので、これを機になんとか定着してほしいものです。


さて、今年で3回目になる開山忌前のチャリティ寄席。

今回の募金を東日本大震災被災者への義援金という名目にしたら、

今年は例年よりも1万5千円くらい多い、55,100円の寄付が集まりました。

当然といえば当然ですが、それだけみんなの思いが強いのでしょうね。


噺家さんは今回、真打、三遊亭遊之介師匠がいらしてくださいました。

笑点でおなじみ、スケベ担当、落語界の福山雅治こと小遊三師匠のお弟子さんとのこと。

私は法要準備のため、ところどころしか聴けなかったのですが、

小遊三師匠の家風を受け継いでいるのか、艶のある下ネタでも檀家さんたちの笑いを取っていました^^

やっぱりいくつになっても色気って大事ですよね道元禅師には申し訳ないのですが

いや、待てよ・・・色気とは見方を変えれば「求める気持ち」とも言えるわけで、

死ぬまで真実の仏道を求め続けた道元禅師は、そういう意味ではとてつもなく色気のある方と言ってもいいのかもしれませんね

なんて、戯言ですが

ともあれ、遊之介師匠の軽妙で明るい語り口を聴いていたら、こちらの心まで明るくなってきました


引続きの開山忌法要はT寺ご住職導師のもと、厳かに営まれました。

三拝のとき、ご開山のお位牌を仰ぎつつ、

ご開山と歴住さん方に、

このお寺を開き護持してくださったことへの感謝の念と、

どうぞこれからも檀家さんたちをお見守りくださいという切なる思いが沸いてきました。

開山忌でここまで真摯な思いになったのは初めてかもしれません。

私自身、明日からまた新たな気持ちで一日一日を送っていこうと思います。




さあ たったひとつレンガを積むことから始めようか

それでも未来へ 風は吹いている

瞳閉じれば感じるはずさ

今日という日が そう つらい一日でも、

できることを始めようか。


AKB「風は吹いている」から抜粋です

可睡斎参拝旅行

2011年09月21日 | 思い・お寺の活動
檀家さんたちを連れて1泊2日の参拝旅行に行ってきました。

今回の旅行のメインは、静岡県の曹洞宗の名刹寺院「可睡斎」にて坐禅、写経を体験し、精進料理をいただくというもの。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%AF%E7%9D%A1%E6%96%8E

震災の影響のせいか、坐禅、写経が敬遠されたのか、
期待していたほど人が集まらず参加者は13人(住職夫婦を入れて15人)。
最低20人は集まると思ったんですが・・・
まあ、少数精鋭ということでよしとしましょう

私は可睡斎を参拝したのは、今回で2回目。




徳川家の庇護を受けていただけあって風格があります。



日本一の東司(便所)とも言われているそうです。大正モダンな雰囲気があります。ご不浄を守る烏枢沙摩明王(大きさ日本一)も素晴らしい

精進料理 とてもおいしゅうございました。滋味が体に染み渡る。

坐禅はなんと僧堂(修行僧の生活の場、坐禅、食事、睡眠、すべては僧堂で行じられる)の内単に通していただきました。
一般の方は入ることのできない場所なので、檀信徒教化の意味でも有難かったです。
また、足の悪い方のためにイスも御用意してくださいました。
僧堂に坐るといつも以上に清清しい気持ちになるから不思議です。場の力というものでしょうか。
写真撮影はNGなのでありません。

写経は延命十句観音経。般若心経に慣れている写経会の常連さんたちにはいささか物足りなかったようでした。

可睡斎を後にしたら、飲酒解禁ということでバスでみなさんにビールを配りました。
この一杯がうまいのなんの

うなぎパイの工場を見学。
生地をこねて伸ばすところは手作業とのこと。
でも一番観たい手作業の部分だけ観せてくれない。
絵だけの展示・・・。どう考えても怪しいだろ。


翌朝の食事 ホテルウェルシーズン浜名湖

バイキングなので朝からついついガッツリ頂戴しちゃいます。

静岡コーラ。なんとお茶入り!・・・だけどお茶の味はしません^^;後味にほんのり苦味が残るような。フツウの炭酸飲料でした。


大井川鉄道のSLに乗りました。レトロ感にあふれ情緒があります。汽笛の声が、人間の声みたいに聞こえます。愛しくて切ない響き。

車内。この車両昭和40年代まで活躍したとのこと。そういえば子どもの頃の電車にはこんな感じの扇風機が付いてたっけ。

特製駅弁。素朴でうまかった。

車窓、大井川。台風の後だったので、川の色は濁っていました。

機関室


一泊二日でしたが、有意義な旅になりました。
これからも恒例の参拝旅行を続けていきたいと思っています。
さて、来年はどこに行こうか・・・そろそろ本山かな。

中国琵琶と声明の世界

2011年05月29日 | 思い・お寺の活動
先日、地元、戸塚公会堂で行われた「中国琵琶と声明」のコラボコンサートに出演参加して来ました。

教区の先輩のブログ
http://teishoin.net/blog/004211.html

よい体験でした。

こういう地道なアプローチが、現代の教化活動にとっても大切なのだと思います。

まずは、坊さんを身近に感じてもらうことからはじめなければ・・・。

継続は力なり

2010年11月18日 | 思い・お寺の活動
毎朝の坐禅(暁天)と、朝のお勤め(朝課)には、だいたい5、6名(多いときで8名)の方が集まるようになりました。

そのうち檀家さんは2名で、あとは近所に住んでいるお勤めを引退された方たちです。

朝の坐禅の受け入れをはじめてから5年近くが経ちました。

これまでほとんど休まずに行じています。

正月も、お施餓鬼も、風邪の日も、二日酔いの日も・・・

サボりたくてもサボれません。

私が宿泊研修でいないときも、勝手知ったる常連さんたちが本堂に上がって暁天と朝課をしてくれます。

有難いことです。

継続は力なり。

不思議なことに坐禅は何度やっても飽きません。

いつも新鮮な気持ちになり、

坐っている時間は身心ともに満たされます。

ひとときの坐禅ですが、これからも毎朝続けていきます。