一顆明珠~住職の記録~

尽十方世界一顆明珠。日々これ修行です。いち住職の気ままなブログ。ときどき真面目です。

開山忌にたったひとつのレンガを積む

2011年11月13日 | 思い・お寺の活動
またもやお久しぶりの更新です。

今年も無事に開山忌が終わりました。

毎年行っていることですが、始まる前は緊張するし、終わればホッとします。

緊張と弛緩の連続。

人生とはかくあるものなのかもしれませんね^^

今日はまさに小春日和の陽気。

そのせいか例年よりも参加者が多く、60人近い方がお参りされました。

去年の開山忌では50人を下回ってブルーになっていたのが嘘のよう。

何人か新しい檀家さんも参加されたので、これを機になんとか定着してほしいものです。


さて、今年で3回目になる開山忌前のチャリティ寄席。

今回の募金を東日本大震災被災者への義援金という名目にしたら、

今年は例年よりも1万5千円くらい多い、55,100円の寄付が集まりました。

当然といえば当然ですが、それだけみんなの思いが強いのでしょうね。


噺家さんは今回、真打、三遊亭遊之介師匠がいらしてくださいました。

笑点でおなじみ、スケベ担当、落語界の福山雅治こと小遊三師匠のお弟子さんとのこと。

私は法要準備のため、ところどころしか聴けなかったのですが、

小遊三師匠の家風を受け継いでいるのか、艶のある下ネタでも檀家さんたちの笑いを取っていました^^

やっぱりいくつになっても色気って大事ですよね道元禅師には申し訳ないのですが

いや、待てよ・・・色気とは見方を変えれば「求める気持ち」とも言えるわけで、

死ぬまで真実の仏道を求め続けた道元禅師は、そういう意味ではとてつもなく色気のある方と言ってもいいのかもしれませんね

なんて、戯言ですが

ともあれ、遊之介師匠の軽妙で明るい語り口を聴いていたら、こちらの心まで明るくなってきました


引続きの開山忌法要はT寺ご住職導師のもと、厳かに営まれました。

三拝のとき、ご開山のお位牌を仰ぎつつ、

ご開山と歴住さん方に、

このお寺を開き護持してくださったことへの感謝の念と、

どうぞこれからも檀家さんたちをお見守りくださいという切なる思いが沸いてきました。

開山忌でここまで真摯な思いになったのは初めてかもしれません。

私自身、明日からまた新たな気持ちで一日一日を送っていこうと思います。




さあ たったひとつレンガを積むことから始めようか

それでも未来へ 風は吹いている

瞳閉じれば感じるはずさ

今日という日が そう つらい一日でも、

できることを始めようか。


AKB「風は吹いている」から抜粋です

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2 コメント

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Unknown (京極)
2011-11-14 21:47:56
お勤めお疲れ様です。

“開山忌”という習慣は当寺には無く、同宗派のご寺院様でもあまりお見受けしないので新鮮な面持ちで拝読いたしました。

「そのお寺の創建を想う」という事は、自分のルーツや先祖への感謝にもつながる素晴らしい行いですね。

そして、落語も楽しめるなんてすばらしい♪
合せて益々のAKB熱とお見受けしました(笑)





年内になんとかもう一度お相手願う連絡をと思いながら、珍しく多忙な月日をおくりましてやきもきしていた今日この頃です。
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コメントありがとうございます! (りょう)
2011-11-15 09:29:59
どうも、おはようございます!

臨済宗は分かりませんが、曹洞宗は一種のご開山信仰のようなものがありますね。
今は亡き、わが教区のある老師は、折々にご開山さまに思いを馳せては涙をこぼしたという話もございます。
そこまでになるにはそうとう想像力を鍛えなければなりませんが^^;笑
仰るとおり自分のルーツを見つめなおすという意味でも意義深いと思います。仏教はロマンですからね。

お察しのとおりAKB熱はますます過熱する一方。本業に支障が出ないように気をつけます笑

実は私も連絡しようと思っていました。
ぜひ年内にやりましょう。

改めて連絡します。
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